人気記事:『ミニカーで振り返るF1マシン』シリーズ

ライカM11ファーストレビュー

先日、ライカM11とズミクロンM f2/35mm ASPH.を注文しました、という内容の記事を上げましたが、本日無事届きました!

これで私もライカユーザー。

ということで、今回は中古美品のM11とズミクロンM f2/35mm ASPH.を開封し、人生初のレンジファインダーを使ってみたいと思います。

ライカM11・ズミクロンM f2/35mm ASPH.開封

本日届いたライカM11とズミクロンM f2/35mm ASPH.がこちら。

中古品ですが箱は擦れなどがなく新品そのもの。いやー、気持ちが高まります。

さあ、開けてみましょう。

国産メーカーの一般的な白い発泡スチロールではなく、上物のグレーの発泡ウレタンを開けると出てきました!

はい、こちらが箱の中身です。中古ですが欠品なくすべての付属品が揃っています。まあ、その後箱に戻り、ずっと冬眠するものが半分ほどありますが・・・。

そして写真の上に鎮座しているのがM11様! 数日ぶりの再会です。待ってたよ!!

こちらがズミクロンM f2/35mm ASPH.。

太っといキヤノンRFレンズを見慣れているため、コンパクトなサイズが新鮮です。

ただ持ってみるとズッシリ重い。

キヤノンをはじめ近年の国産メーカーのレンズは、軽量化のために鏡筒をプラスチックにしていますが、その弊害で安っぽくなりました。

しかしライカMレンズは今も金属鏡筒のため、小さいながら重みはズッシリで冷たい触り心地も最高です。

鈍く光る鏡筒には細かく入る数字群。マニュアルフォーカスのため多くの文字が刻まれているのですが、これがまたセンスを感じます。

そして角形のレンズフードも国産機にはない魅力。ちなみにこれも金属製なんですね。知りませんでした。

ライカM11+ズミクロンM f2/35mm ASPH.を愛でる

ではライカM11にズミクロンM f2/35mm ASPH.を装着してみましょう。

クラシックな『これぞカメラ!』というスタイルがいいですね。

私は今までキヤノン機を中心に所有してきましたが、キヤノン特有の丸みを帯びたデザインや、細かい設定が液晶デジタルなのがあまり好きではありませんでした。

それに対して従来の角張ったデザインにアナログダイヤルのM11は実にカッコいい。

近年ではライカ以外採用していない素通しのOVFと、レンジファインダー特有の採光窓。その真ん中にLeicaのロゴ・・・いいですねえ。

角形フードや細かく刻まれた鏡筒の数字もM型ライカらしくて実に洒落ています。

このスタイルどこかで見たような・・・数年前に所有していたソニーRX1Rに似ているかも。いや、RX1RがM型ライカに似せて作ったのか(写真を引っ張り出してあらためて見たらかなり違いました)。

ただ、ダイヤルやスイッチ類の精度は雲泥の差。まあ、お値段も7-8倍違いますので当然ですね。

キヤノンも性能だけを追い求めるのではなく、こんなクラシックなカメラもラインナップに加えたらいいのに・・・。

ライバルニコンもZf Zfc Dfなど、クラシックスタイルの魅力的なカメラを出しているし、キヤノンもねえ。

そんなことを考えていたら今日のランチが出てきました。はい、途中から一蘭で撮影していましたwww

マニュアル設定のレンジファインダーは楽しい!

腹ごしらえも済んだので、ここからライカM11にズミクロンM f2/35mm ASPH.を付けて、初のレンジファインダーを試してみます。上手くピント合わせができるでしょうか。

まずは印象的な外観のレストランを撮ってみます。

最初のショットはレンジファインダーに集中するため、シャッタースピードダイヤルとISOダイヤルをオートに合わせます。

ピントリングを慎重に回して、二重像が重なるポイントでシャッターボタンをヌルッと押すと、「コチュン」という優しいシャッター音。なんだこれ、楽しいぞ!

近年のカメラは勝手にフォーカスを合わせますが、自分で、しかも二重像を合わす所作が新鮮で、実に楽しい。なるほど、これがM型ライカの魅力なのか。

そしてシャッター音もいい。一眼レフ機はミラーの動く音がうるさく、ミラーレス機は作られた音に品を感じない。

それに対しM11のシャッター音は非常にお上品で何度も聞きたくなります。いやー、最高です。

では静岡の『おまち』(静岡市中心街を指す静岡弁)をストリートスナップして、レンジファインダーへの理解をさらに深めていきます。

市街地でのストリートスナップは、周りの目が気になり気恥ずかしく感じていましたが、

レンジファインダーでじっくりと二重像を合わせて撮影に集中していると、恥ずかしい気持ちが吹っ飛びます。

撮影することが本当に楽しいんです。

彩度が低くコントラスト強めのライカJPEGはノスタルジックで素晴らしい!

