今回もホンダウエルカムプラザ青山で開催されている『Honda Racing 2024 Season Finale』の観覧です。
前回はウエルカムプラザの玄関前に展示されていたティレル020、レッドブルRB20、RB VCARB 01の3台をじっくりと撮影しましたが、今回は屋内で往年の名マシン マクラーレンMP4/6などを観ていきます。
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では屋内に潜入します。
ザックリ見出し
琢磨Jr.やGTでの山本尚貴と佐藤蓮の接触の話題も ライブビューイング
『Honda Racing 2024 Season Finale』が開催されるホンダ本社。
2階では特設ステージで2輪ライダーや4輪ドライバーのトークショーが行われおり、1階ウエルカムプラザではその模様をライブで放送されていました。
私が訪れた日曜日の昼前は佐藤琢磨選手がトークショー。
インディ挑戦や若手育成のこと、そしてMCのサッシャさんから息子さんの話題を振られます。
「まあ、それに関してはイイすよ・・・」
と言葉を詰まらせながらも、
「スクールに入りましてスカラシップを取りまして、来年のフランス(F4)に向けて、修行してくるみたいです」
と話をしてくれました。
佐藤琢磨選手を応援したくて毎年鈴鹿に行った私としては、息子さんにも強く期待しています。
琢磨Jr.が日本グランプリでF1に出場したら、間違いなく応援しに行きます。
その後のトークショーではスーパーフォーミュラ引退の山本尚貴選手のフィナーレトークが行われ、山本選手のほか、佐藤蓮選手も登壇。
すると話題は2021年スーパーGT最終戦に(GT500タイトル争いの山本選手にGT300の佐藤選手が追突し山本選手はタイトル争いから離脱)。
先輩からイジられまくった佐藤選手でしたが、もう遺恨はまったくなさそうです。
アイルトン・セナ最後のチャンピオンマシン マクラーレンMP4/6
そんな佐藤琢磨選手のトークショーが終了し、次はいよいよ今イベントのメインマシン、アイルトン・セナ選手が最後にチャンピオンを獲得したマクラーレンMP4/6を拝観します。
こちらがそのマクラーレンMP4/6。もう30年以上前のマシンですが、今見てもまったく古さを感じないオーラを放ちまくっている素晴らしいマシンです。
若いファンにとってパパイヤオレンジという印象の強いマクラーレンですが、私たちF1ブーム世代にとってはマクラーレンといえばこのカラーです。
先日のブラジルグランプリでのルイス・ハミルトン選手のデモランなど、公のイベントでは『Marlboro』ロゴが剥がされることが多いのですが、ホンダのイベントではしっかりとMarlboroロゴを掲げて当時のマシンを忠実に拝観できるところがいいですね。
フェラーリ640シリーズの影響で、この年からスラリと鼻筋の通ったノーズになったMP4/6。ローノーズ、いいですよね。
そして、そのノーズの先端には『ジャンプ』のロゴ。あの週刊少年ジャンプです。
10cmにも満たない大きさですが、当時1億円以上のスポンサー料を払ったと話題になりましたね。
いやー、実にカッコいいです。
当時のF1マシンは役割を終えた数年後にスポンサーやコレクターに渡ることが多かったのですが、ロン・デニス体制だったマクラーレンは門外不出でした。
しかしエンジンパートナーのホンダだけは特別で、ホンダエンジン搭載のすべてのマクラーレンを所有しています。
そのため、イギリス以外で当時のマクラーレンホンダを観ることができるのは日本だけ。本当に貴重なことなのです。
展示マシンは1991年のマクラーレンMP4/6ですが、アイルトン・セナ選手繋がりで今回のトークショーで語られた1990年型MP4/5Bの話題をちょっと。
アイルトン・セナ選手を崇拝するルイス・ハミルトン選手が今年のブラジルグランプリでマクラーレンMP4/5Bでのデモランを行い、ブラジルのファンはもとより世界中のF1ファンが感動しました。
雨の中でしたが、かなりのスピードで走行したため、あのホンダミュージックがふたたび聴けて、私としても超感動でした。
あのイベントに際しブラジルグランプリの運営からホンダに「MP4/5Bを走らせたい」と打診があったのが5月でした。
なぜ母国初優勝のMP4/6ではなく、周回遅れの中嶋悟選手がセナ選手と接触して母国初優勝の夢を削がれたMP4/5Bなのかは不明ですが。
