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Juju選手の借り物マシンでのステアリング投げ&コース横断事件について

先日のBOSS GPに於いて、Juju選手がコース上にマシンを止め、コースを横断しステアリングをコースに投げ付けた件について話題になっていますね。

その映像がこちら(6分ごろから)。

チームメイトから再三のブロックをされ、たまらずスピン。

頭にきたJuju選手はレース進行中にも関わらずなんとコースを横断。

さらに本来はマシンに戻し装着しなけらばならないステアリングを、事もあろうかコースにバシーンッと投げ付け、ステアリングはコース上に・・・。

むかしはたまにみられたシーンですが、ルールが厳格化した近年ではこんなのほぼ皆無。

さらにさらに、Juju選手は前日に自身のマシンを壊してしまったため、他のチームから好意で貸してもらったマシンのステアリングをポイ・・・。

完全に悪行が渋滞しています・・・。

ルール一切無視で、さらに借り物マシンのステアリングを投げ付けたのだから、もう大変。モータースポーツファンは黙っているはずが無く、一部のファンやモータースポーツジャーナリストを中心にバッシングされ大炎上中です。

「後続マシンにひかれたら、自身はもちろんのこと後続のドライバーにも迷惑だ!」

「ステアリングを後続マシンが跳ねたら大事故になるし、取りに行くマーシャルが危険に晒されるでしょ!」

「借りたマシンのステアリングを意図的に投げ付けるなんてあり得ないし、絶版のGP2マシンのステアリングを壊したらどうやって弁償するの?」

「他のドライバーはルールを守れない人と一緒に走りたくないでしょ!」

「可愛くチヤホヤされてるから、調子になっているんじゃない?」

など、一部行き過ぎな意見も飛び交っていましたが、まあチヤホヤ以外は御尤も(ごもっとも)だと思います。

やっぱりマズイよね・・・だけど・・・。

みなさんにお叱りを受けるかもしれませんが、個人的にはちょっと嬉しかったです・・・。

昨年まではヨーロッパのマイナーフォーミュラを中心に参戦していましたが、入ってくる映像は好レースをしてニコニコしながらトロフィーを掲げて笑顔でインタビューを受ける姿ばかり。

今年から参戦するスーパーフォーミュラでも、レース前は笑顔でファンサービスし、レース後のウィニングラップでも観客に大きく手を振る姿ばかりがテレビに映し出されるため、アスリートには必須の闘争心や負けず嫌いの精神が欠けているのでは? ただ楽しくレースに参加しているだけ? ちょっとだけそんなことを考えていました。

ても、今回の一件を見て一変。Juju選手って超負けず嫌いかも、と。

まあ、考えてみたら、男社会のモータースポーツ界の中てライバルと渡り合って来たJuju選手。相当な負けず嫌いでないとやって来れなかったのでしょうね。

いやー、個人的にはスカッとしました!

レーシングドライバーはかなりの興奮状態でドライビングしており、今回は頭に来た状態でマシンを降りたため、あのような行動になったのでしょう。

ホンダやトヨタなどのレーシングスクールではその辺りのレーシングマナーも教えてくれるのだろうけど、Juju選手は父親の元でレースを学んでいるのでその辺りがまだ備わっていないのかな。

だけど優等生ドライバーにはなってもらいたくない。

往年のナイジェル・マンセルさんや星野一義さんのように、喜怒哀楽を態度で表現するレーシングドライバーには多くのファンが付くだろうし、個人的にも大好きです。

Juju選手にもちょっとそっちの路線で!?

いやいや、笑顔の中にも時折見せる荒々しい姿も見てみたい。そんな時にはルールの範囲内で思いっきりぶっ放しましょー。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。