人気記事:『ミニカーで振り返るF1マシン』シリーズ

【MOTUL Mobil PETRONAS WAKO’S ENEOS NUTEC elf】スーパーGT GT500マシンの使用オイルブランド

スーパーGT GT500マシンはどのオイルブランドを使用しているのだろう・・・。

ニスモをはじめモチュールのロゴが大きく描かれているのだが、調べてみるとそのモチュールだけではなく、モービルやペトロナス、ワコーズにニューテック、エルフなど、多くのオイルブランドが参入していた。

ということで今回は2022年スーパーGT GT500マシンが使用するオイルブランドについて調べてみた。

【オイルブランド別】使用GT500チーム

MOTUL(モチュール)

  • ニスモ
  • NDDPレーシング
  • チーム無限
  • KONDOレーシング
  • サード

スーパーGT GT500マシンの中でもっとも多く使われているオイルブランドはフランスに本拠を置くモチュール。

その供給チームは日産系のニスモ、NDDPレーシング、KONDOレーシング、ホンダ系のチーム無限、トヨタ系のサードと各メーカーに幅広く供給している。

また世界各国のモータースポーツをサポートするモチュールは、スーパーGTでもスポンサー活動は積極的で、ニスモのタイトルスポンサーを務めるほか、NDDPレーシングとチーム無限にもマシン名にブランド名が入るとともに大きくマシンにロゴを掲げている。

モチュールがタイトルスポンサーだった2019年の無限NSX-GT

2019年まではニスモのほかチーム無限のタイトルスポンサーも務めていたため、スーパーGT中継を聴いていると、

「モチュール(ニスモ)が先頭、モチュール(NSX)が3番手・・・」

など、おかしなこともあった・・・。

2022年からモチュールカラーになったNDDPレーシング

また、2022年シーズンからNDDPレーシングへのサポートを増やしたのか、ニスモと同じモチュールカラーになり、またもややこしくなった(タイトルスポンサーはクラフトスポーツ)。

Mobil(モービル)

  • ARTA
  • チームインパル
  • チームクニミツ

スーパーGT GT500クラスでモチュールに次いで供給チームが多いのが、スーパーメジャーと呼ばれる6社のうちの1社であるエクソンモービルのブランドであるモービル。

供給するチームは、ホンダ系のARTAとチームクニミツ、そして日産系のチームインパルの3チームになる。

全日本GT選手権時代はナカジマレーシングのタイトルスポンサーとして長くサポートしていたが、現在はタイトルスポンサーとして大々的にマシンにブランドロゴを掲げていなく、3チームともフリップボックスに小さくロゴが入るのみ。

インパルのみモービルロゴがカラフルに

その中でチームインパルのみロゴがカラフルに描かれているが、他の2チームとは契約上の違いがあるのだろうか・・・。

ENEOS(エネオス)

  • ルーキーレーシング

日本最大の石油元売会社であるエネオスは、2021年からルーキーレーシングのタイトルスポンサーを務めているため、スーパーGT公式サイトの同チームの使用オイルは記載されていないが、エネオスからオイル類を提供してもらっていると思われる。

ちなみに過去にはスーパーGT GT500チームのチームルマン(2008-2015)や、F1のホンダレーシング(2005-2008)やスーパーアグリ(2006-2008)など、他のオイル関連企業と同様にモータースポーツを積極的にサポートしている。

PETRONAS(ペトロナス)

  • リアルレーシング

マレーシアの国営企業であるペトロナスといえば、F1メルセデスチームのタイトルスポンサーとして世界的にも知られるようになったが、じつはスーパーGT GT500チームにもオイルを供給している。

そのチームはリアルレーシング。

リアルレーシングのフリップボックスにペトロナスのロゴ

だがリアルレーシングに大きなスポンサーフィーを払っているわけではないようで、フリップボックスに小さくスポンサーロゴが入るのみ。

ペトロナスカラーで参戦するLMコルサ

ちなみにGT300チームのLMコルサはペトロナスカラーで参戦している。

WAKO’S(ワコーズ)

  • セルモ

スーパーGT公式サイトにはセルモのオイルについて言及していなかったが、2022年のマシンを見るとフロントバンパーにワコーズのロゴが入っており、同社からオイルの提供がなされていると思われる。

ワコーズは神奈川県小田原市に本社を置く和光ケミカルのブランド。

過去にはスーパーGT GT500チームのチームルマン(2016-2019)やルーキーレーシング(2020)のタイトルスポンサーを務めている。

NUTEC(ニューテック)

