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『Honda Racing 2024 Season Finale』開催のホンダウエルカムプラザ青山に行ってきた①

本日は東京遠征。ホンダ本社のホンダウエルカムプラザ青山で開催されている『Honda Racing 2024 Season Finale』を訪れ、ホンダエンジンが搭載される新旧F1マシンを観てきます。

ホンダウエルカムプラザといえばF1ブーム世代は、『青山一丁目の伝説』(実際の住所は南青山二丁目)という古舘伊知郎さんの名文句を思い出しますが、2025年5月に建て替えが予定されていて、見られるのもあとわずか。

ということで、伝説が生まれた場所への聖地巡礼も兼ねております。

ちなみに今回の撮影機材はライカM11とズミクロンM 35mm。多くのファンが訪れるであろうイベントに、ズームレンズではなく単焦点の35mm1本だけでは心もとないですが、至高のマシンを至高のレンズで決めてやろうと思っています。

では、行ってみましょー!

ホンダウエルカムプラザ青山に到着 玄関前に新旧F1マシンがお出迎え!

静岡から新幹線で東京に来たお上りさん。東京メトロの東京駅に迷いながらも、なんとか辿り着き、丸の内線→銀座線と乗り継いで青山一丁目駅を出ると、目の前にホンダ本社ホンダウエルカムプラザ青山。

ここが幾多のドラマを産んだホンダ本社か。

日本を代表する会社の本社ですが、意外にもこじんまりとしているような・・・まあ、ホンダが世界的企業になる直前の1985年竣工だから、ちょっと控えめなのかな。

そして玄関前に3台のF1マシンが鎮座していました!

手前からティレル020、レッドブルRB20、RB VCARB 01です。

こんな豪華なラインナップでお出迎えしてくれているのに、意外にもファンの数は少なめ。静岡にこの3台が並んだらファンでごった返すこと間違いない。

東京の人はこんなこと当たり前なの? それとも閑静な青山だから?

いやー意外。私を含めて数人だけが興奮している感じ・・・意外だよ。

よーし、写真取り放題だ。舐め回してやろう。

ということで、1台ずつじっくりと観ていきましょう。

やっと会えた!中嶋悟現役最後のマシン ティレル020

まずはティレル020から。

学生時代の憧れのマシンでしたが、2019年に訪れたホンダコレクションホールには展示されていなかったため、今回はどうしても観たかった。

先代019でF1マシンに革命を与えたハイノーズにコルセアウイングが020でもほぼ同じ形で採用。同年にベネトンB191で採用され、その後すべてのチームに広まる吊り下げ式はなく、この形状がいいですよね。

そしてカーナンバーは3。もちろん中嶋悟選手の番号です。

私のF1観戦スタイルは、いつの時代もガンバレニッポンですが、その精神を確立してくれたのが中嶋悟選手でした。そんな中嶋さんの最後のマシン。会いたかったよ。

ちなみに右の写真が2019年の鈴鹿サウンドオブエンジンで撮影した先代ティレル019。

やっぱり見た感じウイング形状はそのまま踏襲されているようです。

ただ019の後方までスーッと伸びたノーズに対し、020はコクピットまでにかなり膨らんでいます。

これは搭載エンジンの違いによるもので、コンパクトなコスワースV8から大型のホンダV10(エンジン名称RA101E-SNサトルナカジマの頭文字)になり見た目にわかるほど太っていますね。

古舘さん「この切れ味、さすがBRAUNの二枚刃!」

今宮さん「新スポンサーですね」

と、有名なやりとりを思い出しましたが、マシンの見た目は切れ味なしです。

サイドに回ってみました。

古舘さんと今宮さんが言っていた、開幕直前に契約したという新スポンサーBRAUNのロゴがデカデカと掲げられて、カラーリングも急遽ガンメタリックに変更されましたね。

そのBRAUNロゴの下にはあまりにも有名なPOWERED by HONDAのロゴ。このパワードバイの表記はホンダ第2期F1活動のみでしたが、第5期で復活してくれないかなあ。

そして中嶋さんのマシンには欠かせないEPSONとPIAAも。当時の日本はバブル景気だったので、日本信販やカルビーもサポートしていました。

あれ? タイヤウォールに描かれているはずのPIRELLIのロゴは?

動態保存をされているホンダ所有のF1マシンは、デモ走行や動作確認で幾度となく走行しているため、30年以上前のタイヤなどもう使えない。

おそらくこれは、Masters Historic Formula1 決勝レースなどでも使われる、エイボン製のタイヤかな。

帰宅してレッドブルRB20をの写真をチェックしていると・・・あれ!? 右の男性はもしや??

アップにしてみると・・・やっぱり中嶋さんでした!

いやー、まったく気が付かなかった・・・。

こんな貴重な機会に私も正面から撮らせてもらいたかったと少々の後悔。

ところで中嶋さんが引退した際、オーナーのケン・ティレルさんからティレル020をもらったと言ってましたが、もしかしてこの個体、中嶋さんのもの??

いやいや、初めから大好きなマシンがあったので大興奮。名残惜しいですが、次のマシンを。

2024年のチャンピオンマシン レッドブルRB20

こちらが今シーズンマックス・フェルスタッペン選手にドライバーズチャンピオン4連覇をもたらしたマシン、レッドブルRB20です。カーナンバー1が誇らしい。

先週シーズンが終了したばかりなのに、もう日本にあるのって?

いや、おそらくこの中身は空っぽのドンガラショーカーでしょう。

ホンダのイベントなのにホンダ製パワーユニットが搭載されていないのには少々の違和感がありますが、まあ、載ってても見えないし、見せられないし。

2016年、RB12でこのマッドカラーになった時の衝撃はすごかったが、あれからもう9年。そろそろ飽きたなあ・・・。

そろそろ新しいコンセプトのカラーリングに期待したいです。

前年のRB19からガラリと形状を変えたRB20のサイドポッド。後から紹介するRB19を模写したRB VCARB 01と比べると、だいぶシンプルになりました。

個人的には複雑だった前年の形状が大好物でした。

角田裕毅のRB VCARB 01

そして、このマシンが2024年に角田裕毅選手がドライブしたRBのVCARB 01。

今年からチーム名が変わりカラーリングも一新。いや、トロロッソ時代のリメイクといった感じでしょうか。

私は今年日本グランプリに行かなかったので、このカラーリングを観るのは初めて。アルファタウリの頃のシックな感じが好きですが、実車を観るとこのカラーリングも悪くないです。

RB20とは違い、VCARB 01にはエンジンルーバーがガッツリと設けられています。

元来、ライバルと比べて熱に強いホンダ製パワーユニットですが、これだけガッツリと開いているので、こちらは灼熱のグランプリの空力パッケージなのでしょう。

先ほどのレッドブルRB20と比べると、実に複雑な造形をしているRB VCARB 01のサイドポッド。

コクピット前方下面から空気をシャシー下に導く手法はウイングカーになった2022年から。最初に観たティレル020とはまったく違う形状です。

と、玄関先ですでに大興奮の私。

それでは室内に入り、アイルトン・セナ選手のマクラーレンMP4/6などをじっくりと観てみますが・・・今回はここまで。

次回↓も、ぜひご覧ください。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。