F1の史上最多勝を誇るミハエル・シューマッハ。
今年ルイス・ハミルトンがその記録を破るのは時間の問題だが、1990年代から2000年代中盤まで最強を誇った、超レジェンドドライバーのひとり。
F1ブーム世代の私は、デビューから彼のF1ドライバー人生を見続けた。
ここぞという時の一発の速さは誰よりも凄かったが、速さと引き換えの荒い走りが他のドライバーと絡んだり、時にはわざと?ライバルにぶつけたりと、話題の多いドライバーだった。
レースが終わった後のインタビューでは、常にチームスタッフやスポンサーなどに感謝の念を語るあたりはまさにプロフェッショナルだったなあ。
そんなシューマッハは、速すぎる故の独走劇や荒い走りから、F1ファンの好き嫌いはハッキリとしていた・・・私は好きだった。
そんなシューマッハは2013年12月に起きたスキー事故により自宅で療養中だが、ゆっくりでいいから少しでも改善してくれたら、と心から願っている。
そんなシューマッハの一人息子が現在FIA-F2でランキングトップ(9月30日現在)にいる・・・ミック・シューマッハ(以下=ミック)。
今年からDAZNと契約をしFIA-F2のレースを見ているのだが、日本期待の角田裕毅とともにミックを応援している。
ミックの走りは父親と大きく違い一発の速さはまだ足りないが、気がつくといつも上位に位置しており、追い抜きも実にスマートで、無謀なことはせずに相手のラインを尊重しながら、綺麗にオーバーテイクをする。
F1ブーム世代にわかりやすく例えるならば、ジェンソン・バトンやウィリアムズ時代のティエリー・ブーツェンのような安定したレース運びをする。
現代のF1はミハエル・シューマッハの時代のような豪快な走りではなく、タイヤやマシンと対話しながら安定したレース運びが求められ、まさにミックのインテリジェンスな走りは、現代F1に通用するのでは、と私は考える。
そのミックが、来週10月9日に彼の出身国であるドイツのニュルブルクリンクで行われるF1アイフェルグランプリのフリー走行1回目に出走することが決定したのだ。
ミハエルがかつて所属し一時代を築いたフェラーリが運営する、若手ドライバープログラムであるフェラーリドライバーアカデミーにミックは所属する。
そのためミックは、フェラーリがパワーユニットを供給する関連チーム、アルファロメオから出走する。
ちなみにそれに先立ち本日(9月30日)、フェラーリが所有するフィオラノのテストコースで、2年前のフェラーリSF71Hを走らせているとのこと。
ニュルブルクリンクでのフリー走行では、目立ったタイムは出さなくていい、何もなく普通にプログラムを消化してくれれば、と思っている。
そして今年FIA-F2のチャンピオンを獲得してくれれば、自ずと将来はF1デビューが待っているであろう。
とにかくこのF1界の超超ビッグネームを、大切に大切に育ててもらいたと切に願っている。
最後に・・・。
ミハエル・シューマッハが参戦していた時代、同時に弟のラルフ・シューマッハも参戦していたので、F1中継のタイムシートの略式表記は長く”MSC”(1997-2006)が使われていた。
ミックのファーストネームのイニシャルはミハエルと同じ”M”。
本来であれば”SCH”になるのだが、私としては”MSC”の表記が見たいと思うのだが果たして・・・。
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