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スズキツインに4ヶ月乗ってわかったツインの良いとこ悪いとこ

スズキツインをセカンドカーとして購入し4ヶ月が経過した。

休日のたびに気分転換と称してドライブをしているが、購入してわかった良いところや悪いところが見えてきた。

そこで今回は、これからスズキツインを購入したいと考えている方(どれだけいるんだろう)や、興味がある方に向けて、良いところと悪いところを書いてみます。

スズキツインの良いところ

それではまず、スズキツインの良いところからあげてみよう。

公道でもクルマの性能をフルに引き出せる

スズキツインはエンジンが44馬力と超非力!

しかも燃費性能を引き出すために、ギヤ比がロングストローク!

なので、少しの坂道でもクルマが失速するため、ギヤチェンジは多くのクルマのように加速を加勢するためではなく、しなければ失速してしまう。

そのため、サーキットに行かなくても公道で十分にクルマの性能をフルに生かして運転できる。

意外に広い運転席

スズキツインは見た目とは裏腹に意外と運転席が広い。

なぜかというと、ドアに分厚い内張がないため普通の軽自動車よりも横幅がある。

またエンジンボックスを覆うようにフロントガラスが配置されているため、乗り込むと運転席からフロントガラスまでの距離が異常に長い!

そのため圧迫感がなく、車内が広いのだ。

ただし、運転席から後ろを振り向くと、フロントガラスよりもかなり近い位置にリヤガラスがあるが・・・。

そう、スズキツインは前を向いていれば普通の軽自動車よりも広い!

意外にも直進安定性が高い

一般的にショートホイールベースのクルマは、直進安定性が低いとされている。

そのため、市販車の中でも一二を争う極めてショートホイールベースのスズキツインも、直進安定性が低いと思われがちだが実は違う。

サスペンションをトーインやトーアウトにしているのだろうか・・・一般的にはそうすることによって直進安定性が増すのだが、おそらくそうしているのだろう。

高速道路でも横風でふらつくようなことはなく、割合に安定している。

小回りが驚くほどきく

カタログ値だと最小回転半径3.6mで、全市販車の中でも最高値だろう。

ただ軽トラックや軽キャブバンなど、他の軽自動車でも最小回転半径が3.6mという車種があるが、私は仕事柄多くの軽自動車に乗っており、その中でも最高に小回りが効くのがスズキツインだと感じる。

おそらくかつての280馬力規制と同じく、メーカー間の取り決めか国土交通省の申し出によりカタログ値での最小値を3.6mと定めているからそれ以下には書けないのだろう(まったく根拠はない)。

スズキツインの悪いところ

つづいて、スズキツインの悪いところをリスタアップしてみる。

前後ピッチが強烈

スズキツインは、他の多くのクルマに比べてホイールベースが極端に短く、また当時のスズキ車全般に言えることなのだが、フロントサスペンションが非常に軟弱だ。

そのため、他のクルマはものともしない段差でも、「バシャン!」という音とともに前後の揺れが襲いかかるのだ。

UVカットガラスやグリーンガラスではないため日差しで熱が入り込む

一般的な2シーターと同じく車内が狭いため、比較的エアコンが効く。

しかし、サイドガラスがUVカットやグリーンガラスを採用していないため、天気が良い日は熱で右腕が暑くなる。

シートが貧弱

シートは当時のアルトの商用車と同じ形状の廉価タイプが採用される(上級グレードは不明)ため、少し長距離を走ると腰や背中が痛くなる・・・。

まあ、クルマのコンセプトがシティコミュータなので、長距離のドライブを想定していないのだろうが・・・。

追突されたときに・・・

運転席から後ろを見ると直後にリヤガラスがあり、その距離はフロントガラスよりも相当に近いのだ。

そしてフロントにはボンネットがあるが、リヤには何も無い・・・ということは、追突された時は終わりだね・・・。

注目される

街を走っていると、かならず一度は指を刺され、

「小さっ!」

という声が室内に入ってくることもある。

良くも悪くも注目されるクルマのため、目立ちたくない方にとっては少し気恥ずかしい。

私も当初は恥ずかしかったが、今は堂々と乗っているが・・・。

最後に

スズキツインを乗ってみて感じた良いところと悪いところをそれぞれ書いてみた。

ダメなところも多いクルマだが、F1マシンをも凌ぐ軽量な車重で、44馬力という非力なエンジンを最大限に活かしながら公道を駆け抜けることができるこのスズキツインが好きだ。

多くのエポックメイキングなクルマを生み出してきたスズキだが、さまざまな安全装置の装着を義務付けられる現在の法律では、もうこのようなコンセプトのクルマを世に出すことはできないであろう。

なのでこれからも稀代のこのスズキツインを、末長く大切にしていきたいと思っている。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。