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【クラシックカメラで切り取る昭和の風景】ローライ35で撮る日本平

最近、昭和レトロや平成レトロという言葉が流行っているみたいです。

平成レトロとは・・・平成って最近でしょ? 50歳のおじさんは思うのですが、若い人にとってはそれもレトロなのかな。

ただ、幼少期を過ごした昭和に関しては私も惹かれるものがあります。

そんな昭和を感じさせる風景を昭和のフィルムカメラで撮ったら、もっと昭和を感じられるはず。

ということで、今回はいにしえのフィルムカメラ ローライ35(私のは昭和46年から昭和49年に製造された個体)で昭和の観光名所である日本平を撮ってみました。

日本平山頂に向かう日本平パークウェイは昭和の走り屋が腕を磨いた道

日本平と聞いて私たち地元民が思うのが走り屋の名所。休日や夜になると、昭和時代の静岡の若者が自慢の愛車で日本平パークウェイを何度もかっ飛ばしていました。私も平成初期に何度か訪れましたが、それは異常な雰囲気でした。

そんな日本平パークウェイも2004年の通行料金無料化と山頂の観光地化で一般車が多く通行することになったため、走り屋が少なくなりましたが、本日は日曜日の午前中ということで猛スピードの車両が何台かすれ違いました。

Rollei 35

ということで、まずは日本平パークウェイを道路の脇からローライ35で撮ってみましたが、うーん、イマイチ昭和じゃない。

私のモンキー125が新しいのとローライ35の画角が標準域(40mm)なので、雰囲気が出ないんだよね。

観光地化された日本平山頂だが昭和の建物も健在で昭和の名車も集結

iPhone13 Pro Max

日本平山頂は昭和の景勝地として有名で、昭和25年の毎日新聞主催の観光地百選 平原の部で第1位を獲得し、昭和34年には国の名勝に指定。昭和55年の日本観光地百選コンクールでも第1位に輝いています。

そんな日本平山頂は日本平夢テラス設置や駐車場の整備などが行われたものの、今でも昭和時代の面影が色濃く残っています。

Rollei 35

こちらの建物も昭和のまま。この日も日本平パークウェイの走行を楽しんだ、クルマやバイクの旧車も多く駐車されていて、ローライ35で撮影すると昭和レトロの雰囲気がよく出ていると思いますが、どうでしょう?

ただ、我がモンキー125だけは最新バイクなので、移動してもう1枚。

Rollei 35

昭和40年代に販売されていたホンダCB400fourと日産フェアレディZ(S30型)が画角に入り、昭和に撮ったようなほぼ完璧な写真になりました。

さて、次は展望台へ。

iPhone13 Pro Max

現在は日本平山頂の最大の観光名所である日本平夢テラスが設置されていますが、それまではこちらが唯一の展望台。

Rollei 35

ここから見える清水市街をローライ35で撮影してみましたが、うーん、ここはもう無いな。

昭和時代はこの展望台で何百万、いや何千万もの人がシャッターを切ったでしょうが、令和の今は木が成長して清水市街が隠れてしまっています。まあそれでも、富士山が見えれば良かったのですが、本日はお休み中なので残念写真になってしまいました。

iPhone13 Pro Max

それでは、日本平山頂の新たな名所、日本平夢テラスに行ってみましょう。

Rollei 35

こちらが夢テラスのベランダからローライ35で撮影したもの。

日本平山頂のシンボルはかなりの高さがあり、遮るものは無くいい感じに撮れますね。

ただ、露出に失敗。

私のローライ35は露出計が装備されていますが、当時の電池の規格がもう発売されていません。

なので目測でISO400のフィルムにシャッタースピードは限界の1/500、露出はF16で撮影しましたが、もっと露出を下げるべきでした。経験値不足ですね。

日本平ロープウェイ 日本平から久能山東照宮を望む

日本平山頂から約1km南方に久能山東照宮があり、日本平ロープウェイで繋がっています。

開通は昭和32年と古く昭和が感じられるかも、と思い寄ってみましたが、

iPhone13 Pro Max

ご覧の通り近年モダンな佇まいに変貌してしまったようで、昭和探索をする私としてはちょっと残念。

Rollei 35

そしてゴンドラも2019年に新型に置き換わってしまいました・・・。

Rollei 35

ただ久能山東照宮に向かうこの景色は昭和から変わっていないはず。相変わらずの露出オーバーですが、これも古い写真っぽくていい感じかな。

Rollei 35

こちらは日本平駅の脇に設置された日本平水祝神社。

水不足に悩む日本平ですが水脈を確保し、さく井に成功したことを祝って設置されたらしいです。

昭和39年に設置されたなんてことのない鳥居ですが(バチが当たるぞ!)、昭和のフィルムカメラで撮ると趣が出ますね。デジカメにはこの表現は到底無理です。

昭和時代が蘇るフィルムカメラの魅力

帰り道はパークウェイではなく、日本平スタジアムに抜ける旧道を行きます。

Rollei 35

道中に懐かしい景色があったのでローライ35で撮影。なかなかいい感じでしょ?

実は私、日本平山頂にある日本平ホテルの就職試験を受けたのですが、案内係の方から、

「この地は自然公園なので建て替えが難しいんです」

とお話しされていました。

もしかしたら、この日本平の裾野も建設が制限されているのかも。なので自然が残っておるのかもしれません。

Rollei 35

そして海岸道路の脇にバイクを止め、駿河湾を望みます。

Rollei 35

浜辺で遊ぶ親子。昭和も令和も変わらない光景ですが、ローライ35で撮影するとあの頃を思い出します。

柄でもなくロマンチック表現・・・秋ですから、ね。

最後に

今回はローライ35を持って日本平山頂を中心に昭和の風景を撮影してみました。

ローライ35はオートフォーカスなど搭載されておらず、ピント合わせは目測。さらに露出計も機能しません。

なのでピンが甘かったり露出オーバーがあったりと、使いこなすのに本当に苦労しますが、これもまた昭和を表現するいい味だと個人的には思っています。

今後も往年のクラシックカメラを持って昭和を感じさせる場所で撮影してみたいと思いますので、よかったらまたお付き合いくださいね。

では今回は以上。最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。