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【観戦記】2023年F1日本GP⑤ クラシックカーでのパレードは鈴鹿の伝統!ドライバーズパレード編

今回も2023年9月に行われたF1日本グランプリの観戦記。前回までは土曜日の様子をお伝えしましたが、今回からは日にちが変わって決勝日になります。

2023年日本グランプリの観戦記を最初からご覧になりたい方は下記のバナーからどうぞ。

GPスクエアメインステージでは日本人レジェンドF1ドライバーのトークショー

本日日曜日は9時半に鈴鹿入り。

まず立ち寄ったGPスクエアのメインステージでは中嶋悟さん片山右京さん佐藤琢磨選手によるトークショーが行われていました。

インディドライバーとして現役の佐藤琢磨さんとフジテレビNEXTの解説もする片山右京さんが近代F1について話を進めると、

「俺は難しいことはわからないんだけど・・・」

と中嶋さんが口を挟み話のペースを掻っ攫い、その度に会場は大笑い。

中嶋さん、だいぶ丸くなりました。

そんな彼らの注目ももちろん角田裕毅。列強がひしめく中、アルファタウリのマシンで予選9番手を獲得した角田選手に賞賛を贈るとともに本日行われる決勝での快走を期待していました。

GPスクエアでは至るところでファンが輪になり盛り上がっており、その中心はほとんど外国人ファン。

「ペレス!ペレス!」

昨日に続きまたもメキシコ人・・・。

今年の鈴鹿は特に外国人が多かったのですが、特にメキシコ人が多いのか、それともお祭り好きなのか、とにかく目立っていました。

「すみません、ペレス選手のシートは角田裕毅選手がいただきますよ」

私は心の奥で呟きました。

クラシックカーに乗ってのドライバーズパレードは鈴鹿の伝統

さてお次はドライバーズパレードということでB2席スタンドに急ぎます。

そして到着したのがここ。昨日の絵とだいぶ違う?

そう、こちらが昨日の場所から撮影した写真。

カメラマンエリアはB2席スタンドの最上段全域なのですが、本日は人気の1コーナー寄りすべてに先約者がいたため、敢えなくC席スタンドのすぐお隣り。昨日とは違うアングルで楽しみます。

グランドスタンドが一段と沸いてきました。さあ、我がB2席にもまもなくF1ドライバーがやってきます。

ちなみに世界の多くのグランプリでもドライバーズパレードは行われていますが、F1ドライバーはトラックの荷台に乗って行われます。ちょうど富士スピードウェイでの開催でもその方式が採用されましたね。

ただF1ドライバーはお話が大好き。荷台で他のドライバーと話してばかりでファンサービスを怠ることも・・・。

しかしここ鈴鹿では1987年のF1初開催以来、F1ドライバーが一人ひとりクラシックカーに乗って登場するため、どのドライバーも積極的に観客のファンに手を振ってくれます。

これが鈴鹿の伝統。F1ドライバーも気に入ってくれているようです。

そのクラシックカーを提供しているのが岐阜のフィオレンティーナ470クラブ。ただのクラシックカーではなく、オープンカーでなくてはならない。さらにこの晴れ舞台で壊れて立ち往生しては大変。なのに安定して我々ファンを楽しませてくれる彼らのサポートに感謝です。

F1ドライバーがやってきた!

私が陣取るB2席スタンドに小さな赤いクラシックカーがやって来ました。ドライバーズパレードの始まりです。

まず初めにやって来たのが世界王者のマックス・フェルスタッペン選手。ホンダRBPTのパワーユニットを使用するレッドブルなので、今年もクルマはホンダのS800です。

F1界のレジェンドの道を登り続けるマックス選手は昨年よりもさらにオーラが出ています。

セルジオ・ペレス選手も同じくホンダS800で登場。

毎年手を振ってくれないペレス選手。今年は成績が低迷しているからか、こっちすらも向いてくれなかった。

今年の鈴鹿はメキシコファンが多いのに・・・残念。

次はアルファタウリのリアム・ローソン選手。

ホンダS600?で登場したリアム・ローソン選手はペレス選手とは真逆。笑顔でファンサービスをしてくれました。

今年はスーパーフォーミュラで活躍するローソン選手。私みたいに国内モータースポーツも好きなF1ファンにとって、彼が日本グランプリのグリッドに並んでくれることはちょっと誇りでもあります。彼にとってもこの声援は嬉しいのでしょう。

それにしてもいい笑顔。決勝でも頑張ってもらいたいと思いました。

そして本日の主役、角田裕毅選手がホンダS800に乗ってやって来ました。

予選での頑張りもあり、B2席スタンドは昨年以上の大喝采で角田選手を迎え入れます。

スタートを決めてポイント圏内でのフィニッシュを期待したい。がんばれ角田!

あっ、このキャップ、私のと同じ!

