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【観戦記】2021年スーパーGT最終戦 Part1 さよならGT500 GT-R 練習走行編

2021年は世界中に新型コロナウイルスが蔓延し、我が日本でも東京オリンピックなど大規模イベントがこぞって観客制限を強いられた。

もちろんスーパーGTも例外ではなく、同じく観客を制限しての開催だったが、暮れが近づくにつれて感染者は大幅に減りつつある。

感染のリスクも大幅に軽減されたことから、11月末に富士スピードウェイで開催されるスーパーGTへ出かけることにした。

そこで今回から数回に渡り、2021年スーパーGT最終戦の現地観戦記を書いていきたいと思う。

1年ぶりの富士は至るところに変化あり

コロナ前、シーズン中は毎月のように訪れていた富士スピードウェイだが、昨年のスーパーGT最終戦以来、ちょうど1年ぶりの来場。

新東名は延伸され、新御殿場インターチェンジが完成しており、アクセスがさらに良くなっている。

そして富士スピードウェイに到着。

今回はいつもの東ゲートではなく、久しぶりに西ゲートから入場してみたが、入場口のとなりには2022年秋に開業予定の富士スピードウェイホテルがすでに形を成している。

さらに最終コーナー裏手にも何やら建設中の建物が・・・。

これらの建物は、以前にも書いたが、モータースポーツビレッジプロジェクト計画の一貫だろう。

鈴鹿サーキットやツインリンクもてぎと比べると、モータースポーツ以外の楽しみが少ないと言われる富士スピードウェイだが、トヨタ資本で変貌を遂げている最中のようだった。

スーパーGT練習走行をダンロップコーナーで撮影

まもなくスーパーGT練習走行の時間だ。

今年もスーパーGTは大混戦で、最終戦ではGT500で6チームにタイトルの可能性を残しており、その争いが今回のレースの注目。

だが、現地観戦ではマシンの迫力や爆音を楽しむ場所。

そして私の場合、そのレーシングマシンの迫力をカメラに収めることが何よりも好きだ。

そんなサーキットもコロナ禍で1年ぶりということで、久々の流し撮り撮影を存分に楽しむことにしよう。

さて、まずはどこで撮影しよう。

今回のチケットは自由席エリアのみ観戦できるチケットで、グランドスタンドや1コーナースタンドには入場できないが、撮影するにはこれらのスタンドよりも他のコースサイドの方が向いている。

そんなコースサイドでの撮影の中で、富士スピードウェイでも有数の撮影ポイントといえばダンロップコーナー。

よし、まずはここからはじめてみよう。

ダンロップコーナーへ到着すると、私同様に久々のサーキット撮影を心待ちにした多くのアマチュアカメラマンがすでにカメラを構えてマシンを待ち構えている。

さあ撮るぞーーー!

前述のとおり、ちょうど1年ぶりの流し撮りのため、感覚を取り戻すためにある程度速いシャッタースピードから撮影を開始する。

まずはシャッタースピード1/320から。

陽の低いこの時期の富士スピードウェイでは、午前中のダンロップコーナーは完全な逆光だが、まあ仕方ない・・・。

このスピードならば成功率もかなり高く問題ないが、面白みに欠けるため少しずつシャッタースピードを落としていこう。

シャッタースピード1/80に。

だいぶ背景が流れており、このスピードならばそれなりに様になった写真になる。

そしてシャッタースピード1/30。

このスピードだと成功率がかなり落ちるが、うまく流すことができたらならば、背景が流れてタイヤはよく回る。

だいぶ、勘が戻ってきたようだ。

さあ、バンバン取っていくぞー!!

今回のスーパーGT最終戦の注目はタイトル争いとともにGT500クラスのGT-Rにも注目したい。

スーパーGTといえばGT-Rと言っても過言ではないほど、全日本GT選手権時代から活躍は目覚ましい。

しかし、このレースを最後にGT500クラスからの勇退が発表されているため、その勇姿をカメラに残しておこう。

スーパーGTチームで唯一の自動車メーカー完全子会社であるニスモのGT-R。

ニスモ赤いGT-Rは、スーパーGTでもっとも人気があるマシンだが、今回で見納めとなるのは非常に悲しい・・・。

こちらは近藤真彦監督率いるKONDOレーシングのGT-R。

そしてダンロップコーナー入り口に移り、ニスモと同様にスーパーGTで人気の高いチームインパルのGT-Rもバッチリ撮影。

フルブレーキングでカーボンブレーキが赤くなる様がわずかに見える。

そして最後はNDDPレーシングのGT-R。

タイトルスポンサーのクラフトスポーツは日産GT-R専門の中古車店だが、2022年からベース車両がフェアレディZとなる(2021年12月5日発表)ため、継続参戦が危ぶまれる(あくまで私個人の推測)。

R35ベースのGT500 GT-Rは、2008年の初登場以来、113戦に参戦して41回の勝利を上げ、5度のドライバーズタイトルを獲得した名車だ。

2021年限りでR35は勇退するが、ぜひ新たな車両がベースになり、GT500クラスに戻ってきてもらいたいものだ。

GRスープラコーナーへ

ダンロップコーナーで45分ほど撮影を楽しんだ後、今度は同じく富士スピードウェイの定番撮影ポイントのひとつであるGRスープラコーナーへ向かう。

GRスープラコーナーでの撮影といっても撮影場所はGRコーナーから最終コーナーへ向かうストレート。

先ほどのダンロップコーナーと比べるとエリアはかなり広いのだが、本日はまだ土曜日だというのに、アマチュアカメラマンがズラリと居並ぶ。

いつも以上に多いよ・・・。

カメラ人気が低迷していると言われる昨今だが、モータースポーツ撮影人気はまだまだとどまることを知らない。

ではフリー走行の様子をGRスープラコーナーで撮っていこう。

まずはもっともメジャーなアングルである、GRスープラコーナーからの立ち上がり。

GT300マシンは多種多彩なマシンがエントリーするが、その中でも群を抜いてイケメンのJLOCランボルギーニウラカン。

コーナーへのアプローチは少々焦点距離が足りないため、トリミングで対応。

それにしても赤いニスモのGT-Rが晴天の富士で映えている!

このマシンが来シーズンから見ることができないのは、ファンとしてはやっぱり悲しい・・・。

そしてシャッタースピードを落とし、側面からの流し撮り。

この純白のGT-Rも来年は居ない・・・。

タイトルを狙うリアルレーシング。

長年タイトルスポンサーを務めていたケーヒンが合併して今シーズンからアステモに社名変更し、マシンカラーもブルーメタリックからレッドメタリックに変更した。

私は今回はじめて見たが、かなり素敵な色になった。

でもやっぱりレッドブルカラーは別格だ。

これで速ければなおいいのだが、タイヤが・・・ね。

ところで来シーズンからホンダがF1を撤退してレッドブルと決別するけど、スーパーGTのコラボはどうなるのだろう。

ということで、1年ぶりの流し撮りを存分に楽しんだ練習走行だった。

今回はここまで。

次回はイベントブースの様子を中心に書いていこうと思うので、よかったら下記のボタンからつづきをご覧ください。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。