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サーキットF1開催数ランキング【50位→31位】

F1は1950年に始まって以来、今年で70周年を迎えた。

その間に73ものサーキットでレースが開催されてきた※が、F1黎明期から長く開催されているサーキットや、反対に1度の開催で終わってしまったサーキットなどさまざまである。

※モータースポーツフォトグラフィー調べ

そこで、サーキットのF1開催数をランキング形式で見ていくことにしたいと思う。

今回は50位から31位を紹介、73位から51位は以下↓からどうぞ。

2020年終了時点(予定含)とし、開催数が同数の場合、開催年度の早いサーキットを上位とする

【第50位】富士スピードウェイ

開催数開催年レース名
41976-1977 2007-2008日本GP

富士スピードウェイは日本で初めてF1を開催したサーキットで、その初開催は1976年だった。

1976年のF1は、F1日本グランプリではなく『F1選手権イン・ジャパン』という名称だったのだが、その理由は1976年5月にF1開催が決定した際、すでに11月の全日本F2000に日本グランプリを冠することが決まっていたための処置で、翌1977年は正式にF1日本グランプリとして開催されている。

1977年の開催では、1コーナー先の立入禁止区域にいたカメラマンとそれを排除しようとしていた警備員にクラッシュしてコースを飛び出したマシンが激突し、その2人が亡くなるという痛ましい事故が発生した。

その事故と運営の赤字によりこの年を最後に日本でのF1は幕を閉じた。

その後1987年から鈴鹿サーキットでF1を開催していたが、富士スピードウェイをトヨタが買収し、F1にもトヨタが参戦していたことから、2007年にふたたび富士スピードウェイでのF1開催が決定した。

2008年も開催したが、翌年から鈴鹿サーキットとの隔年開催で合意したのだが、リーマンショックによる経営悪化などの理由から、2009年以降の日本グランプリからの撤退を発表した。

【第49位】モンジュイック・サーキット

開催数開催年レース名
41969 1971 1973 1975スペインGP

スペインバルセロナに存在したサーキットで、1969年からハラマサーキットと隔年でF1が開催された。

しかし1975年に観客4人が亡くなる事故が起きたことから、その年を最後に終了した。

【第48位】シャレード・サーキット

開催数開催年レース名
41965 1969-1970 1972フランスGP

フランスのクレルモン=フェランにあるサーキットで、1960年代から1970年代にかけて4度のフランスグランプリが開催された。

ストレートのほとんど無い全長約8km、コース数48の山岳サーキットであったが、現在は大幅に距離を短縮している。

【第47位】バレンシア市街地コース

開催数開催年レース名
52008-2012ヨーロッパGP

スペインバレンシアの市街地コースで、スペイン出身のフェルナンド・アロンソが活躍していた影響から、バレンシア市の誘致により2008年にヨーロッパグランプリとして開催された。

ベイエリアの美しいコースで特に8コーナー先にあった可動橋が印象的だったが、2012年に表面化したスペイン経済危機の影響で、2013年のカレンダーから外された。

【第46位】エイントリー・モーターレーシング・サーキット

開催数開催年レース名
51955 1957 1959 1961-1962イギリスGP

イギリスのマージーサイド州にあるサーキットで、エイントリー競馬場に併設されているエイントリーサーキットは、1950年代から1960年代に5回F1が開催され、ノンタイトル戦も11回行われた。

現在はコースが縮小され、小規模レースに使用されているのみとなっている。

【第45位】ルーアン・レゼサール

開催数開催年レース名
51952 1957 1962 1964 1968フランスGP

フランスルーアン近郊の市街地サーキットで、1950年代から1960年代に5回F1が開催されたが、サーキットは1997年を最後に廃止さrた。

【第44位】ブレムガルテン・サーキット

開催数開催年レース名
51950-1954スイスGP

スイスの首都ベルンの郊外にあったサーキットで、F1が始まった1950年から1954年まで、F1とロードレースのスイスグランプリが開催された。

しかし1955年のル・マン24時間レースで、観客やスタッフなど86人が亡くなった事故を受け、スイス国内でのモータースポーツが禁止されたため、それ以降ブレムガルテンでレースが行われることはなかった。

【第43位】ディジョン・プレノワ・サーキット

開催数開催年レース名
61974 1977 1979 1981 1984

1982
フランスGP

スイスGP

フランスのディジョン郊外のサーキットで、1970年代から1980年代にF1が開催された。

1974年の初開催時には3,289mの短いサーキットであったが、その後改修され3,800mのコースは、低速コーナーがひとつしかなく非常に高速なサーキットだった。

余談だが、1980年代、むかしハマった『ファミリーサーキット』というレースゲームにこのディジョンプレノワが登場したことで、私はこのサーキットの存在を知った。

【第42位】アンデルストープ・サーキット(スカンジナビアン・レースウェイ)

開催数開催年レース名
61973-1978スウェーデンGP

1968年にオープンした、スウェーデン南部のアンデルストーブにあるサーキットで、1973年から6度F1が開催された。

一部が飛行場と兼用になっており、ホームストレートにピットが無く、5コーナー先のストレート沿いにピット作業をする場所がある変則的なサーキットで、1周は4,025m。

