今回はSUZUKA Sound of ENGINE 2018 観戦記のvol.3、最終コーナーとヘアピンからの観戦の様子をお伝えします。
ザックリ見出し
激感エリア最終コーナーでCカー模擬レースを撮影
ピットウォークにて、いにしえのF1マシンのカウルの中身を間近で見た後、そのまま滅多に入ることのできない最終コーナー内側の激感エリアに初めて立ち入り、グループCカーのデモレースを撮影することにした。
場所は東コースのショートカット部分で、前は最終コーナー、後ろを振り向くとダンロップコーナーというなかなかのロケーション。
しかしかなりスペースが狭く、すでにベストポジションは他のカメラマンに押さえられていたが、まあ滅多に来れない場所なのでちょっと撮ってみよう。
コーナー内側からの撮影のなので、マシン全体にピントの合った写真になるが、午前中に行った2コーナー内側とあまり変わらない感じ・・・。
んー 今日はマシンのサイドしか撮っていない・・・ 私の考えるレーシングカーの一番カッコイイ角度は、前方斜めからだ。
ということで移動!
最終コーナートンネルから・・・
日立オートモティブシステムズシケイン(もはや早口言葉!)を超えて・・・
130Rを左手に望みながら・・・
目的地がやっと見えてきた・・・ 本拠地富士スピードウェイでは電動折りたたみチャリ移動だが、ここ鈴鹿サーキットでは持ち込み禁止なので運動不足のオッサンはもうヘトヘト。
やっとの思いでヘアピンに到着、遠いよ!
ヘアピンコーナーでLegend of Formula1模擬レースを撮る
先ほども書いたが、レーシングマシンが一番カッコよく見えるのは正面寄り少し斜めの角度だと私は考える。
その正面寄り斜めの角度からの撮影に一番適している場所は、このヘアピンコーナーだ。
ではこの最高の場所からLegend of Formula1の模擬レースの様子を撮ってみる。
やはりレーシングマシンはこの角度からが一番カッコいい!
このマシンは2010年製のフェラーリF10だが、2009年からのレギュレーション変更で、フロントウイングは幅広にリヤウイングは狭く高くなって非常に不恰好に見えたが、現車を目の当たりにすると悪くない。
現役時代さながらの加速で、マシンを追いかけるのに非常に苦労したが、1/30のスローシャッターで思いっきり流してみた。
こちらは2005年のフェラーリF2005。
模擬レース序盤は、後ろの2010年製フェラーリF10とランデブー走行だったが、5年も古いF2005が徐々に引き離す。
この時代の3,000cc・V10エンジンは、これぞF1エキゾーストノートといった感じの素晴らしいサウンド!
1/30のスローシャッターで撮影。
ヘアピンでは様々な角度からマシンを撮影できる。
こちらは1972年のロータス72Cがヘアピンへ侵入する様子を撮影。
このアルファロメオ179Cすごく速そうに見えると思うが、実際にはマシンが不調なのか速度が相当遅い。
カメラでスピード感はコントロールできる。
Masters Historic Formula1 決勝レース
マスターズヒストリックフォーミュラ1とは、1966年から1985年までの古いF1マシンを使い本気でレースをする、FIA公認のもう一つのF1世界選手権だ。
昨年のSUZUKA Sound of ENGINEでマスターズヒストリックフォーミュラ1が初めて来日し、模擬レースを行った時、マシンを振り回す姿をみてこのレースの本気度が正直衝撃的だった。
そして今年、日本初の公式戦をここ鈴鹿サーキットで行う。
20台に及ぶ、いにしえのF1マシンが奏でるコスワースDFVのサウンド・・・ 時代毎の様々な特徴を持ったF1マシンがテールスライドをしながらレースをする姿・・・ 決勝(レース1=土曜日)の様子を写真で切り取ってみた。
ロータス
マスターズヒストリックフォーミュラ1の日本ラウンドで総合優勝を果たしたマシンは、この1982年製ロータス91。
コーリン・チャップマンが率いていた頃終始トップコンテンダーだったロータスは、コスワースDFVをはじめに載せたチームであり常にDFVとともにレースをしてきた。
マスターズヒストリックフォーミュラ1でも一番人気のロータスは、最大の5台をエントリーさせていた。
JPSカラーのロータスは、他のマシンとは違う独特のオーラを放っていた。
マーチ
ロータスに次ぐ4台のマシンをエントリーしていたのがマーチ。
ウィリアムズ
今もF1の老舗チームとして残るウィリアムズは、この頃よりサウジアラビアの資本を得てトップチームとなった。
いつの時代もデザインに一貫性があって、私はウィリアムズのカラーリングが好きだ。
フィッティパルディ
ロータスに次ぐ2位でレースを終えたフィッティパルディ。
現役時代は中断争いをしていたチームだと記憶しているが、マスターズヒストリックフォーミュラ1の世界では速いらしい・・・。
ヘスケス
現役時代の1977年にはポイントを獲得できなかったヘスケス308Eも、大器晩成型だったのかこのレースでは見事3位表彰台を獲得する。
マクラーレン
名車マクラーレンM23は、プライベーターカラーでなくマルボロカラーを見てみたかった。
ティレル
全車中最新の1985年マシンで参戦したティレル012だが、特に目立った速さも見せず6位でレースを終えた。
エンサイン
シャドウ
ペンスキー
Lec
ウルフ
最後に
2016年より数え、今回で3回目となった私のSUZUKA Sound of ENGINE観戦だったが、参加マシンや開催イベントが年々豪華になり、今年はついに私の念願だったマスターズヒストリックフォーミュラ1の日本ラウンドまで開催してくれた。
当然のことながら、F1は速く走るために作られたレーシングマシン、滅多にお目にかかることのできないいにしえのF1マシンが現役時代の様な走りを見せてくれたら・・・ それはもうたまらない喜びに変わる。
このマスターズヒストリックフォーミュラ1日本ラウンドは、来年も是非とも開催してもらいたいと切に思う。
またレジェンドオブフォーミュラ1では、本来のレースでは不可能なフェラーリの3,000ccV10と2,400ccV8を同時に聴き比べることができ、あらためて当時のF1サウンドの素晴らしさに酔いしれた。
イベント盛りだくさん、最後まで大満足の『SUZUKA Sound of ENGINE 2018』最高の一日だった。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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