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【2024年モナコGP】角田裕毅予選8位から我慢のタイヤマネージメントで8位入賞!

今週は伝統のモナコグランプリ。

来年以降の開催危機も噂されているモナコグランプリですが、F1初年度から続く伝統の一戦は他のグランプリとは一線を画す、格式高い雰囲気があります。

にわかファンだらけのアメリカ野郎ばっかり意識しちゃダメよ! リバティメディアさん!!

より腕が左右すると言われるモンテカルロ市街地コースの予選で、今回も抜群の速さを見せてくれたのが角田裕毅選手。

フェルナンド・アロンソ選手やセルジオ・ペレス選手など上位チームのドライバーがQ1 Q2で脱落する中、角田選手は安定のQ3進出。

そして、最後のアタックですべてのセクターで自己ベストを更新し、昨年の9番手を上回る8番手グリッドを獲得しました!

ここ一発でミス無し完璧ラップ! 凄すぎ!

『日本人はモナコに弱い』と言われたのも今は昔。日本人レーシングドライバーは進化しました。いや、角田くんだけ特殊!?

追い抜きは皆無と言われるモンテカルロで、スターティンググリッドの順位はシーズン中一番重要ですが、この順位からのスタートならば決勝がかなり期待できそう。

迎えた決勝。ダミーグリッドでは海外有名人に疎い私でも知っているほどの有名セレブが、次から次へとテレビに映し出されます。いやー、華やかですねえ。

その人混みをかき分けマシンの元に歩く角田選手の姿もカメラが捉えます。昨日の予選で素晴らしい走りで8番手グリッドを獲得した角田選手もFOMの注目選手のひとりです。

さあ、レーススタート。

8番手グリッドからスタートした角田選手は、まずまずのスタートでポジションをキープすると、3番手のカルロス・サインツ選手がオスカー・ピアストリ選手との接触でタイヤがパンクし、ミラボーでマシンを止めます。

これで角田選手は7番手に上がりますが、ここで赤旗・・・。

ボー・リバージュでセルジオ・ペレス選手にケビン・マグヌッセン選手が突撃し、ニコ・ヒュルケンベルグ選手を含む3台の多重事故が原因でした。

マグヌッセン選手はおそらくペナルティポイントを受けるだろうから、累積で次戦のカナダグランプリは出場停止でしょう。

その他アルピーヌもポルティエで同士討ち。

ほぼ同時多発的に多くの事故が発生する大波乱の今年のモナコです。

事故から40分以上経った後、スタンディングスタートでレースが再開。サインツ選手復活で角田選手は残念ながら再度8番手からのスタートです。

角田選手のタイヤはハード。オリジナルスタートでミディアムタイヤを選択したため、これでタイヤ選択の義務は解消。このまま最後まで走り切る作戦でしょうか?

トップ4のルクレール選手、ピアストリ選手、サインツ選手、ノリス選手もハードタイヤなので実質無交換作戦を実行するのか、通常よりも3秒以上遅いペースでタイヤを労わりながらラップを刻みます。

その後ろ、5-7位のラッセル選手、フェルスタッペン選手、ハミルトン選手はミディアムタイヤなので、ピットストップをすれば、8位角田選手が一気に5位まで上がるかも!? そんな期待をしながら見守ります。

しかし角田選手と前を行くハミルトン選手のギャップが周回ごとに広がります。

こんなペースについて行けないはずはなく、タイヤマネージメントしてる!? いや、角田選手5位狙って行こうよ!

そんな私の勝手な願いと裏腹に、50周目には角田選手とハミルトン選手のギャップは40秒を越え、ハミルトン選手は52周目終わりにフリーストップとなったためピットイン。

夢を追うのではなく、手堅いイタリアのチームの戦略を受け入れることにしよう(大福!何様だ!?)。

結局、角田選手は最後まで忍耐強くタイヤコントロールをして8位でフィニッシュし、日本人としては2011年の小林可夢偉選手以来、13年ぶりに入賞を果たしました。

優勝はルクレール選手。地元で初めての栄冠を手にしました。

抜けないモンテカルロの決勝レースは退屈だって?

いやいや、他のグランプリとは違う戦略合戦で楽しめましたよん。

最後にもう一度、「角田くん、8位入賞おめでとー! そしてありがとー!!」

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。