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【対戦成績】フェルスタッペン vs. 5人のチームメイト(サインツ リカルド ガスリー アルボン ペレス)

2015年に若干17歳でF1にデビューしたマックス・フェルスタッペン選手は、F1キャリアで5人のドライバーがチームメイトになっています(2024年終了時)。

チームメイトとは名前ばかりで、F1界では同じマシンに乗るドライバーが最大のライバル。その彼らとフェルスタッペン選手の対戦成績はどうなのか?

ということで、予選対決、予選最高位、決勝対決、決勝最高位、獲得ポイントの5項目を比較してみました。
※予選対決はペナルティによるグリッド降格は考慮せず純粋な予選タイム比較

それでは最初のチームメイトであるカルロス・サインツ選手との比較から、いってみましょう!

フェルスタッペン vs. サインツ(2015-2016)

カルロス・サインツ
2023年F1日本GPにて
2015Rd.1-2016Rd.4
23レース
フェルスタッペンサインツ
予選対決12回11回
予選最高位5位5位
決勝対決12回9回
決勝最高位4位(2回)7位
獲得ポイント62P22P
※予選最高位は両者5位だが6位があるフェルスタッペンが勝ち

2015年、F1史上もっとも若い17歳でトロロッソからF1にデビューしたマックス・フェルスタッペン選手。そのチームメイトは同じくF1デビューのカルロス・サインツでした。

両ドライバーは、フェルスタッペン選手がレッドブルに昇格する直前の2016年第4戦までの23レースでチームメイトとして参戦しています。

予選はフェルスタッペン選手の12勝11敗で、最高位は両者ともに5位(6位があるフェルスタッペン選手の勝ち)とほぼ互角。2015年シーズンの序盤までは4輪レースの経験が乏しいフェルスタッペン選手が劣勢でしたが、後半からはF1マシンに慣れて巻き返しました。

決勝でもフェルスタッペン選手のF1への順応性は顕著で、2015年シーズンはリタイヤが目立っていましたが、中盤戦以降、戦闘力の劣るトロロッソで10戦連続ポイント圏内フィニッシュを記録しました。

その結果、決勝対決ではフェルスタッペン選手の12勝9敗で、ポイントはサインツ選手の3倍近く稼ぎました。

フェルスタッペン vs. リカルド(2016-2018)

ダニエル・リカルド
2018年F1日本GPにて
2016Rd.5-2018Rd.21
58レース
フェルスタッペンリカルド
予選対決34回24回
予選最高位2位(6回)1位(3回)
決勝対決32回24回
決勝最高位1位(5回)1位(4回)
獲得ポイント608P590P

トロロッソでの活躍が認められたフェルスタッペン選手は、2016年の第5戦スペイングランプリからレッドブルに昇格。チームメイトは当時レッドブル2年目のダニエル・リカルド選手でした。

レッドブル昇格後、初レースで優勝したフェルスタッペン選手でしたが、慣れないマシンと一発が速いリカルド選手に対して予選では苦戦。昇格から5レースすべてで惨敗します。

しかしマシンに慣れた2016年第10戦からは6勝6敗と互角になり、2017年はフェルスタッペン選手の13勝7敗、2018年は15勝6敗と予選で大勝します。

ただし、ポールポジションに関してはリカルド選手が3回でフェルスタッペン選手は0回と、大きく差をつけました。

決勝では経験に勝るリカルド選手に水をあけられるものの、2017年の後半戦からフェルスタッペン選手が上位でフィニッシュをし始め、2018年はフェルスタッペン選手が大勝。結果、リカルド選手はこの年を最後にチームを離れる決断をしました。

フェルスタッペン vs. ガスリー(2019)

ピエール・ガスリー
2019年F1日本GPにて
2019Rd.1-Rd.12
12レース
フェルスタッペンガスリー
予選対決11回1回
予選最高位1位4位
決勝対決11回1回
決勝最高位1位(2回)4位
獲得ポイント178P63P

