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【観戦記】2024年WEC富士① 過去No.1の盛り上がり!3台のハイパーカーが展示され華やかなファンゾーン編

今年も行ってきましたWEC富士。ということで今回から数回に渡り、WEC富士の観戦記を書いていきます。

ル・マン大好きプロトタイプマシン大好きの私としては、2012年から毎回現地観戦する楽しみなイベント。

ただ数年前までトップカテゴリーの自動車メーカー参戦はトヨタのみだったため、富士スピードウェイに訪れるファンは年々減少。

しかしハイパーカー規定の導入により自動車メーカー(ブランド)が増加中で、それに伴いファンも急上昇。富士も例外ではなく、今年は多くの観客が訪れて盛り上がりました。

自動車メーカーの参戦が多いとプロモーション活動でファンゾーンが華やかに。ということで、今回は盛り上がるファンゾーンの様子を写真とともに紹介したいと思います。

では、いってみましょう!

過去No.1の盛り上がりを見せるWEC富士

今年は土曜日が仕事だったため日曜日のみの観戦。富士に向かう道中は夜半からの雨が残っており、駐車場に着いてもまだパラパラと降っていました。

グランドスタンドに向かう途中に雨が上がり青空が見えてきました。

歴代WEC富士は雨が付物でしたが、今年はドライ路面でレースが行われそうです。

通い慣れた富士スピードウェイですが、スーパーGTやスーパーフォーミュラでは見られないDHLやロレックスのスポンサーロゴがズラリと並び、世界選手権仕様に様変わりしています。この感じいいですねえ。

そしてファンゾーンに到着するとすでに多くの観客が。

ハイパーカー規定が導入されて以来多くの自動車メーカー(ブランド)が参入し、今年はアルピーヌ、BMW、ランボリギーにが加入。トヨタ、プジョー、フェラーリ、ポルシェ、キャデラックとともに8メーカーが参戦して、世界の各サーキットの観客動員は鰻上りですが、富士スピードウェイで行われる日本戦もとんでもない観客の数。

私はプロトタイプマシンが大好きで2012年から毎回現地観戦していますが、おそらく観客動員数は今年が過去No.1かも。いやー、ファンとしては嬉しい限りです。

巨大企業が参戦すればファンゾーンも華やかになります。では各ブースを廻ってみましょう。

耐久王ポルシェブースの目玉は963の展示

まず訪れたのが耐久王ポルシェのブース。

ここの目玉はなんといっても現行ポルシェ963の展示。仕切りのロープも無く写真撮り放題の大サービスでした。

まあ、よく見るとガラス面が真っ黒でコクピットの中が見えないので、ドンガラの展示車両だと思いますが、これだけ間近で拝見できるのは嬉しいですね。

LMP1時代の919ハイブリッドはとんでもなく低いリヤ周辺の造形で、デザイン的にかなり攻めていましたが、復活後はかなりおとなしいエクステリアになりました。

まあ、シャシーはLMDh規定でマルチマチック社が設計製造したもの。名車956や962同様に市販化を前提に設計しているので、メンテナンス性に優れたマシンなのかもしれません(知らんけど)。

地元トヨタGRブースは全ドライバーがお出迎え!?

そのポルシェブースのとなりに設置されていたのが地元トヨタGRブース。

昨年のWEC富士はコロナ禍からの復活開催ということで歴代のトヨタル・マンマシンが勢揃いする華やかなトヨタブースでしたが、今年はちょっと控えめ。まあ、他のメーカーよりはかなりチカラが入っているのは当然ですが。

四輪モータースポーツファンでもラリーはちょっと、というファンも多い。かく言う私もラリーはあまり興味がありません。

そんな方々に向けてWRCマシン(?)を展示。巨大企業のトヨタはラリーも精力的に行っていて、WRCを誘致しましたからね。

こちらはラリー仕様の市販GRヤリスでしょうか?? 専門外なのでわかりません・・・。

もちろんWECマシンもありますよ。ただ今年は1台だけとかなり控えめですが。

こちらは2021年のGR010ハイブリッド。

うん? 先ほど見たポルシェ963に比べるとかなり汚いなあって?