  • レーシングプロジェクトバンドウ

レーシングプロジェクトバンドウは全チームの中で唯一、ニューテックなるオイルメーカーから供給を受けており、リヤウイングの翼端板とフロントバンパー下部にロゴが入る。

リヤウイング翼端板にもニューテックのロゴが入る

しかもバンドウがGT500クラスに参戦を開始した2011年からずっとこのニューテックのオイル一辺倒だった。

ニュ、ニューテック??知らん・・・。

調べてみるとニューテックは、トヨタのワークスを撤退したエンジニアとフランスのエルフが設立したオイルメーカーでらしい。

elf(エルフ)

  • ナカジマレーシング

1990年代のウィリアムズや1970年代の6輪タイレルのスポンサーなど、F1でもお馴染みのエルフはトタル傘下のフランス企業。

そんなエルフは、初のF1フルタイムドライバーとしてF1ともゆかりが深い中嶋悟監督率いるナカジマレーシングにオイルを提供しており、フロントバンパーサイドとドア下にロゴが確認できる。

不明

  • トムス

2022年のスーパーGT公式サイトやマシンでオイルブランドが確認できなかったのがトムスの2台。

トムスの2台は2019年までモチュールのロゴをマシンに貼っていたが、2022年シーズンはオイルブランドとのスポンサー契約を結んでいないのだろう。

【自動車メーカー別】使用オイルブランド

自動車メーカーごと使用するオイルブランドをまとめると以下のとおり。

トヨタ系チーム

MOTUL(モチュール)
  • サード
ENEOS(エネオス)
  • ルーキーレーシング
WAKO’S(ワコーズ)
  • セルモ
NUTEC(ニューテック)
  • レーシングプロジェクトバンドウ
不明
  • トムス

トヨタ系のチームは各チーム使用するオイルブランドが異なっているおり、エネオスやワコーズ、ニューテックなど他のメーカーでは使用していないブランドを使っている。

ホンダ系チーム

MOTUL(モチュール)
  • チーム無限
Mobil(モービル)
  • ARTA
  • チームクニミツ
PETRONAS(ペトロナス)
  • リアルレーシング
elf(エルフ)
  • ナカジマレーシング

ホンダ系チームも使用するオイルもモチュール、モービル、ペトロナス、エルフと各チームさまざまだ。

ちなみにホンダパワーユニットを搭載していたF1のレッドブルは2020年からエクソンモービルと契約しエッソブランドのオイルを使用していたが、スーパーGTのホンダ系チームではエッソを使用するチームは無く、同系列のモービルブランドのオイルをARTAとチームクニミツが使用する。

日産系チーム

MOTUL(モチュール)
  • ニスモ
  • NDDPレーシング
  • KONDOレーシング
Mobil(モービル)
  • チームインパル

日産系チームはモチュールの使用率が高く、ニスモ、NDDPレーシング、KONDOレーシングが使用。

そしてチームインパルのみがモービルから供給を受ける。

まとめ

今回はスーパーGT GT500に参戦するマシンのオイルブランドについて調べてみたが、5つのブランドが参戦し、もっとも多くのチームに供給しているのモチュールで、モービルの3チームがそれに続いた。

自動車メーカー別にみるとトヨタ系チームとホンダ系チームが4つのオイルブランドを使用しているのに対し、日産系チームは2つのブランドのみだった。

さて、オイルブランドで性能に差があるのか?

かつてはF1でも開発競争が激化していたが、現在はレギュレーションで市販品を使うように定められており、おそらくスーパーGTでも同様の規制があるのだろう。

しかしスーパーGTは2023年シーズンから化石燃料を使用しない『カーボンニュートラルフューエル』の使用が義務付けられる予定で、それによりオイルメーカーごとの開発競争が生まれるのかもしれない(真相は不明)。

もしかしたら2023年のスーパーGTでは、

「エネオスの燃料は高速域でも伸びがいい」

とか、

「モービルは加速性能に優れる」

ということになるかもしれない。

ということで今回は以上。

最後までご覧いただきありがとうございました。

面倒ですがポチッとお願いします

自動車レースランキング

関連記事

ブログをメールで購読

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

70人の購読者に加わりましょう

よかったらSNSでシェアお願いします!



奥が深いモータースポーツ撮影の世界
MOTORSPORT撮影術

モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




コメントを残す

ABOUT US
大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。