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【観戦記】2024年スーパーGT富士公式テスト① シビックタイプR-GTが富士に見参!

先日スーパーGT富士公式テストに行ってきましたので、今回は久々にレース観戦記です。

スーパーGTは2024年も新型車両の投入やドライバーの移籍など話題が盛りだくさんですが、そんなシーズンを前にいち早く私たちファンにお披露目してくれるのがシーズン前テストです。

すでに岡山国際サーキットでテストが開催され、今回の富士スピードウェイは例年通り2度目のテストになります。

私はそのテストの2日目。シーズン前最後のテストを観戦してきましたので、撮影した多くの写真とともにテストを振り返ってみたいと思います。

WEC富士以来半年ぶりの富士

9時30分。テスト開始から30分が経過した頃に富士スピードウェイに到着。昨年9月のWEC富士以来、約半年ぶりの富士スピードウェイです。

駐車場にクルマを駐めると、本日は曇り空にもかかわらず富士山がよく見えています。

いやいや、そんな呑気なことを思っている時間はありません。すでにスーパーGTの走行が始まっているのです。

「遅刻だー」

とつぶやきながら、小走りに駐車場から一番近い撮影スポットのダンロップコーナーに向かいます。

300R下のトンネルを抜けてコースレベルまで登ると、大音量でマシンが通過。

ワンメイク化されて久しいモータースポーツ界ですが、スーパーGT GT300クラスの醍醐味のひとつが千差万別の排気量とエンジン型式が奏でるエンジン音の違い。

いやー、スーパーGTいいですねー!

そして見慣れぬデカくて白いマシンが『ベーッ、ベーッ、バリバリバリッ!!』と、とんでもなく野太いエンジン音を奏でながら通過・・・。

マシンをじっくり見ると、昨年デビューしたaprのLC500でした。昨年は一度もスーパーGTを観戦しなかったので生音を聴くのは初めてでしたが、他のトヨタ系GTA-GT300規定で製造されたGR86などと同じエンジン音。おそらく同じエンジンを搭載しているのでしょう。

スマートなベースマシンと相反するエンジン音がイイですね。

重い機材を担ぎながらランニング・・・

トレーラーヘッドが居並ぶ駐車場の向かいが撮影地。

はい、ダンロップコーナーに到着しました。では撮っていきましょう。

ホンダの新型GT500マシン シビックタイプR-GTは思っていた以上にカッコいい!

今年のスーパーGTの最大の目玉といえばホンダの新たなGT500マシン、シビックタイプR-GTの登場です。

日産がキャビンの大きさから2021年を最後に4座ベースのGT-Rを諦めたのが記憶に新しいですが、ホンダはあえて4座のしかも5ドアのシビックタイプRをベースマシンに選択。
※新型になったフェアレディZのプロモーションなど他にも多々理由あり

もちろん2代目NSXの販売終了で他にベースになる車種がなかったことも理由ですが、挑戦を続けるホンダらしい選択です。

ではシビックタイプR-GTをじっくりと見てみましょう。

昨年ジャパンモビリティショーでモックアップを見てきましたが、各チームのカラーリングを施しサーキットを走る姿は実にカッコいいですね。

特にこの低く構えた面構えが超イケメン!?

そして気になるリヤドア周辺は・・・

やっぱりデカい・・・。

ライバルの比べてみるとご覧の通り。

他のほぼ全てのマシンがキャビンの小さなクーペスタイルをベースにしているから、そのデカさが強調されてまるでワゴン車のようだ・・・。

でもそんなマシンが速いとカッコよく見えるのがモータースポーツの世界。速いマシンはカッコよく見えるのです。

スポンサーロゴを大きく見せられるのが4ドアベースの利点かも。

ちなみにスーパーGTの駐車場はGR86を始めとした国産スポーツカーが多く駐車されていますが、早速現行シビックタイプRもちらほら見受けられ、ベースマシンにした効果が早くも出ていました。

日産ZはNISMO仕様になりインパルが伝統のカルソニックカラーからマレリカラーに

今季のスーパーGTはホンダの新型GT500マシンが話題をさらっていますが、実は日産ZもZ GT500からZ NISMO GT500に変更しています。

うーん、どこが変わったのかわかりません・・・。

詳しい方、コメントで教えてくださいね。

その日産勢の今季の話題といえば、チームインパルのカラーリング。

チームインパルといえば長年明るいブルーのカルソニックカラーが定番でした。社名がマレリに変わっても日本モータースポーツの伝統的カラーリングは変えずにいましたが、ついに今シーズンからマレリのコーポレートカラーである濃紺に変更されます。

そのマレリカラーのインパルのマシンがこちら。

いやー、悪くない・・・むしろイイ感じ。カッコよくない!?

スーパーGT初登場!フェラーリの最新GT3マシン296GT3

GT300クラスでも新型マシンが2台登場しますが、その1台がチームルマンが投入するフェラーリの最新GT3マシン296GT3。フェラーリがスーパーGTに帰ってきます。

繊細で美しいフェラーリらしいデザインですね。

名門チームルマンが走らせるので、きっと上位進出も期待できます。

個人的にはフェラーリvs.ランボルギーニのイタリアンスーパーカー対決を観てみたい!

その他今シーズンはGT500クラスに続きGT300クラスでもRZ34型フェアレディZがデビューするのですが、残念ながら今回カメラに収めることはできませんでした。

aprのLC500は異彩を放つオーラ

前述した通りスーパーGT GT300クラスは様々なエンジン音を楽しめるのが特徴のひとつですが、中でも最も勇ましい爆音を奏でるのがGTA-GT300規定で製造されたaprのLC500。

スマートでエレガントな見た目とは裏腹に、腹の底まで届くような重低音で注目を浴びていました。

GTA-GT300規定(旧JAF-GT)のマシンはリヤディフューザーが素敵!?

スーパーGTマシン、特にGT300マシンは個人的にリヤの造形が一番素敵だと思っています。

その中でもGTA-GT300規定で製造されたマシンのリヤディフューザーは迫力が桁違い。

やや黒つぶれしてしまっていますが、スバルBRZのリヤディフューザーは中でもNo.1だと思います。

ちなみに後方を走るGRスープラはつちやエンジニアリングのマシン。

昨年の火災事故から見事復活を遂げ、ボンネットには『Thank you for your support(サポートに感謝)』と書かれていました。

FIA-GT3マシンの中ではランボルギーニウラカンのリヤが一番カッコいい。

ここまでダンロップコーナーでスーパーGTに今シーズンからデビューするマシンを中心に観ていただきましたが、今回はここまで。

次のページではピットウォークの様子や午後のセッションを中心に書いていますので、興味のある方は下記のバナーからご覧ください。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。