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キヤノンがEOS1DX Mark3を発表!スペック発売日価格は?

カメラ機材オタクのぴぴと申します。

キヤノンが2020年1月7日に、一眼レフ機のフラッグシップであるEOS1DX Mark3の発売を発表しました!!

今後、東京オリンピックを始め私の大好きなモータースポーツなど、様々なスポーツイベントで、多くのプロカメラマンの愛機となるであろうキヤノン渾身の一台です。

それでは前機種であるEOS1DX Mark2と、同じくキヤノンのEOS5D Mark4、EOS7D Mark2を比べながら、EOS1DX Mark3の驚異のスペックや驚異の価格を見ていくことにしましょう。

※動画性能も大幅に向上したEOS1DX Mark3ですが、今回は写真性能に絞って見ていきます

オートフォーカス

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
191点
(内クロス155点)
61点
(内クロス41点)
61点65点

オートフォーカスは新しい半導体の導入で性能が刷新され、今まで難しかった被写体にも食いつきが向上し低輝度や高輝度の範囲も向上しています。

また測距点においても1DX Mark2の61点から、3倍以上となる191点に向上し、精度の高いピント合わせに対応するクロス測距点が155点と大幅に向上しました。

レーシングマシンの撮影においてオートフォーカスの一番の不満点は、離れていくマシンのバックショットを撮影する際に、なかなかピントが合わないというところですが、今回のEOS1DX Mark3はEOS1DX Mark2に比べて遠ざかる被写体に追従する性能も改善したそうです。

嬉しいこととして、ライブビュー時に瞳オートフォーカスがキヤノンの一眼レフ機として初めて搭載されました。

これでピットウォーク時、きれいなお姉さんを撮影する際にも、瞳オートフォーカス搭載のα7R3に持ち替える必要がなくなりますね。

あとオートフォーカスの新しい機能としては、スマートコントローラーの搭載です。

⑥がスマートコントローラーを搭載するAF-ONボタン

モータースポーツをはじめ動体撮影をする方の多くは親指オートフォーカスを使いますが、その親指で押す『AF-ON』ボタンがコントローラーになってオートフォーカス位置を変更できるようになりました。

これにより、オートフォーカスの移動→選択→実行がひとつのボタンで完結します。

これは非常に使ってみたい機能ですね。

映像エンジン

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
DIGIC Xデュアル
DIGIC 6+
DIGIC 6+デュアル
DIGIC 6

「映像エンジンがDIGIC Xに進化!」

と、キヤノンの宣伝広告などで得意げに書いていますが、これを見て『凄い!』と思うのは余程のキヤノンファンで、普通のカメラ好きにはよくわかりませんよね。

簡単に説明すると、映像エンジンとは人間で言うところの頭脳にあたります。

DIGICとはキヤノンの独自規格で、その後の数字で頭の良さを示します。

数字が多いほど頭が良く、同数字なら+の方が頭が良く、+とデュアルだと+と方が上です。

で、EOS1DX Mark3は・・・DIGIC X??

DIGICの数字は新製品が発売にるたびに少しずつ増えていき、EOS1DX Mark3の前に発売されたEOS90DでDIGIC8でした。

それが今回DIGIC X!

もはや数字では表せないほどの進化だったのでしょう!

映像エンジンの進化は、動体追尾性能の向上ノイズの低減など様々な部分に波及するため、表記で見る上での大きな進化は、驚くような進化を体感できるかもしれません。

有効画素数

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
2010万画素2020万画素3040万画素2020万画素
2010万画素のCMOSセンサー
キヤノンホームページより

有効画素数は、先代のEOS1DX Mark2とほぼ同等です。

時に望遠レンズの焦点距離が足りずに、APS-Cサイズほどにトリミングしたり、ある一部を局所的に切り取ったりするので、できれば2800万画像ほどにして、トリミング耐性を強化してもらいたかったです。

ただ年々増加する画像のファイルサイズのことを考えると、このくらいが丁度良いかもしれませんね。

秒間連写性能(ファインダー撮影時)

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
16コマ14コマ7コマ10コマ

EOS1DX Mark2の秒間14コマでもすごかったのですが、今回はさらに上がって秒間16コマ!

