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アロウズA1B アロウズ参戦2年目のマシン【ミニカー#99】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はアロウズが1979年のF1に参戦するために開発した、アロウズA1Bを取り上げていこうと思う。

マシンデータと戦績

まずはアロウズA1Bの主要諸元をチェック。

年式1979年
カテゴリーF1
コンストラクターアロウズ
マシン名A1B
デザイナートニー・サウスゲート
ディヴ・ウォス
エンジンフォードコスワースDFV
主要諸元表

つづいてアロウズの1979年の戦績を見てみる。(第8戦以降は後継のアロウズA2)

コンストラクターパトレーゼマス
シーズン順位9位19位18位
シーズンポイント5P2P3P
優勝0回0回0回
表彰台0回0回0回
ポールポジション0回0回0回
ファステストラップ0回0回0回
戦績表

アロウズ参戦2年目のマシン

アロウズといえば、2002年までF1に参戦していたチームだが、もちろん現在の多くのF1ファンの記憶にも残っているだろう。

そのアロウズがF1にデビューしたのが1978年と、意外にも歴史が深いチームなのだ。

そのデビュー年の第12戦オーストリアグランプリで登場したアロウズA1の改良型が、今回取り上げるアロウズA1Bで、1979年の開幕戦から第7戦のモナコグランプリまで使用された。

マシンをデザインしたのは、のちにCカーのデザイナーとして有名になったトニー・サウスゲート。

マシンは1977年にロータス78が採用して一躍脚光を浴びたグランドエフェクト効果を狙ったサイドポッドを踏襲し、そのサイドポッドからの気流を乱さぬよう、リヤサスペンションダンパーをエンジン後方のギヤボックス上に配置しているのが特徴だった。

信頼性が高く素性の良かったアロウズA1Bは、新興チームでありながら開幕からシングルフィニッシュを繰り返し、第6戦ベルギーグランプリではパトレーゼが5位入賞、翌モナコグランプリではマスが6位に入賞したのであった。

では、そのアロウズA1Bのミニカーを詳しく見ていこう。

アロウズA1Bのミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のアロウズA1Bを撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

アロウズA1Bのカーナンバー29は、のちにF1参戦記録を塗り替えることになる鉄人パトレーゼのマシン。

アロウズといえば、チーム固有カーナンバー時代に9・10(1988-1995)を使用していた印象があるが、ごく初期はこの番号で参戦していた。

幅広の全幅とワイドタイヤに迫力を感じる当時のF1マシン。

同時期のF1マシンの中でもサイドポッドがかなり低い。

ゴールドベースにブラックとレッドであしらわれた、印象的なカラーリングのアロウズA1B。メインスポンサーはウォルスタイナ。

エンジンは当時多くのチームが使用していたフォードコスワースDFV、そして燃料オイルは聞き慣れないバルボリン製を使用していた。

この年の第8戦からデビューする後継のアロウズA2(右)とともに。

このころのF1マシンの特徴である、グランドエフェクト効果を発生させるサイドポッド下の形状も再現。

アロウズA1Bをスターティンググリッドの移動。

奥に見えるのはこの年躍進を遂げたウィリアムズのFW07。

シャドウとともに。

アロウズはもともとシャドウの主要メンバーだったリース、オリバー、ウォス、サウスゲートが独立し、ドライバーのパトレーゼも引き抜いて結成したため、シャドウとは深い因縁がある。

以上、1/43のアロウズA1Bを実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【ixo製】アロウズA1B

デアゴスティーニのF1マシンコレクション48号で、製造はイタリアのixoが担当している。

【ixo製】アロウズA2

デアゴスティーニのF1マシンコレクション73号でixo製。

【ixo製】ウィリアムズFW07

デアゴスティーニのF1マシンコレクション68号でixo製。

【ixo製】リジェJS11

デアゴスティーニのF1マシンコレクション26号でixo製。

【ixo製】シャドウDN9

デアゴスティーニのF1マシンコレクション81号でixo製。

【ixo製】アルファロメオ177

デアゴスティーニのF1マシンコレクション59号でixo製。

【ixo製】ロータス80

デアゴスティーニのF1マシンコレクション106号でixo製。

今回の撮影機材

今回ミニカーを撮影したカメラ機材を紹介する。

カメラキヤノンEOS R5
レンズキヤノンRF35mm F1.8 IS STM
スピードライトキヤノン430EX Ⅱ
三脚ベルボンEX-Macro
撮影機材

最後に

ということで今回は1979年のアロウズA1Bについて書いてみたのだ・・・がっ!

1989年からF1を本格的に観てきた私にとって、この時代は未知の世界なのだ。

もちろんF1の歴史についても興味深く勉強したつもりだが、その時代のトップチームならまだしも、今回は当時新興チームだったアロウズということでなかなか引き出しがなく、インターネットで調べてみても驚くほど資料がなく、薄い内容となってしまったことをお詫びしたい。

ただひとつ言えることしては、この時代を象徴するウィングカーは、今見ても超カッコいい・・・。

すみません、それだけです。

以上、今回は1/43のアロウズA1Bを実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。