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【2024年F1日本GP】RBの完璧な戦略と素早いピット作業もあり角田裕毅が母国で見事10位入賞!

TIサーキット英田(元岡山国際サーキット)で行われたパシフィックグランプリ以来、30年ぶりに春に行われた日本開催のF1。

今年は開花が遅れ、日本らしい桜満開での開催となりました。

そんな春開催のF1日本グランプリの優勝はマックス・フェルスタッペン選手。日本グランプリ3連覇を達成しました。

そして注目の角田裕毅選手は10位! 母国3度目にして初のポイント獲得となりました!

私は・・・今年はテレビ観戦。新たな年度が始まる大事な時期のため、仕事の影響を鑑み予約しませんでしたが、角田裕毅選手の10位入賞のレースを観たかった。超後悔しています・・・。

では角田選手のレースを振り返ってみましょう。

まずはスタート。上位勢はグリッド通りの順位で1-2コーナーを抜けるも、

「あーっ!角田選手が失速!」

RBの2台がスタート失敗してしまいます。

結果、角田選手は2つ順位を下げ12番手に後退。

その直後、S字(3コーナー)入り口でRBのダニエル・リカルド選手とウィリアムズのアレックス・アルボン選手が接触し赤旗。残念ながらホンダパワーユニットの1台が脱落します。

数十分の中断を経て、スタンディングでの再スタート。

「2度もスタートが観れて現地組が羨ましい!」

再スタートでの角田選手のグリッドポジションは12番手でしたが、そこから今度はロケットスタート!

一気に3ポジションアップし9番手にジャンプアップします。

実はRB、1度目のスタートで失敗したミディアムタイヤから、トラクションのかかるソフトタイヤに変更していたのです。

もちろんスタートのセッティングも変更したのでしょう。ありがとうRB!

5周目にメルセデスのジョージ・ラッセル選手に抜かれるも、マシンが違いすぎるのでこれは仕方がない。

角田選手は7周目の終わりに早くも1度目のピットストップ。チームクルーは2.5秒のタイムで送り出すも、それまで直後を走っていたバルテリ・ボッタス選手にアンダーカットを許しポジションダウン。

鈴鹿はタイヤのでグラデーションが厳しいので、早めのピットストップが重要ですね。

その後、角田選手は戦略の違うピエール・ガスリー選手を、逆バンクの外側からオーバーテイク。

テレビ中継でカワイちゃんが「アーバインのよう」言っていましたが、私も1997年にエディ・アーバイン選手がミカ・ハッキネン選手を追い抜いたあの場面を重ねていました。マッチさんが「あそこにラインがあるんです」と言った名言、いや迷言?とともに。

そして勝負の2度目、実質最後のピットストップでRBのピットクルーが奇跡を起こします

22周目の終わりに10位マグヌッセン選手、11位ボッタス選手、12位サージェント選手、13位角田選手、14位ストロール選手がピットイン。

10位入賞を狙う5台が一気にピットインします。こんな光景なかなか見ない。

するとRBのピットクルーは5台中もっとも早いタイヤ交換を行い、一番乗りでピットアウト!

なんとピットストップで一気に3台をオーバーテイクします!

さらにホームストレートからやってきた戦略の違うオコン選手にもオーバーテイクを許さず、RBのピットクルーは完璧なピットストップで角田選手を送り出しました。

「こんなの観たことない、奇跡だー!!」

角田選手も無線で、

「Good job guys,well done. Thank you! Top job guys,top job(みんなよくやった。ありがとう!最高の仕事だよ)」

と感謝の気持ちを伝えます。

いやー、近年RBのピット戦略にはいつも泣かされていましたが、ここ一発の大切なレースで最高の仕事をしてくれました!

その後は後方のストロール選手に執拗に攻め立てられますが、ここは角田選手の走り慣れた鈴鹿。しっかりのポジションをキープします。

業を煮やしたストロール選手はソフトタイヤに履き替えますが、角田選手に追いつくことなくタイヤが尽きて終了。

結局、角田選手は30周の長いスティントもしっかりとタイヤマネージメントを行い、地元鈴鹿で初の10位入賞を果たしました!

あっ、ちなみに優勝はマックス・フェルスタッペン選手で、レッドブルはワンツーフィニッシュを決めました。

ということで、2024年日本グランプリの結果はこちら。

2024年日本GP決勝リザルト

順位ドライバーチーム
1M.フェルスタッペンレッドブル
2S.ペレスレッドブル
3C.サインツフェラーリ
4C.ルクレールフェラーリ
5L.ノリスマクラーレン
6F.アロンソアストンマーティン
7G.ラッセルメルセデス
8O.ピアストリマクラーレン
9L.ハミルトンメルセデス
10角田裕毅RB
11N.ヒュルケンベルグハース
12L.ストロールアストンマーティン
13K.マグヌッセンハース
14V.ボッタスザウバー
15E.オコンアルピーヌ
16P.ガスリーアルピーヌ
17L.サージェントウィリアムズ
R周冠宇ザウバー
RD.リカルドRB
RA.アルボンウィリアムズ

今年のF1はレッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデス、アストンマーティンが5強で、下位チームとの実力差はかなりのもの。

日本グランプリではその5強が1台もリタイヤしない中、角田裕毅選手はその一角を蹴散らし見事に10位入賞を果たしてくれました。

日本のファンは元より世界のF1ファンも、この角田選手の結果は優勝と同じくらいの頑張りだったと思っていることでしょう。

いやー、本当によく入賞してくれました。

おめでとう、角田くん! そしてありがとう!!

週初めは雨予想だった日曜日の天気予報ですが、予想が外れ太陽の出る空模様の中行われた今年の日本グランプリ。

そして決勝ではレースの1番の注目点であるスタンディングスタートを2度も観られ、レースでは戦略の違いから抜けない鈴鹿なのに多くのオーバーテイクがあり、そして角田裕毅選手の10位入賞と、近年稀に見る素晴らしいレースでしたね。

うーん、こんなレースを現地で観なかったことを本当に後悔・・・。

現地に行かれた方、本当に良かったですね! 羨ましすぎです!!

私も来年は必ず行きます!!

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。