当ブログは2017年からモータースポーツ観戦記を記事にしていますが、それまでにも何度もサーキットに足を運び、写真を撮影していました。
今日は何気なく2016年の鈴鹿サーキットで開催された全日本F3の第8戦の写真を見返していたら、現在スーパーフォーミュラやスーパーGTで活躍するドライバーばかり。
ということで、今回はこのレースに参戦したドライバーを写真で紹介し、その後の経歴についても簡単に書いていきますので、お暇な方はお付き合いください。
ザックリ見出し
山下健太(トムス #36)
まず最初に紹介するのが山下健太選手。言わずと知れた2024年のスーパーGTチャンピオンです。
2016年は山下選手にとって全日本F3 3年目のシーズン。2014年は松下信治選手に敗れシリーズ2位で、2015年シーズンはニックキャシディ選手に及ばず同じく2位でしたが、このシーズンは7勝を記録してチャンピオンに輝いています。
その翌年にはトヨタ系のKONDOレーシングからスーパーフォーミュラに参戦し、2025年シーズンは同チームで9年目のシーズンになります。
スーパーGTには2015年シーズンから参戦し、2018年にGT500クラスのレギュラーシートを獲得。
2019年にはトヨタ系のチームルマン初の王者になり、記憶に新しい2024年シーズンはトムスで2度目の王者になった、日本を代表するレーシングドライバーです。
写真から分かる通り、トムスのエースナンバー36で参戦していることから、すでにトヨタからかなりの期待をされていたのでしょうね。
ちなみにこの年は山下健太選手のチームメイトで坪井翔選手がトムスから参戦していますが、残念ながら写真が残っていませんでした。
高星明誠(B-MAX with NDDP #21)
続いては高星明誠選手です。
高星選手は全日本F3 4年目のシーズン(1年目はNクラス)。チームはB-MAX with NDDP。当時すでに日産系のドライバーだったのですね。
この年はヨーロッパで開催されるブランパンGTシリーズに参戦したため、全日本F3はスポットで参戦します。
そんな中でしたがこの第8戦で優勝し、17戦中8戦のみのエントリーでしたがシリーズ4位に。やっぱり当時から実力は相当なものでったのですね。
翌2017年は全日本F3に専念しシリーズチャンピオンに輝きます。
全日本F3のタイトルを獲得した高星選手でしたが、スーパーフォーミュラにステップアップできず。日産系ドライバーは実力があっても日本トップフォーミュラのシートを得られないなんて、日本のモータースポーツはおかしすぎるでしょ!?
結局スーパーフォーミュラには2レースのスポット参戦のみ。主戦場はスーパーGTで、ニスモNDDPで日産の中核ドライバーとしてGT500クラスに参戦しています。
なお、この年B-MAXからは千代勝正選手が参戦していますが、写真がありませんでした。
牧野任祐(戸田レーシング #12)
トヨタ系の山下健太選手、日産系の高星明誠選手と来て、次はホンダ系の牧野任祐選手。
牧野選手は2016年シーズンが全日本F3デビューシーズンになります。
所属するのはこちらの赤いマシン、戸田レーシング。
現在ホンダのエースドライバーのひとりである牧野選手ですが、当時はHFDP(ホンダフォーミュラドリームプロジェクト)のチームではなかったの? まあ、戸田レーシングはホンダと深い関わりのあるエンジンチューナーですが、ちょっと意外ですね。
そんな牧野選手は全日本F3デビューシーズンでシリーズ5位になり、翌年からヨーロッパに渡ります。
そしてヨーロッパF3に参戦し、2018年はF1直下のFIA-F2に参戦して、第19戦では優勝をします。
全日本F3の所属がHFDPじゃなかったので心配しましたが、ホンダのバックアップでヨーロッパ修行してるので、期待の若手だったのですね。ちょっと安心。
その後2019年から日本に戻り、スーパーフォーミュラとスーパーGT GT500クラスでホンダのエースとして活躍しています。
阪口晴南(HFDPホンダフォーミュラドリームプロジェクト #7)
牧野任祐選手を差し置いてホンダのワークスチームHFDPに所属していたのが阪口晴南選手です。
あれ? 阪口晴南選手ってトヨタ系のトムスに所属していなかった?
はい、阪口晴南選手は2018年まで全日本F3に参戦(同年無限からスーパーフォーミュラにもスポット参戦)した後、ホンダ育成を放出され、叔父の阪口良平選手を頼りトヨタ系のINGINGを紹介してもらい、トヨタ系ドライバーになっています。
その後、セルモINGINGからスーパーフォーミュラに、レーシングプロジェクトバンドウからスーパーGT GT500クラスに参戦しています。
若い頃の阪口晴南選手はホンダ期待の新人だったのですね。
ちなみにこの年のHFDPのもう一つのシートは大津弘樹選手です。
三浦愛(B-MAX)
2023年のKYOJO CUPチャンピオン、三浦愛選手も2016年の全日本F3にB-MAXから出場しています。
三浦選手はこの年全日本F3 3年目のシーズン(前の2シーズンはNクラス)でした。
紅一点の三浦選手は2019年まで全日本F3に参戦。2017年シーズンは7度の入賞をしてシリーズ8位という女性ドライバーとしては素晴らしい成績を残しました。
その他のドライバー
戸田レーシングで牧野任祐選手のチームメイトとして参戦した石川京侍選手。
石川選手はその後、スーパーGT GT300クラスの主力チーム、ゲイナーに所属し活躍しています。
こちらはかつて2輪4輪で活躍した片山義美選手の御曹司、片山義章選手。この年はNクラスでチャンピオンになりました。
片山選手はその後スーパーフォーミュラライツを経て、2021年からスーパーGT GT300クラスで名門チームルマンに所属しています。
最後に
今回は2016年の全日本F3に参戦していたドライバーを写真とともに振り返り、その後の活躍を簡単に書いてみました。
当時の全日本F3はプロとアマチュアのはざまと言われていましたが、こうして見てみると、山下健太選手、坪井翔選手(写真なし)、牧野忠祐選手、千代勝正選手(写真なし)、阪口晴南選手、大津弘樹選手など、当時は何気なく撮影していましたが、今振り返ってみると現在日本のトップドライバーとして活躍するドライバーばかり。
全日本F3を引き継いだスーパーフォーミュラライツをしっかりと見ておけば、数年後がさらに楽しみになるかもしれませんね。
以上、最後までご覧いただきましてありがとうございました。
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