日本でもっとも人気のあるモータースポーツといえばスーパーGTだ。
そのスーパーGTの魅力のひとつに、各タイヤメーカーがしのぎを削るタイヤ戦がある。
F1をはじめとした世界の多くのモータースポーツは、タイヤのワンメイク化が進んでいるが、スーパーGTでは現在ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、ミシュランの4つのタイヤメーカーが参入し、レース毎に思考を凝らしたタイヤを持ち込む。
それにより各コースやコーナーによりマシンの特性が大きく変わるのが、私たちファンにとってはそれがじつに面白い。
さて、そんなスーパーGTのタイヤだが、トムスやチームインパル、ナカジマレーシングのように同じタイヤメーカーを使い続けるチームもあれば、ニスモやサードのように変えたチームもある。
そこで今回は、スーパーGTがはじまった2005年から2021年までの、タイヤメーカー別使用チームの推移を見ていきたいと思う。
では、2005年から順に行ってみよう!
2005年のタイヤメーカー別使用チーム

写真提供:Mさん
つちや JLOC
一ツ山(2台) ナカジマ クラフト(2台)
スーパーGTに名称を変えた2005年のGT500クラス参戦は15チーム19台で、供給するタイヤメーカーはブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップの3メーカー。
各タイヤメーカーの供給チームの内訳は、ブリヂストンが10チーム(12台)、ヨコハマが2チーム、ダンロップが3チーム(5台)だった。
ナカジマレーシングは全日本GT選手権時代はブリヂストンを履き数々の栄冠を手にしてきたが、スーパーGT元年にダンロップにスイッチし、以後長年にわたり使用し続けることとなる。
2006年のタイヤメーカー別使用チーム

写真提供:Mさん
ニスモ(2台) ハセミ ルマン ARTA インパル 童夢 トムス セルモ サード クニミツ
つちや KONDO
ナカジマ クラフト
2006年はブリヂストン勢の供給は変わらず10チームだが、トムスが2台体制から1台体制になり、台数は12台から11台に減っている。
ヨコハマ勢はJLOCがGT300へクラス変更したが、KONDOレーシングが加わり2チームのまま。
ダンロップ勢は一ツ山レーシングが撤退し、クラフトが2台体制から1台体制になったため、3チーム5台供給から2チーム2台供給へ変更になった。
2007年のタイヤメーカー別使用チーム

写真提供:Mさん
ニスモ(2台) ハセミ ルマン ARTA インパル 童夢 トムス セルモ サード クニミツ リアル
つちや KONDO
ナカジマ クラフト
2007年はリアルレーシングが参戦を開始しブリヂストン勢に加入したため、11チーム12台体制になる。
ヨコハマ勢とダンロップ勢は2006年シーズンから変わらず。
2008年のタイヤメーカー別使用チーム

写真提供:Mさん
ニスモ(2台) ハセミ ルマン ARTA インパル 童夢 トムス セルモ クニミツ リアル クラフト
つちや KONDO
ナカジマ サード
2008年はサードがブリヂストンからダンロップに変更し、入れ替わりでクラフトがダンロップからブリヂストンにチェンジしている。
2009年のタイヤメーカー別使用チーム

写真提供:Mさん
ニスモ ルマン ARTA インパル 童夢 トムス セルモ クニミツ リアル クラフト
KONDO ノバ
ナカジマ サード
ハセミ
2009年は新たなタイヤ供給メーカーとしてミシュランが加入(全日本GT選手権の2004年以来)し、4メーカーとなった。
ブリヂストン勢はニスモが1台体制になり、ハセミモータースポーツが離脱したため、10チーム10台になる。
そのブリヂストン勢を離脱したハセミモータースポーツは新加入のミシュランを履く。
ヨコハマ勢はつちやエンジニアリングが離脱し、この年参戦を開始したノバエンジニアリングが加入。
ダンロップ勢は前年から変わらず。
2010年のタイヤメーカー別使用チーム

ルマン ARTA インパル 童夢 トムス セルモ クニミツ リアル クラフト
KONDO
ナカジマ サード
ニスモ
2010年は、ブリヂストン勢のニスモが離脱して9チーム体制に。
ヨコハマ勢はノバエンジニアリングが1年で撤退し、KONDOレーシングの1台での参戦になった。
ミシュラン勢はハセミモータースポーツがGT300にクラス変更したが、ニスモが加入する。
ダンロップ勢は変わらずナカジマレーシングとサードの2台供給。
次のページでは、2011年から2016年のタイヤメーカー別使用チームの推移を紹介します!
ニスモ(2台) ハセミ ルマン ARTA インパル 童夢 トムス(2台) セルモ サード クニミツ