そんなMP4/5Bですが、ホンダ所有のマシンはエンジンの調子がイマイチだったため、ホンダはマクラーレンに問い合わせ、状態の良いマクラーレン所有のMP4/5Bを使用することになりました。
そのマクラーレン所有のマシンは、なんと1990年の日本グランプリでセナプロが1コーナーで絡んだあの個体だったらしい。
ハミルトン選手がデモランをしたあのマシンをよく見ると、左サイドに日本グランプリで痛めた後に修復した跡があるそうです。
と、このMP4/6の話題から少し逸れましたが、次の展示マシンを紹介します。
来年太田格之進選手がドライブするIMSAマシン アキュラARX-06
前回からF1マシンを4台観てきましたが、次はIMSAのマシンです。
IMSA? と、モータースポーツファンでも知らない方もいるかもしれませんが、デイトナ24時間のマシンと言えば知っているかも。
そのIMSAにホンダが高級ブランドアキュラとして参戦しており、ホンダドライバーの太田格之進選手が来年からスポットで参戦します。
太田選手がドライブするのがこのアキュラARX-06。
このARX-06はLMDh規定でオレカが製造したマシン。LMDhとは、そうWECに参戦しているポルシェ963やランボルギーニC63などと同じ。さらにオレカ製というとアルピーヌA424と兄弟車になります。
LMDhマシンって顔面に各マシン個性があっていいですよね。
そんなLMDhマシンはARX-06以外のすべてのマシンがWECに参戦しています。
WECに参戦してくれたら日本でも観られるのに・・・なぜ??
アキュラブランドはアメリカメインだから? WECでトヨタに負けるのが嫌だから??
やっぱりWEC富士で観たい!
太田格之進選手が富士スピードウェイを駆け抜ける姿が観たいです!!
スーパーGTやスーパーフォーミュラのマシンも展示
そんなIMSAマシンのとなりにはスーパーフォーミュラの無限のマシンが展示されています。
このマシンは2014年から2018年まで使用したSF14ですね。
なぜSF23じゃないの??
察するに、ワークスチームの無限のマシンを展示したい。さらに今シーズンを最後にスーパーフォーミュラを引退した山本尚貴選手を、ということで山本選手がチーム無限に所属していた時のこのマシンを展示したのでしょう。
さらに会場出口にはスーパーGTのシビックタイプR-GT開発車両も展示されていました。
いつもは市販車が多く展示されているホンダウエルカムプラザ青山ですが、本日はレーシングマシン一色ですね。
オーラを放ち鎮座するF1コンストラクターズチャンピオントロフィー
この日はホンダ本社の2階にもマシンやモータースポーツにゆかりのある品物が展示されていました。
その中で特に目を引いたのがこちら。
F1チームのエンブレムが散りばめられたこのトロフィー。何かわかりますか?
はい、F1コンストラクターズチャンピオントロフィーです。
2024年はマクラーレンメルセデスがコンストラクターズタイトルを獲得したので、こちらは2023年のものですね。
もちろん初めて観ましたが、意外にも小さい!?
でも、眩いばかりのオーラを思いっきり放っていることは十分に感じ取れました。
いやー、ホンダさん、大変に貴重なものを拝観させていただき本当にありがとうございます。
ホンダは4輪だけではなく2輪のモータースポーツ活動も盛んな世界的にも珍しい企業として知られています。
2階にはそのバイク関係も多く展示されていました。
最後に
ということで、今回はホンダウエルカムプラザ青山に行き『Honda Racing 2024 Season Finale』を堪能してきました。
個人的には中嶋悟さんのティレル020とアイルトン・セナ選手のマクラーレンMP4/6を観られたことが何よりの収穫。
意外にも来場者が少なかったため、舐め回すように細部まで観覧し、至高のライカM11で至高のマシンをじっくりと撮影できたことが最高の喜びでした。
ホンダのモータースポーツ活動は日本人の誇り。これからもモータースポーツ、特にF1で挑戦を続けてほしいと願っています。
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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