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2018 F1日本グランプリ 観戦記 vol.1 〜 鈴鹿F1史を駆け抜けたあのマシンが蘇る 〜

ワタクシ、モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

今回は、F1日本グランプリの観戦記vol.1です。

鈴鹿サーキットへ向けて

朝4時、本日は9年ぶりのF1日本グランプリ観戦の日ということで、いつものSUPER GTやスーパーフォーミュラとは気持ちの高揚感が違うからか、自然と目が覚める。

そして朝5時、まだ日が昇る前の静岡市を後にした。

F1に通い始めた頃にはまだ無かった新東名から伊勢湾岸道を経由し東名阪道の鈴鹿インターへ、昔の記憶で鈴鹿インターからサーキットまでの渋滞を考慮して早めに出たが、ほぼ渋滞がないまま8時ちょうどにサーキット近くの臨時駐車場に到着した。

途中鈴鹿IC付近で小雨か降っていたが、程なくしてその雨も止み、その後空は快晴に変わっていった。

鈴鹿サーキット到着 9年ぶりのF1に心が踊る

サーキットに着くと入場ゲートは長蛇の列、あの頃の思いが少しずつ蘇る。

久々のF1はサーキット正面ゲートから、と思っていたが、道を間違え最終コーナーゲートから入場する。

遠回りをしてしまったが、グランプリスクエアでカメラマンエリア用のビブスを受け取ると、メインスタンドではジャン・アレジとデーモン・ヒルのトークショーが。

現役の頃には考えられないほどの、リップサービスを口にする姿を見て、

「お二人とも随分とオッサンになったなぁ」

と思ってしまった。

私が毎年行っていた、十数年前のグランドスタンド裏グランプリスクエアでは、タバコやステッカーや相当立派な応援フラッグを無料で配布していたが、現在はそのようなことは行われておらず、代わりに来場者がF1のタイヤ交換を体感する『タイヤ交換チャレンジ』なるイベントが数カ所で行われていた。

また十数年前に比べると、子供からお年寄り女性など、老若男女の観客で賑わい、もうF1は男くさいイメージとは無縁になり、しばらく来ないうちに、雰囲気も随分と変わったと感じた。

鈴鹿F1史を駆け抜けたあのマシンが蘇る! レジェンドF1デモンストレーションラップ

鈴鹿サーキットで開催されたF1が今年30回を迎え、今回その記念企画として、鈴鹿グランプリを戦った歴代のF1マシンが、時を経てふたたび鈴鹿サーキットを走行した。

鈴鹿サーキットといえばホンダ傘下のサーキットなので、当然歴代のホンダF1やエンジン搭載車がデモランを行うのが通例であるが、今回はそれに加えてメルセデスベンツ博物館所有のマシンが空輸されたり、個人オーナー所有のF1マシンが登場した。

そして参加ドライバーが豪華で、日本人の中嶋悟・鈴木亜久里・佐藤琢磨・中嶋一貴に加え、ミカハッキネン・ジャンアレジ・フェリペマッサがゆかりのあるマシンを駆る。

近年では、SUZUKA Sound of ENGINEなどのイベントで古のF1マシンの走行が見られるようになったが、当時のドライバーが当時のヘルメットとレーシングスーツで操る姿はまた格別だ。

古くからF1をみている私としては興奮が抑えきれない素晴らしいイベントにだった。

それでは私の撮った写真とともに、登場マシンを紹介する。

マクラーレン MP4-13

今回登場するレジェンドF1マシンの中でも、目玉はこのマシンではないだろうか。

以前も書いたことがあるが、プロジェクト4と合併後(MP4以降)のマクラーレンは、現役を終えたマシンの売却は一切行わない。

そのためマクラーレンへエンジンを供給したメーカーなどが所有するのみで、今回の1998年のMP4-13は当時のエンジン供給メーカーであるメルセデスの、メルセデスベンツ博物館から空輸されてきたという。

しかもドライブするのは、このマシンでチャンピオンに輝いたミカハッキネン。

今後、日本では二度とみられないであろうこのマシンを、マインダー越しにじっくり堪能させてもらった。

マクラーレンMP4/6

こちらのマクラーレンは当時エンジン供給をしていたホンダが所有し、ツインリンクもてぎのホンダコレクションホール所蔵のマシン。

アイルトンセナが最後にチャンピオンになったこのMP4/6は、今回インディ500優勝者の佐藤琢磨がドライブした。

フェラーリF10

フェルナンドアロンソとフェリペマッサが、2010年シーズンのF1を戦ったマシン。

フェラーリのF1マシンはフェラーリ社が市販しており、超優良オーナーに販売されるというがお値段は計り知れない。

今回のこのマシンは、どこぞの大金持ちなのか、オーナー自ら運転されていた。

フェラーリ248F1

フェラーリ248F1は、ミハエルシューマッハがフェラーリで最後に戦ったマシン。

今回のイベントでは、シューマッハのチームメイトであったフェリペマッサが、自らのマシンをドライブし大いに沸かせてくれた。

フェラーリF2005

スクーデリアフェラーリが2005年を戦ったマシンで、ドライバーはミハエルシューマッハとルーベンスバリチェロ、エンジンは最後の3000ccV10エンジン搭載車で、非常に甲高いエンジン音を奏でていた。

私個人的には、この年のエンジンサウンドがF1史上もっとも素晴らしいと思う。

フェラーリF10同様個人オーナー自らがドライブし、ダブルチェッカーを受けていた。

フェラーリF187

1987年、鈴鹿初のF1でゲルハルトベルガーが優勝を遂げたマシン。

今回のイベントでは、のちにベルガーとフェラーリ・ベネトンで長くチームメイトになる、ジャンアレジがドライブした。

ロータス100T

ツインリンクもてぎにある、ホンダコレクションホール所蔵の1988年のF1グランプリを戦った、ホンダターボエンジン搭載マシン。

中嶋悟自らがマシンをドライブし、フェラーリF187とともに、ターボエンジン特有の野太いエンジンサウンドを響かせていた。

当時はキャメルがスポンサードしていたが、やはりF1公式イベントではタバコブランドのロゴはNGなのか、今回はステッカーを剥がし、間の抜けたマシンになってしまった。

ティレル019

同じく中嶋悟がジャンアレジとともに、1990年のF1シーズンを戦ったマシン。

第4戦モナコグランプリでは、ジャンアレジが非力なコスワースが搭載されたこのマシンで、アイルトンセナに次ぐ2位表彰台に上がった。

私が大好きなF1マシンの一台で、この日は中嶋悟の息子で今年ル・マンを制した中嶋一貴が父のマシンをドライブする予定だったが、不調で残念ながら走れなかった。

※写真はSUZUKA Sound of ENGINE 2016の時のもの。

ベネトンB189

1989年、NA元年にベネトンフォーミュラが送り出したマシン。

デザイナーは、のちにフェラーリで大成功をするロリーバーンで、通常ドライバー上にあるエアインテークがサイドポンツーン上にあったり、一枚式の大きなフロントウイングが外観上の特徴。

この日は鈴木亜久里がドライブした。

※写真はSUZUKA Sound of ENGINE 2016の時のもの。

AGS JH23

この超マイナーマシンを見ることができるとは・・・。

フランスの弱小チームAGSが1988年を戦ったマシン・・・ 私の中では、いつも予備予選を通過できなかったチームという印象しかない。

個人所有のマシンで、オーナー自らがドライブしたが、実際のF1シーン同様めちゃくちゃ遅くラップダウンされていた。

今回はここまで、次回はドライバーズパレードの模様からお伝えしたいと思います。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。