実はこちら、2021年のル・マン24時間で優勝したマシンそのもので、24時間を走り抜いたまま、汚れとともにコーティングしてあります。

なので、先ほど見たドンガラのポルシェ963よりも格段に価値が高いのですが、わからないファンも多いような・・・。

そしてマシンの両サイドにはドライバーの等身大パネルがお出迎え。こちらは2024年のドライバーですね。

WECのGTカテゴリーは今年からFIA-GT3マシンがベースになり、レクサスRC Fが参戦していますが、素のレクサスRC F GT3も展示されていました。

見た目はRC Fですが、間近で見ると街でたまに見かける市販車とは大違いのエクステリアに驚きますね。

FIA-GT3マシンは年々進化していますがRC F GT3はかなり設計が古く、WECでは苦戦中。

トヨタレクサスでは唯一のFIA-GT3マシンですが、そろそろ新たなマシンを投入してもらいたい、と個人的には思っています。

その他、トヨタブースには珍しいクラウンのカットモデルなども展示されていました。非常に興味があったのですが、時間がないので先を急ぎます。

今年のプジョーは羽根があります!?

今回のWEC富士ではファンゾーンに3台のル・マンハイパーカーが展示されていましたが、ポルシェ963、トヨタGR010ハイブリッドに続き、3台目がプジョー9X8。

そういえばプジョーは昨年も展示してあり、プロモーション活動を積極的に行なっている会社なのかな。

はい、こちらです。先ほどのポルシェ963と違い、コクピットもしっかりと見ることができますので、退役した実物のマシンかもしれません。

そんなプジョー9X8の特徴は市販車さながらのヘッドライトの形状? いや、羽根です。

はい、こちらしっかりリヤウイング(羽根)が付いています。

当たり前って? いや、このマシン、実はレーシングマシンでは必ず装着されているリヤウイングが付いておらず話題になりました。

そのまま2022年シーズンと2023年シーズンを戦いましたが、一向に成績が上がらず、今年2024年にマシンを大幅アップデート。その時に初めてリヤウイングを装着したのでした。

いやー、リヤウイングが付いてフツーのマシンになったプジョー9X8にちょっとガッカリです。

フランス物産展開催中!今年もタンス売ってる??

ファンゾーンの中心に大きなスペースを占めていたのが『ハローフランス村』。要するにフランス物産展です。

WECを主催するACOはフランスに本拠があり、ル・マン24時間も同国。WECとフランスは深ーい関係なんですね。

中におじゃますると、さまざまなフランス料理が店を連ねていました。フランスと言えば食事を大切にするお国柄ですからね。

昨年はフランスの家具なんかも販売されていましたが、今年は見当たりませんでした。まあ、レースを観に来て家具買う人なんて、ねえ?

その他のブース

今年からWECに参戦するBMWも出店していましたが市販車のみ。

成績が上がればプロモーション活動も盛んに行われるかもしれません。まずはサーキットでのパフォーマンスが優先ですね。

LMGT3クラスにタイヤをワンメイク供給するグッドイヤーは、このグリーンのポルシェ911が印象的でした。

トヨタの完全子会社でアフターパーツメーカーのモデリスタは、人気のランクル250をカスタマイズして展示。

東京オートサロンでは人混みでじっくりと見ることのできないこのような車両も、舐めるように見られるのがイイとこです。

牧野任祐と国本雄資がカメラマンに!?

F1やスーパーGTなどのレース開催時に設置されるレーシングシミュレーターですが、WEC富士でもやってました。

マシンはもちろんル・マンハイパーカーでしたよ。

メインステージの前を通ると聴き覚えのある声がしたので立ち寄ってみると、国内最高峰のスーパーGTとスーパーフォーミュラで活躍する国本雄資選手(右から2番目)と牧野任祐選手(一番左)でした。

国本選手はトヨタ系ドライバーなのでここに居ても違和感なしですが、ホンダ系の牧野選手は??

今回このお二人はカメラマンとして富士に来ているようです。そういえば牧野選手、カメラにハマっていると言ってましたもんね。

で、お二人が撮影した写真を披露してくれたのですが、いやー、マジでイイ感じ!

撮影歴では私の方が何年も先輩ですが、すでに負けていました・・・。

そんな国内トップドライバー二人の写真談義を楽しんでいたら、スタート前進行の時間が迫っていたため、小走りでグランドスタンドに直行。

その模様を、といきたいところですが、写真の整理がまだなので今回は以上とします。次回はスタート前進行の様子から書いていきますので、興味のある方はまたお付き合いくださいね!

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。