いつもはRAWで撮影してLightroom classicでガンガンに現像する私。でも、今回はライカの絵を知りたくJPEG撮って出しを試してみましたが、彩度が低くコントラスト強めの感じが最高に良い!

では、さらに撮っていきます。

昼休みということで青葉シンボルロードには多くのサラリーマンが休憩していますが、大きさもシャッター音も小さく、周囲の方を邪魔しません。

写真は水面に映る静岡市役所別館がいい感じ。輪郭が細いからか、ビル群の描写が細かくて素晴らしい。

最近の国産各メーカーは映えるド派手な色味が特徴ですが、ライカのJPEGはフィルムライクな写りで個人的には超好み。センサーはソニー製ですが、しっかりライカの味付けがなされているようです。

どキツくなりがちなこんな被写体でも落ち着いた絵にまとめてくれます。

でもやっぱりライカの真骨頂は白と黒のコントラスト。こんな被写体はライカ得意のモノクロで撮影するともっと絵になるかもしれません。

何か事件が起きそうな予感? この日は薄曇りでしたが、天気が良い日の早朝や夕暮れなど太陽が低い位置の時に撮影したら、もっと雰囲気が出そうです。

逆光では影の部分を持ち上げるのではなく、見た目以上に陰影を表現。

でも暗い部分が黒潰れすることなく、しっかりと粘ってくれます。

アナログダイヤルなので電源を入れなくても設定が一目瞭然

暗部には強いライカのJPEGですが、逆に明るい被写体にはちょっと弱いかも。

こちらは噴水の流れを強調するためにシャッタースピードを1/8にしたのですが、曇り空が完全に白潰れしてしまっています。

ライカは少し暗めに撮る方が良さそうです。

この時、初めてシャッターダイヤルを回したのですが、電源を入れなくてもシャッタースピードが一目瞭然なのがいいですね。

私は2020年からキヤノンEOS R5を使っていますが、R5は電源を入れてサブ液晶を見ながらまずTvモードやMモードに合わせ、またサブ液晶を見ながらダイヤルを回し任意のシャッタースピードに合わせます。

それに対してM型ライカはただダイヤルを回すだけ。カメラに詳しい方ならばM型ライカの方が操作が楽です。

眼鏡だと広角レンズの枠が見えない

ただM型ライカの不満点も。

私は右目の視力が悪く眼鏡をかけて撮影したのですが、目とファインダーに距離ができるために35mmの枠(フレーム)が見えなくなってしまうので、画角を決めるのに苦労しました。

ならば眼鏡をかけずに、ファインダー横にある視度調整のダイヤルを回せばいいかって? いや、レンジファインダー機には視度調整のダイヤルがないんです。

50mm以上のレンズならば解消されるでしょうが、個人的には広角が好き。

眼鏡なしで広角レンズをストレスなく使うにはライカ純正視度補正レンズを購入すればいいのですが、27,500円(税込)となかなかのお値段。

もう少しこの状態で使ってみて、それでも不満が残るようならば購入してみたいと思います。

中央部に二重像があるM型ライカは日の丸構図になりがち

近年のミラーレス機はフォーカスポイントが構図の隅から隅まであり、撮影者が意図する被写体をカメラが勝手に選び、ピントを合わせてくれます。

しかしM型ライカの二重像は中央一点のみ。レンジファインダーに慣れていない私はそのままシャッターを切ってしまい、日の丸構図になりがちです。

ただ、Mマウントのレンズの多くは周辺露光落ちが大きいの聞きます。今回私が購入したズミクロンM f2/35mm ASPH.も開放に近い状態で撮影すると四隅がかなり光量落ちしていますので、中央部を強調した日の丸構図も悪くないのかも。

最後に

今回は購入したM11とズミクロンM f2/35mm ASPH.を開封し、人生初のM型ライカを使ってみましたが、二重像をじっくり合わせるレンジファインダーの手法やOVFでの構図決めなど、今までにない体験が新鮮で非常に楽しく、約3時間どっぷりと集中し200カット近く撮影してしまいました。

家に帰りMacの大きな画面で写真を見るとまたびっくり。ライカJPEGの色味が素晴らしく、私の現像技術では到底出せない最高の絵でした。

ただ使い始めてまだ1日で、レンズはズミクロンM f2/35mm ASPH.だけ。これからM11をもっと使いこなし、他のレンズも体験することにより、新たな発見がありそうな予感がします。

ライカの魅力を知ってしまった私。これから深ーい沼に落ちていくことになるでしょう・・・。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

面倒ですがポチッとお願いします

自動車レースランキング

関連記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

156人の購読者に加わりましょう
よかったらSNSでシェアお願いします!



サーキットでの興奮をあなたに伝えたい
MOTORSPORT観戦記

サーキットは非日常を味わえる特別な空間です。そんな素晴らしいモータースポーツの世界を、ひとりでも多くの方に伝えたい・・・。そんな思いでMOTORSPORT観戦記と題し、記事に認めました。




コメントを残す

ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。