ミラーがバタバタ動く一眼レフ機において、秒間16コマとはさすがという他ありませんね。

「ダララララッ!!」っと、シャッター音を聞いていてもその迫力はものすごく、決定的瞬間も逃しません。

また音が気になる場面では、電子シャッターの秒間20コマ連写も搭載しています。

ただね、後からの編集のことを考えると・・・ね。

背面液晶モニター

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
3.2インチ
210万ドット
3.2インチ
162万ドット
3.2インチ
162万ドット
3インチ
104万ドット

背面の液晶モニターは、EOS1DX Mark2やEOS5D Mark4と大きさは変わらずの3.2インチですが、162万ドットから210万ドットに画面がよりきめ細かくなりました。

まあ私が現在使用しているEOS5D Mark4の162万ドットでも、十分すぎるくらい綺麗なんですけどね。

記録メディア

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
CFexpress TypeB×2CF
CFast
CF
SD
CF
SD

今回EOS 1DX Mark3で初採用されるCFexpressカードは、EOS 1DX Mark2で採用していたCFastや、ライバルのニコンD5に採用されているXQDの後継にあたるカードです。

このカードを搭載することにより秒間16コマや5K動画の撮影に寄与しているそうですが、かなりお高いと思います。

まあこのスペックを受け止められるカードですから仕方ありませんね。

電池型番

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
LP-E19LP-E19
LP-E4N
LP-E4
LP-E6N
LP-E6
LP-E6N
LP-E6

電池はEOS1DX Mark2と同様のデカいLP-E19で、今回からLP-E4(N)は使えなくなりました。

サイズ(幅×高さ×奥行き)・重量

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
158×167.6×82.6158×167.6×82.6150×116.4×75.9148.6×112.4×78.2
1250g1340g800g820g

サイズは1DX Mark2と全く同様ですが、重量が90gも軽量化されています。

もともと重量に関してはあまり気にせず作られているEOS1D系ですが、長時間の撮影の際には軽いに越したことはありません。

発売日

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
2020年2月中旬2016年4月下旬2016年9月8日2014年10月30日

EOS1DX Mark3の発売日は2020年2月中旬と発表されています。

EOS5D Mark4では、プレスリリースで具体的な発売日が記載されていましたが、EOS1DX Mark2では4月下旬としか記載されていませんでした。

今回のEOS1DX MArk3もプレスリリースで2020年2月中旬とだけ記載されていることから、1DX系は具体的な日にちは発表されないのかもしれません。

価格

EOS1DX Mark3をはじめ、キヤノンの一眼レフ機の価格はオープン価格となっています。

そこで価格.comの登場時の最安値を確認すると792,000円と、リーズナブルな軽自動車ならば新車で購入できてしまうほどの価格になっています。

EOS1DX Mark2も発売前には同様の販売価格だったと記憶していますが、発売から2年経った頃には60万円ほどになり、4年経った現在は50万円を切る金額で販売されています。

購入したいが予算面で悩んでいる場合は、少し待ってから購入することで金額が抑えられるかもしれませんね。

まとめ

1DX Mark31DX Mark25D Mark47D Mark2
オートフォーカス191点
(内クロス155点)
61点
(内クロス41点)
61点65点
映像エンジンDIGIC Xデュアル
DIGIC 6+
DIGIC 6+デュアル
DIGIC 6
有効画素数2010万画素2020万画素3040万画素2020万画素
秒間連写16コマ14コマ7コマ10コマ
背面液晶モニター3.2インチ
210万ドット
3.2インチ
162万ドット
3.2インチ
162万ドット
3インチ
104万ドット
記録メディアCFexpress TypeB×2CF
CFast
CF
SD
CF
SD
電池型番LP-E19LP-E19
LP-E4N
LP-E4
LP-E6N
LP-E6
LP-E6N
LP-E6
ネットワークWi-Fi
Bluetooth
×Wi-Fi
NFC
×
サイズ158×167.6×82.6158×167.6×82.6150×116.4×75.9148.6×112.4×78.2
重量1250g1340g800g820g
発売日2020年2月2016年4月2016年9月2014年10月
2020年1月現在の実勢価格79万円45万円23万円11万円

※4機種の中で最も優れている性能を赤字で記載

ミラーレス機の台頭で、ソニーに遅れをとるキヤノンは開発リソースをミラーレス機に集中していると考えていましたが、今回のEOS1DX Mark3は歴代のEOS1D系の中でも有数の進化を遂げ、バケモノスペックとなりました。

もともとEOS1DX Mark2でもスゴかった動体追従性能はさらに進化し、オートフォーカス測距点も155点と大幅に増え、そして連写性能は機械式でありながら秒間16コマと驚速!

またミラーレス機の良いところも搭載し、瞳オートフォーカスの搭載も私としては嬉しいポイントです。

25・26・27・29のボタンが光る

細かいところとしては、背面ボタンのよく使う再生ボタン・拡大ボタン・ゴミ箱ボタンなど4つのボタンが光るようになり、高級感も増しました。

今年夏季オリンピックが56年ぶりに日本で行われ、キヤノンはその2020年東京オリンピックでカメラメーカーとしては唯一のゴールドパートナーに名を連ねています。

そんなキヤノンが、持てる技術を結集し本気で作ったスポーツ撮影の最高峰カメラが、このEOS1DX Mark3なのです。

キヤノンの最高峰、いや一眼レフの最高峰であるEOS1DX Mark3でスポーツの撮影を、そして私としてはモータースポーツ撮影をしてみたいものです。

このスペックで792,000円は相当なバーゲンプライスかもしれない・・・欲しい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。