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スーパーGT ARTA CR-Z(2015)【ミニカーで振り返るレーシングマシン64】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はARTAの2015年スーパーGT GT300クラス参戦マシン、ARTA CR-Zを取り上げていきます。

マシンデータと戦績

まずはARTA CR-Zの主要諸元をチェック。

年式2015年
カテゴリースーパーGT GT300クラス
チームARTA
マシン名CR-Z GT
(ZF-2)
エンジンホンダ
(J35A)

つづいて2015年ARTA CR-Zの戦績を見てみる。

チーム高木真一
小林崇志
福住仁嶺
シーズン順位5位6位
シーズンポイント69P49P0P
優勝1回1回0回
ポールポジション2回2回0回
ファステストラップ0回0回0回

JAF-GT規定で製作されたCR-Z

CR-Z(実車)最後の勝利となったスーパーGT第4戦
2015年8月富士スピードウェイにて

GT300クラスの魅力は、世界中のさまざまなマシンが性能調整で均一化されたレギュレーションの中、マシンの特性により随所でバトルを演じるところにある。

その多くのマシンを大きく分けると、JAF-GT・JAF-GT300 MC・FIA-GT3の3つの種類に分けられる。

3つのマシンを簡単に説明すると以下のとおり。

  • JAF-GT・・・スーパーGT独自の規格で、JAFやFIAから認可を受けた車両がベースで、改造範囲は緩く、いわゆるワンオフ製造されるマシン
  • JAF-GT300 MC・・・GTA(スーパーGTの運営団体)が販売する汎用シャシー(マザーシャシー)をベースに組み上げたマシン
  • FIA-GT3・・・FIAが定める世界共通の規格で製造されたマシンで、JAF-GTに比べると改造範囲は狭い

今回取り上げるARTA CR-ZはJAF-GTに分類される。

2015年当時JAF-GT規定で参戦していたのはホンダCR-Zとトヨタプリウス、スバルBRZの3台で、どのマシンもメーカーのバックアップを受けて製作されたマシンだった。

いずれのマシンもベースは大衆車だが、細部に至るまで実につくり込まれており、スーパーカーをベースとしたFIA-GT3のマシンと比べてもJAF-GTマシンの方がレーシングマシン然としていて、私たちレースファンにとってはより好印象なマシンとして目に映った。

2015年ARTA CR-Zのミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43の2015年ARTA CR-Zを撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

ホンダがF1で初優勝した、RA272を模してデザインされたフロントグリルが、なんともカッコいい。

ホンダコレクションホールで日本モータースポーツの宝を見てきた!【ホンダF1第1期編】

リヤのオーバーハングを延長して取り付けられたリヤウイングは、相当に無理をしていることがうかがえる。

同じく延長されたフロアが、強烈なベンチュリー効果を生み出しそうなデザインをしている。

ベースとなる市販のCR-Zはリヤウイング前までと非常にコンパクトなのだが、となると、リヤタイヤの位置が後ろ過ぎて異常な違和感を感じる・・・。

スターティンググリッドにマシンを移動。

所有のGT300マシンが少ないため、2002年ハセミモータースポーツのシルビアを隣に並べてみた。

直線ではFIA-GT3に劣るがコーナーで速いと言われてきたJAF-GTだが、その定説を打ち破り、シリーズでもっとも高速サーキットの富士スピードウェイで行われた2015年第4戦でARTA CR-Zが勝利する。

これがCR-Zにとって最後の優勝となった。

以上、1/43の2015年ARTA CR-Zを実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【エブロ製】2015年ARTA CR-Z

2020年9月に静岡市にあるエブロの直営店『エブロギャラリー』でセール品を破格の2,000円で購入した。

【日記18】エブロギャラリーでバーゲンプライス品を購入!こんなに安くしなくても売れるのに・・・

【エブロ製】2002年ハセミモータースポーツシルビア

エブロギャラリーで2,000円の福袋を購入した時に入っていた2台のJGTCマシンのうちの1台。

実価格1,000円!

【エブロ製】1998年インパルGT-R

上記の2台と同じくエブロギャラリーのセール品で、3,000円だったと記憶している。

最後に

先日、『異色のスーパーGTマシン』と題してaprのプリウスを紹介した。

異色のスーパーGTマシン5選!モータースポーツのイメージがないGTマシンたち

そのプリウスがスーパーGT初のハイブリッドマシンだと思っていたが、実はこの年もう一台のレーシングハイブリッドを搭載したマシンが登場した。

それが無限CR-Zだ。

ホンダはかねてよりレーシングハイブリッドの研究を進めており、無限CR-Zで本格的にレースに投入する。

このハイブリッドシステムはザイテック社との共同開発で、最大出力は62馬力を発生し、加速はもとより燃費にも大きく貢献した。

そのCR-Zに搭載されるエンジンは、ル・マン24時間のLMP2クラスで優勝した実績のある3.5L V6エンジンをベースに開発された2.8L V6ツインターボ。

コンパクトなCR-Zに、市販車では1.5LのコンパクトなNAエンジンを搭載するマシンに、この大型のエンジンとハイブリッドシステムを搭載するのは相当に苦労したという。

そしてARTAは、無限CR-Zのデビューの翌年に同マシンを投入。

2台体制になった2013年は無限CR-Zがシリーズチャンピオンに、そしてARTA CR-Zも2勝をあげシリーズ7位に入る。

翌2014年、チャンピオンナンバーを付けた無限CR-Zは無念の未勝利で、この年を最後に撤退をするが、ARTA CR-Zはこの年も勝利をあげ、2015年にも優勝をしシリーズ6位に入る健闘を見せるも、翌年からBMW M6にマシンを変更し、CR-Zのレース活動は終了した。

今回のARTA CR-Zは、有終の美を飾った2015年のマシンになる。

コンパクトな車体を延長して無理やり大きなリヤウイングを取り付けたリヤのデザインが、わたし的には特に気に入っているマシンだった。

以上、今回は1/43の2015年ARTA CR-Zを実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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奥が深いモータースポーツ撮影の世界
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モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS