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32年前どハマりした『ファミリーサーキット』は元祖本格F1 eSports!?

F1公式eSports開催

2020年のF1は、例のヤツの影響で開幕がいつになるのやらといった状況で、私は待ち遠しさをとおり越してそれを紛れさすために他の趣味を探してしまっている状況です・・・。

F1運営側もファン離れを懸念してさまざまな企画を用意していますが、その一環で先日からF1公式のeSportsが開催されましたね。

レースゲーム『F1 2019』を使ってのレースでしたが、現役F1ドライバーのランド・ノリス選手などF1関係者も参加していて、なかなか楽しめました。

それにしても最近のレースゲームの進化は凄まじいもので、ホンモノかと感じてしまう時まであります。

できればF1公式ということで、F1中継が始まるときのオープニング映像を流したり、レース中のテロップも実際のものを使用すれば、F1ファンもeSportsファンも喜ぶだろうに、と思いました。

昔ハマったレースゲーム『ファミリーサーキット』

最近はテレビゲームをやらなくなって久しいのですが、若い頃は結構ハマっていました。

一番ハマったのが、ナムコから発売された『ファミリーサーキット』。

中学生の頃だったなあー。

今のレースゲームとは比べ物にならないほどのグラフィックでしたが、夢中になってプレイしました。

真上からマシンを見下ろすアングルで、プラットホーム(実際にはプラットホームの向かい側)に掲げられるピットボードも一瞬なので、レースゲームらしく非常にスピード感があります。

マシンが絶妙に故障する

このファミリーサーキットは他のマシンと接触する概念はありませんが、その他の要素が超リアルなんです。

まずリアルな要素は、実際のレースのように絶妙にマシンが故障すること。

絶妙なマシン故障とは?

当時のF1はレース中によくマシンが故障しましたが、それをレースゲームで再現したのは私が知る限りこの『ファミリーサーキット』がはじめてなんです。

エンジン・タービン・電気系・ラジエター・トランスミッションに故障の概念がり、ピットイン(ピット作業はコミカルだが非常に細かく再現している)して直さないとじわじわと故障が進行して、ついにはエンジンが止まってしまいます。

また、タイヤの減り具合や搭載燃料量でもマシンの走行に影響し、川井ちゃんが監修したのか?と思うくらいリアルなんですよね。

そのためレースを独走していても気が抜けません。

ライバルはほぼ実名で登場!

スプリントレースはノービスクラスからはじまって、BクラスAクラスと進むにつれてライバルには見覚えのある名前が出現します。

Aクラスのライバル

ゲーム名実名マシンの特徴
Kほしの星野一義氏レイトンカラーのマシンで一番速かった
あぐり鈴木亜久里氏白地に赤のフットワークカラー
くにみつ高橋国光氏黒と赤のアドバンカラー
Mはせみ長谷見昌弘氏
Gリースジェフ・リース氏
まつもと故 松本恵二氏
Sとしお鈴木利男氏
Oなかこ中子修氏
Mせきや関谷正徳

ほぼ実名で登場しますが、ファミスタなどと同様、容量の関係で名前が4文字しか使えないため、なかなか愛嬌のある表記になっています。

Kほしのはレイトンハウスのカラーリングで、いつもチャンピオンを獲得していました。

あぐりこと鈴木亜久里氏は、ゲームが発売された年に全日本F3000でチャンピオンになり、その年の日本グランプリでF1デビューを果たすことになるんですよね。

くにみつこと高橋国光氏は、当時赤と黒のアドバンカラーが代名詞でしたが、ゲーム中も赤黒のマシンで登場しました。

その他Mはせみ・Gリース・まつもと・Sとしお・Oなかこなど、当時全日本F3000のトップドライバーらしき名前が登場しますが、ライセンスなど取得していないでしょ!?肖像権は大丈夫なの??

スーパーAクラスのライバル

ゲーム名実名マシンの特徴
Nピケネルソン・ピケ氏黄青白キヤノンカラーのウィリアムズ風
マンセルナイジェル・マンセル氏黄青白キヤノンカラーのウィリアムズ風
フロストアラン・プロスト氏赤白マールボロカラーのマクラーレン風
Aセナ故 アイルトン・セナ氏黄色いキャメルカラーのロータス風
サトルN中嶋悟氏黄色いキャメルカラーのロータス風
ミケーレミケーレ・アルボレート氏赤いフェラーリ風
フィッテエマーソン・フィッティパルディ氏黒と黄色JPSカラーのロータス風
ケケ.Rケケ・ロズベルグ氏黄色と白1戦のみ出場したマールボロライトのマクラーレン風
ラウダ故 ニキ・ラウダ氏赤いフェラーリ風
マリオAマリオ・アンドレッティ氏黒と黄色JPSカラーのロータス風

あーこちらも当時F1で活躍したドライバーがほぼ実名で登場し、肖像権いっさい無視!