それにしてもホンダのドライバーっていつもS800やS600だけ。ちょっと見飽きてしまいました。

ホンダのフルオープンカーを調べてみると・・・S2000とビートだけ。これじゃクラシックカーではない。

来年のホンダパワーユニット勢もS800かS600で決まりか。。。

クラシックメルセデスに乗ってやって来たのはランド・ノリス選手。

マックス選手に匹敵する速さと愛嬌のあるキャラクターで世界でも人気が高いノリス選手も、私たちに手を振ってくれました。

3番手スタートの好調マクラーレンを駆るノリス選手は、きっと表彰台でもこの笑顔を見せてくれることでしょう。

初の鈴鹿の予選でフロントローにつけた脅威の新人マクラーレンのオスカー・ピアストリ選手は、搭載するパワーユニットメーカーのメルセデスではなくロータス7で登場。

やや緊張した面持ちのように見えましたが、

その後こちらを向いて手を上げてくれました。

それにしてもこの表情、新人とは思えない冷静さでした。

ブラックのメルセデスでやって来たのは7度の世界王者ルイス・ハミルトン選手。

これだけの実績を残しながらもファンに手を上げるだけでなく、様々な方向に親指を立てたり、毎年一番ファンサービスをしてくれるのが彼の凄いところ。

ぜひ復活を遂げて8度の目チャンピオンを獲得してもらいたいです。

ジョージ・ラッセル選手はホワイトのメルセデスで登場。

次代を担う若者は爽やかな笑顔で大きく手を振ってくれました。

メルセデス勢の後はフェラーリ勢。深紅のフェラーリに乗ってシャルル・ルクレール選手が登場です。

ロードカーでも名車揃いのフェラーリはパレードも絵になりますが、当のルクレール選手はオーナーさんと盛り上がっています。

こっち向いて〜!

チームメイトのカルロス・サインツ選手は笑顔でファンサービス。

こちらハースのケビン・マグヌッセン選手は、貴族が乗るような一段と古いクラシックカーのリヤシートで手を振ります。

ハースはアメリカ国籍のチームなので、ニコ・ヒュルケンベルグ選手はアメリカの名車ACコブラに乗ってやって来ました。

そんなヒュルケンベルグ選手は動画撮影中。

そういえば前夜祭でもずっと撮影していましたが、YouTubeでもやっているの??

何やらとんでもないオーラを纏ったアストンマーティンで登場したのは、ランス・ストロール選手。

父親の会社のF1チームに所属する超おぼっちゃまは、珍しく手を振ってファンサービスをしてくれましたが、

どうやら眠そう・・・。

こんな超高級車に乗っても彼にとっては私たちが軽自動車に乗っているのと同じ感覚なのでしょう。

メルセデスパワーユニットを搭載するウィリアムズに所属するアレックス・アルボン選手は真っ赤なメルセデスです。

数年前までホンダパワーユニットのマシンに乗っていたアルボン選手。今でも日本人ファンが多いようです。

予選で大失敗をしたウィリアムズのローガン・サージェント選手ですが、ファンサービスはしっかりと行います。

ウィリアムズのライバルだったロータス。アメリカ国籍のサージェント選手。なぜロータス7なのか繋がりがわかりません。

バルテリ・ボッタス選手はアルファロメオスパイダーに乗って登場。

麺屋ぼっさんの愛称で日本でも人気のボッタス選手ですが、ドライバーズパレードでは毎年手を振ってくれない。今年もやっぱり・・・ね。

中国人の周冠宇選手はアルファロメオジェリエッタ。

昨年までホンダパワーユニット勢の一員として日本グランプリでは主役のひとりだったピエール・ガスリー選手。

そんな彼は今年からアルピーヌに移籍するも、ホンダ勢だった昨年同様にファンへ向けて親指を突き上げたりと大サービス。私たち日本のファンも大きな声援で応えていました。

ドライバーズパレードのしんがりはアルピーヌのエステバン・オコン選手。

オコン選手はいつも笑顔でファンサービスをするドライバーのひとり。だけどステアリングを握ると一転して攻撃的なドライビングで攻め立てます。そのギャップも彼の魅力でしょう。

ということで20人のF1ドライバーを紹介・・・あれ、19人?

フェルナンド・アロンソ選手は??

C席スタンド前でホンダRBPT勢が集結

最初に出発したホンダRBPTパワーユニット勢が、今年もホンダ応援席が設置されているC席スタンド前でクルマを止めてファンに手を振ります。

その中心はもちろん角田裕毅。

インタビューに答える角田選手の笑顔を見るとこの地元グランプリが本当に嬉しそう。

最後に私たちB席スタンドにも手を振って急いで隊列に戻ります。

レーススタートまであと2時間。ぜひ頑張ってもらいたい。

ということで今回はドライバーズパレードを中心に書いてみました。

次回はブルーインパルスが飛んだ決勝前セレモニーの様子を書いていきますので、よかったらまたご覧くださいね。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。