【第41位】ソチ・オートドローム

開催数開催年レース名
72014-2020ロシアGP

2014年のソチ冬季オリンピックのメイン会場を利用した市街地コースで、設計は近年建設されたサーキットの例に漏れずヘルマン・ティルケが行なった。

ロシア政府が建設をバックアップし、開催当初はプーチン大統領がプレゼンターを行なったことで話題を呼んだ。

【第40位】サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)

開催数開催年レース名
72012-2019アメリカGP

アメリカでのF1開催を目的に2010年にサーキット建設の計画が始まり、2012年9月に完成し、同年11月にF1を開催した。

設計はヘルマン・ティルケ。

反時計回りのコースは20のコーナーを持ち、そのコーナーの名前は世界の名物コーナーをもしたデザインを採用した。

  • ターン2・3 エスドセナ(インテルラゴス)
  • ターン4〜6 マゴッツ べケッツ チャペル(シルバーストン)
  • ターン12〜14 スタジアムセクション(ホッケンハイム)
  • ターン16〜18 ターン8(イスタンブール)

【第39位】ヘレス・サーキット

開催数開催年レース名
71986-1990

1994 1997
スペインGP

ヨーロッパGP

スペインのアンダルシアにあるサーキットで、1986年に完成しその年に初めてF1スペイングランプリを行ない、1990年まで開催された。

1994年と1997年にはヨーロッパグランプリとして再度開催され、1997年の予選ではトップ3台が1000分の1秒まで同タイムという珍事、レースではチャンピオンシップ決定戦でシューマッハとヴィルヌーヴが接触したことで話題を呼んだ。

【第38位】デトロイト市街地コース

開催数開催年レース名
71982-1988デトロイトGP

アメリカのミシガン州デトロイトの中心街を利用した市街地コースで、1982年から1988年まで7回F1が開催された。

アメリカらしい直角ターンが連続する超低速コースで、モナコ同様にトンネルがあるのが特徴だった。

【第37位】イスタンブール・パーク

開催数開催年レース名
82005-2011 2020トルコGP

トルコのイスタンブールにあるサーキット。

ヘルマン・ティルケが設計し2000年代にオープンしたイスタンブールパークは、かつてのF1界のドンであるバーニー・エクレストンが所有する。

ヘルマン・ティルケ設計の最高傑作という呼び声が高いサーキットで、特に3つのエイペックスを持つ高速のターン8は最大の特徴。

2020年、新型コロナウイルスの影響でF1のカレンダーが再編され、2011年以来久々に開催される。

【第36位】ロングビーチ市街地コース

開催数開催年レース名
81976-1983アメリカ西GP

アメリカのカリフォルニア州の都市、ロングビーチの市街地を利用したコースで、1976年から1983年まで8回F1が開催された。

その後は少々のコース変更をして、チャンプカーやインディカーシリーズを開催している。

【第35位】モスポート・インターナショナル・レースウェイ

開催数開催年レース名
81967 1969 1971-1974 1976-1977カナダGP

カナダオンタリオ州ボーマンビルにあるモスポートパークは、1961年にオープンし、1967年にカナダ初のF1グランプリを開催したサーキット。

その後は8度F1を開催したが、安全上の理由から1977年で終了し、カナダグランプリはモントリオールへ移った。

【第34位】ハラマ・サーキット

開催数開催年レース名
91968 1970 1972 1974 1976-1979 1981スペインGP

スペインのマドリード北部にあるサーキットで、同じスペインのモンジュイックサーキットと隔年で9回F1を開催した。

長いストレートときついカーブが特徴。

【第33位】ジャカレパグア・サーキット(ネルソン・ピケ・サーキット)

開催数開催年レース名
101978 1981-1989ブラジルGP

ブラジルのリオデジャネイロにあったサーキット。

ブラジルグランプリは1973年からインテルラゴスサーキットで開催されていたが、1978年に初めてF1を誘致する。

その後1981年からF1開幕戦の舞台になり、1988年には前年3度目のドライバーズタイトルを獲得した地元リオデジャネイロの英雄であるネルソン・ピケの名前を冠した名前になる。

しかし1989年を最後にサンパウロのインテルラゴスサーキットにF1が戻り、2016年のリオデジャネイロオリンピックの際に当コースを取り壊し、リオオリンピックパークを建設した。

【第32位】ゾルダー・サーキット

開催数開催年レース名
101973 1975-1982 1984ベルギーGP

ベルギーのりんブルフ州にあるサーキットで、1970年代から1980年代に10回F1が開催された。

1982年の予選で、フェラーリのジル・ヴィルヌーヴが事故により他界したコースとしても知られている。

【第31位】アデレード市街地コース

開催数開催年レース名
111985-1995オーストラリアGP

オーストラリア南部のアデレードにある公道コースで、1985年にオーストラリア初のF1を開催した。

1989年のレースでは豪雨の中、ロータスの中嶋悟が23番手グリットからスタートし、ファステストラップを連発しながら次々とマシンをパスし、3位パトレーゼを追い回したレースが今でも語り草になっている。

1996年からオーストラリアグランプリはメルボルンに移り、現在はV8スーパーカーシリーズが開催されている。

以上、今回はサーキットF1開催数をランキング形式で50位から31位まで紹介してみました。

次のページでは、30位から11位まで紹介します。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。