2018年を最後にリカルド選手がチームを去り、2019年にフェルスタッペン選手のチームメイトになったのはピエール・ガスリー選手でした。

そのガスリー選手は2019年の第12戦ハンガリーグランプリまでの12レースをフェルスタッペン選手のチームメイトとして戦いましたが、予選、決勝ともにフェルスタッペン選手の11勝1敗。

決勝最高位は優勝2回のフェルスタッペン選手に対し、ガスリー選手は4位と惨敗。

ガスリー選手はシーズン終了を待たず、古巣に戻りました。

フェルスタッペン vs. アルボン(2019-2020)

アレクサンダー・アルボン
2019年F1日本GPにて
2019Rd.13-2020Rd.17
26レース
フェルスタッペンアルボン
予選対決25回1回
予選最高位1位(3回)4位(3回)
決勝対決17回9回
決勝最高位1位(3回)3位
獲得ポイント311P181P

ガスリー選手に代わり2019年からフェルスタッペン選手のチームメイトになったのがアレクサンダー・アルボン選手でした。

アルボン選手は26レースをフェルスタッペン選手とともに戦いましたが、予選ではフェルスタッペン選手がパワーユニットにトラブルが出た2019年イタリアグランプリ以外、すべての予選で敗れています。

ただし、決勝ではリタイヤが散見された当時のフェルスタッペン選手に対し、アルボン選手はリタイヤが1度のみ。表彰台圏内でフィニッシュするフェルスタッペン選手のような派手さはないものの、アルボン選手はコンスタントにポイントを積み上げていました。

フェルスタッペン vs. ペレス(2021-2024)

セルジオ・ペレス
2022年F1日本GPにて
2021Rd.1-2024Rd.24
90レース
フェルスタッペンペレス
予選対決81回9回
予選最高位1位(40回)1位(3回)
決勝対決79回11回
決勝最高位1位(53回)1位(5回)
獲得ポイント1861.5P932P

フェルスタッペン選手の5人目のチームメイトは、経験豊富なセルジオ・ペレス選手。シート喪失から電撃加入したペレス選手でしたが、誰よりも多い90レースでフェルスタッペン選手のチームメイトとして参戦しました。

予選対決はフェルスタッペン選手の81勝9敗と勝率9割の圧勝ですが、経験の少なかったガスリー選手やアルボン選手よりは善戦しました。

ペレス選手といえばレッドブル加入前から予選よりも決勝に強い印象があり、加入後もしっかりとフェルスタッペン選手の直後を走行し、エースが取りこぼした際にはしっかりと上位フィニッシュをしていました。

しかし、それまでの多くのチームメイトと同様に年が進むにつれてフェルスタッペン選手に離され、2024年シーズンはボーンヘッドも散見。結局この年を最後にチームを離脱しました。

まとめ

今回はマックス・フェルスタッペン選手 vs. 5人のチームメイトと題し、カルロス・サインツ選手、ダニエル・リカルド選手、ピエール・ガスリー選手、アレクサンダー・アルボン選手、セルジオ・ペレス選手とフェルスタッペン選手の成績を比較してみました。

キャリア序盤はチームメイトに負けることもありましたが、近年はチームメイトに圧勝しています。

まあ、レッドブルがフェルスタッペン選手を完全なるナンバー1ドライバーに据えていることが要因ですが、それもフェルスタッペン選手の速さ強さがあってこそ。

そしてフェルスタッペン選手が超オーバーステアを好むため、チームメイトが順応できないこともあるようですね。

個人的にはランド・ノリス選手やシャルル・ルクレール選手など、同世代の超一線級のドライバーがチームメイトになって、ジョイントNo.1体制で争って欲しいのですが・・・。

2025年の新チームメイト、リアム・ローソン選手にはフェルスタッペン選手を脅かす存在になってもらいたい・・・ムリかなあ。

以上、最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。