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JGTCインパルスカイライン(1998)星野一義が駆るR33 GT-RベースのGTマシン【ミニカー#68】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はチームインパルが1998年の全日本GT選手権に参戦したマシン、インパルスカイラインを取り上げていきたいと思います。

マシンデータと戦績

まずはインパルスカイライン(1998)の主要諸元をチェック。

年式1998年
カテゴリー全日本GT選手権
チームチームインパル
マシン名カルソニックスカイライン(R33)
エンジン日産

つづいてインパルスカイライン(1998)の戦績を見てみる。

星野一義
黒澤琢弥
チーム
シーズン順位3位4位
シーズンポイント49P49P
優勝0回0回
ポールポジション0回0回
ファステストラップ0回0回

チームインパルは未勝利だったが選手権順位は3位

現在はスーパーGTの大御所監督としてサーキットで人気を誇る星野一義だが、1998年当時はまだ現役で、この年も自身のチーム、チームインパルで参戦している。

この年のチームメイトは、和製マンセルこと黒澤琢弥。

星野一義が若手時代、所属する日産チームのエース格として戦っていたのがガンさんこと黒澤元治で、彼の息子をチームに迎え入れてチームメイトとして戦った一年だった。

この年は優勝こそできなかったが、すべてのレースで安定した戦いをして選手権3位に食い込んだが、ライバルのニスモが2勝をあげてチャンピオンを獲得しているため、悔しさが残ったシーズンだった。

インパルスカイライン(1998)のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のインパルスカイライン(1998)を撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

日産勢の1998年のマシンはR33ベースのスカイラインGT-R。

カラーリングはこの年も変わらずカルソニックカラー。

当時のカルソニックは日産グループの一企業だったが、現在は日産との資本関係はない。

当時のGTマシンのヘッドライトはダミー。

現在のGT500マシンは右側のドア下に排気管があるが、このころのマシンは左のリヤタイヤ前方に確認できる。

2018年型スーパーGTマシンとの比較。

日産勢のベースマシンはその後、R33スカイラインGT-R→R34スカイラインGT-R→Z33フェアレディZ→R35GT-Rと変化していくことになる。

1998年製インパルスカイラインをダミーグリッドに持ってきた。

奥に見えるのは1997年製童夢無限NSX。

1995年から導入されたR33ベースのスカイラインGT-Rは、その大柄でボテッとしたデザインが賛否を呼び、あまり人気は高くない。

このR33は1999年まで使用され、2000年からR34ベースに完全移行※されている。

※R34は1999年に3台のみ導入

このR33スカイラインGT-Rは、奥に見えるNSXなどと比べるとレースマシンとしては全高が非常に高く、4シーターでキャビンも大柄なことから、エアロダイナミクス的観点から非常に不利だったのだが、それでも全日本GT選手権では最速のマシンとして君臨していた。

以上、1/43のインパルスカイライン(1998)を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【エブロ製】1998年インパルスカイライン

2020年に静岡市葵区にあるエブロの直営店エブロギャラリーで、セール価格の3,000円で購入した。

【エブロ製】1997年童夢無限NSX

こちらも2020年に静岡市葵区にあるエブロの直営店エブロギャラリーで、セール価格の3,000円で購入した。

ブロ製】2002年トムススープラ37号車

同じくエブロギャラリーでセール品を2,000円で購入した。

最後に

最後はチームインパルのメインスポンサーであるカルソニックについて。

全日本GT選手権の事実上の最初の年である1994年から、チームインパル(ホシノレーシング)は一貫してカルソニックブルーのマシンで参戦しており、その最初のレースで優勝しさらには初代チャンピオンを獲得している。

2009年には一時チームインパルのメインスポンサーから撤退したのだが、チームはそのカラーリングを変更することなくカルソニックブルーで参戦をし、翌2010年からふたたびメインスポンサーとして復帰している。

2019年にマレリに名称が改められ、その年を最後にカルソニックカラーは終焉を迎えるのでは、と言われていたのだが、2020年も継続してカルソニックのロゴが入るブルーのマシンで参戦した。

カルソニックは、もっともスーパーGTを代表するスポンサー企業であると言っても過言ではなく、事実、本日訪れたスーパーGTの日産ブースで『日本のレースのためにカルソニックの名前を残している』と紹介を受けていたほどに、日本レース界に浸透している。

以上、今回は1/43のインパルスカイライン(1998)を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。