2019年3月にリリースされたリコーGRⅢ。
超コンパクトなボディにAPS-Cの大型センサーを搭載し、むっちゃ小さいのに描写力抜群の人気コンデジです。
発売と同時に購入し早4年。毎日バッグに忍ばせて、日常の何気ないスナップを撮っています。
そんなGRⅢですが2022年の暮から電源オンのたびに言語選択画面に・・・故障してしまいました。
故障がちなのは小さいボディの宿命か、それとも毎日持ち歩いているからでしょうか・・・。
いつものカメラのキタムラさんで修理を依頼。居なくなると寂しさが倍増します。
そして先日無事復活!
修理代が15,000円あまりかかりましたが、そんな出費はまったく気にならず、ふたたび帰ってくると嬉しさ爆発で現在溺愛中です・・・。
今回修理とともにファームウェアのアップデートもしてくれたようです。いやー私、購入以来1度もアップデートを行っておらず、ver.1.0のままでした・・・。
2023年1月20日に行われた最新のアップデートではイメージコントロールにネガフィルム調が実装。実は私、富士フイルムのフィルムシミュレーションが気になっており、本気で富士のXシリーズの購入を検討していただけに、このGRⅢのネガフィルム調がとっても気になります。
ということで、復活したGRⅢを持って新搭載のネガフィルム調と従来からあるポジフィルム調を比較しながら近所を撮ってみました。
ちなみに今回はすべてLightroom classicでの現像はせず撮って出しです。
この写真が従来からあるポジフィルム調。GRⅢらしい明暗差がある描写です。
空の青がきれいに写るのもGRⅢの特徴ですね。
そしてこちらが今回実装されたネガフィルム調。
ハイキーでコントラストが少なめ、懐かしさを感じる雰囲気になりました。
結構好きかも。
ハイキーなネガフィルム調ですが、強い逆光ではご覧のとおり。
暗部が強いのがGRⅢのセンサーの特徴で、しっかり粘ってくれています。
こちらはポジフィルム調で撮影。明暗差を強調させたGRⅢらしい描写です。
ネガフィルム調で撮影するとハイキーで暗部を持ち上げてくれます。
そして右上にはゴーストが発生。フィルム写真でよく発生したゴーストを強調してくれるのもネガフィルム調の特徴です。いいですねえ。
一番差を感じたのが赤の表現。
ポジフィルム調では消防車の赤色がより強調されて表現されます。
対するネガフィルム調では見慣れた消防車の赤が朱色になり、年季の入った車体に見えます。
消防栓を示す看板も鮮やかな赤から朱色になり、朝空の澄んだ空も午後のややくすんだ雰囲気に様変わりします。
ハイキーでコントラストが少なめのネガフィルム調は、フィルム時代を生きた私にとって少し懐かしく、とても心地よく感じました。
今まで高精細なカメラを追い求めてきた私ですが、本当に求めていた描写はこの雰囲気かも・・・。
これからはネガフィルム調を中心にリコーGRⅢを使っていこうと決めました。
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