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スズキツインは新東名120km/h区間を合法最高速で巡航できるのか?

世界きっての極小車であるスズキツイン乗りのぴぴと申します。

今回はスズキツインが高速道路で時速何km/hまでスピードを出せるのか、そして快適巡航速度は何km/hか試してみたいと思います。

テストは新東名120km/h区間 新静岡-掛川森

スズキツインが120km/h巡航をテストする区間は、新東名高速道路の新静岡インターチェンジと森掛川インターチェンジの間で、同区間は2017年11月から最高速が試験的に110km/hに引き上げられ、2019年3月からさらに120km/hに引き上げられました。

現在日本の公道で合法にてもっともスピードを出せる場所です。

※その他、東北自動車道の花巻南インターチェンジ〜盛岡南インターチェンジ間でも最高速が120km/hに引き上げられています。

スズキツインのスペック

スズキツインに搭載されるK6Aエンジンは、3代目アルトワークスの最上級モデルRS-Zに初搭載されたことからも分かるとおり、660ccという排気量の割には非常にパワフルなエンジンです。

しかしスズキツインが登場した平成15年は、排ガスが厳しく規制されていた頃で、K6Aエンジンも排ガス規制により相当にパワーが絞られています。

それに加えてスズキツインの売りは燃費の良さ。

ツイン
ガソリンA
アルト(HA23S)
N-1
エンジンK6AK6A
馬力44PS54PS
トルク5.8kgm6.2kgm
燃費26.0km/l23.0km/l
車重570kg660kg
変速比1速3.3843.384
2速2.0552.055
3速1.2801.280
4速0.8920.892
5速0.7180.718
最終減速比4.7895.941
タイヤ135/80R12135/80R12
ツインと同年代アルト(HA23S)の比較

表はスズキツインと同年代のアルト(HA23S)のスペック比較ですが、燃費を稼ぐために馬力はアルト(HA23S)と比べて10PSも落としており、最終減速比(ファイナルギア)も低めに設定されています。

排ガス規制と燃費重視のセッティングをされたK6Aエンジンとトランスミッションを搭載するスズキツインは、正直言って走らない!

さあ、そんなスズキツインは、120km/hまでスピードが出せるのか?そしてその速度で巡航ができるのか?

テスト開始!

スズキツイン最高速チャレンジ!

ということで、新静岡インターチェンジから新東名高速道路に入り、テストを開始。

インターチェンジの坂道をぐんぐん・・・いやなんとか登り、70km/hに到達。

本線に合流し、ここから新東名は若干の上り坂になりますが、周囲のクルマはものともせずに120km/hでビュンビュン追い抜いていきますが、私のツインはアクセル全開でも80km/hからなかなか加速しない・・・。

120km/hの標識が・・・。

そして数km走った後、やっと100km/hに到達。

トンネルに入ると平坦になり、空気抵抗も少なくなるため、スズキツインは徐々に加速し、

トンネルの出口で116km/h・・・後少し!

119km/h・・・頑張れツイン!

やった120km/h達成!!

加速からアクセルペダルをベタ踏みして相当の距離を走りましたが、なんとか目標の120km/hに到達しました。

タコメーターを装備しないスズキツインですが、最終減速比が低いだけありエンジン回転にはまだ余裕がありますが、もうサチって加速しません!

パワステを装着していないスズキツインのガソリンAグレードは直進安定性に優れているため意外にも安定感はあり、路面がスムースな新東名高速道路ではホイールベースが極端に短いスズキツインの弱点である前後のピッチングもありません。

しかしホイールベースが短いスズキツインは、運転席すぐ後ろにタイヤハウスがあり、そこからはものすごい轟音を発しています!

コ ワ レ ソ ウ ! ! !

当然ラジオの音なんかまったく聞こえず、快適性は皆無・・・。

ムリムリムリだー!!!

ということで新東名高速道路の平坦な路面では、ハンドリングはなんとか大丈夫でしたが、完全に轟音にやられました・・・。

余談ですが、上の写真は途中に寄った藤枝パーキングエリアの駐車場の一コマですが、ご覧のとおりツインにとってはもったいないほどの駐車場の広さで、余裕でツイン2台は駐車できます。

まとめ

  • 平坦路面でアクセルを全開にすれば120km/hまではギリギリ出せる
  • エンジン回転は意外にも低め
  • パワステ無しの恩恵で120km/hでの直進安定性はそれなりにあるが、路面が悪いと前後のピッチングでツインは跳ねまくり120km/hは絶対ムリ
  • リヤタイヤハウス付近から大きな轟音があり、120km/hでの快適性は極悪

以上のような結果でした。

結論

新東名の平坦路で120km/hはなんとか出せるが、巡航はムリ
高速道路での快適巡航は90km/hまで

ちなみに、帰りに利用した一般道の国道1号線藤枝バイパスでは、路面の凹凸から前後のピッチングが極端にひどく、60km/h巡航も躊躇うほどでした・・・。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。