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【2024年マイアミGP】角田裕毅は大健闘の7位!スプリントとW入賞!ノリス初優勝!

みなさん観ました? マイアミグランプリ。

ゴールデンウイークの最終日とあって、視聴した日本のファンも多いことでしょう。

そんな中、角田裕毅選手がまたもやってくれましたね! そう7位入賞です!

そしてランド・ノリス選手が初優勝!

いやー、最高のレースでしたね!

・・・すみません、興奮のあまりびっくりマークを多用しています・・・。

ノリス選手の初優勝も非常に嬉しかったのですが、やっぱり私はガンバレニッポン。角田裕毅選手のマイアミグランプリを振り返ってみましょう。

前戦の中国グランプリに続いて、今回もスプリントが行われるマイアミグランプリ。

スプリント予選を失敗して15番手からスタートした角田選手。オープニングラップで前方グリッドのノリス選手やアストンマーティン勢2台などのマルチアクシデントの恩恵を得て、10番手までポジションアップします。

さらにハミルトン選手に対するマグヌッセン選手の手荒いブロックの隙をついて9番手に。しかし最終ラップでふたたびハミルトン選手に抜かれて10番手でフィニッシュしました。

結局マグヌッセン選手はペナルティによるタイム加算で順位降格となり、さらにハミルトン選手もセーフティカー中のピットストップで速度違反をしたためタイム加算処分を受け、角田選手は8位に繰り上がり、スプリントで貴重な1ポイントを獲得しました。

ただスプリントではチームメイトのリカルド選手が4位入賞しており、私としては正直面白くない!

チームメイトは最大のライバル。角田選手、決勝ではどちらが速いか見せてやれ!

そんな私の気持ちに気遣ったのか(?)、続く本レースの予選でリカルド選手はあっけなくQ1敗退。スプリントでの速さはどこいったの??

対する角田選手は見事Q3に進出し、予選10番手を獲得します。

これで角田選手は予選でチームメイトに対して5勝1敗で、今シーズン4回目のQ3進出。やっぱり速さでは角田選手が上なのです(個人の感想です)!

ところでフジテレビF1中継で今回からブイカーブという言葉が多用されていますが、みなさん何のことかわかりました??

実は私、視聴していた時には何んことだかさっぱりわからず、終わってみてから調べてみると、Visa Cash App RBの頭文字を取ってV-CARBと読ませているのですね。いやー、わかりませんでした。

そして迎えた決勝レース。

多くのマシンと同じミディアムタイヤを選択し10番グリッドからスタートした角田選手は、オープニングラップでスタートを失敗したラッセル選手を抜き9番手になりますが、その後ラッセル選手に抜き返されて、序盤戦は10位で周回を重ねます。

無線でグリップ不足を訴える角田選手ですが、前を行くラッセル選手と遜色ないペースをキープします。

11周目に角田選手の後方を走るアルボン選手とストロール選手が立て続けにピットイン。アンダーカットを狙うも、角田選手はつられずにステイ。

その後も続々と周囲のマシンが1回目のピットインをしますが、変わらずタイヤ交換を遅らせるRB角田選手。RBがよくやる作戦ですね。まあ、今まで成功した試しがありませんが・・・。

しかし角田選手は古いタイヤながら自己ベストラップを塗り替えながら、アンダーカットを狙うドライバーをも凌ぐ速さでラップを重ねます

そしてトップが28周目を周回している中、マグヌッセン選手がサージェント選手に接触し、サージェント選手がエスケープゾーンに停車しセーフティカーが導入されると、7位を走行の角田選手はすかさずピットイン。ピットストップを引っ張ったことで、このストップは超ベストタイミングでした。

角田選手はミディアムからハードに切り替えてコースイン。ポジションは7位をキープです!

33周目にレース再開。

34周目にミディアムタイヤのハミルトン選手にオーバーテイクを許しますが、まあタイヤ違いがあるのでこれは仕方ない。

前日のスプリントもそうでしたが、今シーズンはハミルトン選手とのマッチアップが本当に多いですね。

7度のチャンピオンで、ワークスチームのメルセデスのマシンを駆るハミルトン選手と対等に戦う角田選手が実にカッコいい。

その後角田選手はハミルトン選手に少しずつ離されて行きますが、後続のラッセル選手には先行を許さず、自己ベストを続けながら次第にその差を広げて行きます。

・・・そして角田選手は57周のレースを走り切り、見事7位入賞!

ミス無く安定的に速さをキープした角田選手。完璧でした・・・。

5強のうち、メルセデスの一角とアストンマーティンの2台を上回ってのフィニッシュ。

もちろんピットストップを遅らせた戦略がラッキーもありズバリ決まったことも功を奏しましたが、今回のRBと角田選手には速さがあり、あのポジションを走っていたからこそのこの結果です。

実は前日のスプリント予選で15位に沈んだ角田選手に対し、チームはスプリントでソフトタイヤの持ちを探るために敢えて他チームとは違うソフトタイヤを履かせてスタートさせました。

結局ソフトタイヤが最後まで大きなグリップダウンを起こさず、ソフトタイヤの性能を実証決勝ではミディアムを引っ張り最後にソフトを使おうと考えていたのでは、と推測します。

これによりピットインを遅らせることができたのかと。ラッキーもありましたが、その戦略により作戦の幅を広げられたのだと私は思っています。

結果セーフティカー導入によりその推測は謎ですが、個人的にはミディアム→ソフトと繋ぎ、最後に追い上げを図り、セーフティカーが導入されなくても同じくらいのポジションまで上がれたのではないかと考えます。

タイヤの摩耗がやや厳しいRBのマシンですが、タイヤへの攻撃性が低いマイアミのコースはマシンに合っていたのでこのような幅の広い戦略ができたのかもしれません。

でもRBのポテンシャルの高さと角田選手の安定感のある速さ、そして改善されて攻めた戦略を立てられるようになったチームに対して、今後のレースも大きな期待が持てそうです。

これでドライバーズランキングが1つ上りトップ10になった角田選手。

まだ前半戦の2024年シーズン。今後のレースも大きな期待が持てそうですね!

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。