しかもカラーリングもそっくりで、マシンのカラーリングのコードもキヤノンカラーならFW、赤白マールボロカラーならMP4と、完全にパクっていました。

Nピケがキヤノンカラー、Aセナキャメルカラーということで、ゲームの発売が1988年1月発売なので1987年の所属チームを再現しているほか、当時既に引退していた懐かしのケケ.Rやラウダ、マリオAも登場します。

ちなみにケケ.Rのマシンは、ケケ・ロズベルグ氏が1986年のポルトガルグランプリで1戦のみの限定で出走した、マールボロライトの カラーに塗られたマシンを再現しており、ファン心理をついた素晴らしい演出です!

サーキットもほぼ実名!しかもランダムで懐かしのサーキットが登場!

スーパーAクラスの開催サーキットを見ていきましょう。

Rd.サーキット実際のF1開催状況
1ジャカレパグア1989年まで開催
2ヘレス
キャラミ
1997年まで開催
1993年まで開催
3イモラ2006年まで開催
4スパフランコルシャン
ゾルダー
現在も開催
1984年まで開催
5モンテカルロ現在も開催
6デトロイト
ロングビーチ
1988年まで開催
1983年まで開催
7ポールリカール
ディジョンプレノワ
現在も開催
1984年まで開催
8シルバーストーン
ブランズハッチ
現在も開催
1985年まで開催
9ホッケンハイム
ニューブルクリンク
現在も開催
2013年まで開催
10ハンガロリンク
ザンドボールト
現在も開催
2020年復活予定
11オステルライヒリンクレッドブルリンクとして現在も開催
12モンツァ現在も開催
13エストリル1996年まで開催
14ロドリゲス
モントリオール
現在も開催
現在も開催
15すずか
ふじ
現在も開催
2008年まで開催
16アデレード1995年まで開催

当時のF1と同様に全16戦で、開催されるサーキットは固定ではなく、上記の表で2つある場合はどちらかが自動で選択され、F1ブーム前夜の1988年発売なのにも関わらず相当マニアックな設定ですよね。

そして開催サーキットが懐かしい!

多くのサーキットが現在はF1を開催されていなく(黒字で表記)、発売から30年超という月日を感じさせられます。

その中で第10戦にあるザントフォールト(ゲームではザンドボールトと表記)は、今年1985年以来の復活開催、第11戦のエステルライヒリンク(ゲームではオステルライヒリンクと表記)は途中中断をはさみ、A1リンクになり、現在はレッドブルリンクとして開催されています。

第15戦の日本ラウンドが鈴鹿サーキット(ゲームではすずかと表記)に加え富士スピードウェイ(ゲームではふじと表記)が入っているところもファン心理をくすぐってくれますね。

富士スピードウェイのF1はゲーム発売の10年前に開催を終了しており、その後の復活はゲーム発売から19年を待たなければならないんです。

あー感慨深い・・・。

最後に

昨今のレースゲームの進化は目を見張るものがあります。

しかし、32年前の1988年1月に発売された『ファミリーサーキット』には、レースゲームの原点が集約されており、あらためて見てみると完成度の高さに驚かされますが、反面当然ながらライバルドライバーや収録サーキットは32年という月日を感じさせられます。

今後、iPhoneアプリなどで発売してくれたら、F1ブーム世代も懐かしみ若い世代のF1ファンも大いに楽しめると思います。

あっ!版権や肖像権が厳しくなった現代ではなかなかキビシイかな!

ということで今回は1988年1月に発売されたレースゲーム『ファミリーサーキット』を思い返してみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。




2件のコメント

はじめまして
私もこのゲームにかなりハマりました

性能の低いファミコンで、できないことは割り切ったからこそ、
バランスが絶妙に仕上がっていると思います

今は普段はゲームをしませんが、これはたまに押し入れから引っ張り出して、
ブラウン管でプレイすることがあります

任天堂 スイッチ版が出るようで、
ホームページの動画を見たら、ドライバー名が、そのままでビックリしました
今の時代に、修正せずに発売しても、いいものなのか???

Kしけおさん、コメントありがとうございます!
※お名前がファミリーサーキットのドライバー名みたいですが狙いでしょうか?(笑)

仰るとおりゲームバランスが絶妙で、最近はゲームをすることはありませんが、これだけは今だにプレイしたいゲームのひとつです。

Nintendo Switch版が発売されるとは!そしてドライバー名が当時のままだとは!

『Aセナ』や『Nピケ』『マンセル』など、そのまんまですものね!

ホント肖像権問題は大丈夫なのでしょうかね??

それにしても素晴らしい情報をいただきました!
購入を検討してみます!!

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ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。