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ベネトンB186【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.40 派手なカラーリングが特徴的な記憶に残るマシン

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はベネトンが1986年のF1に参戦するために開発したベネトンB186を取り上げていきたいと思います。

マシンデータと戦績

まずはベネトンB186の主要諸元をチェックしてみます。

年式1986年
カテゴリーF1
チームベネトン
マシン名B186
デザイナーロリー・バーン
エンジンBMW

後にフェラーリで2000年代ミハエル・シューマッハとともに一時代を築くロリー・バーンの極初期のマシンですね。

つづいて戦績を見てみましょう。

コンストラクターファビベルガー
シリーズ順位6位16位7位
シリーズポイント19P2P17P
優勝1回0回1回
ポールポジション2回2回0回
ファステストラップ3回1回2回

ゲルハルト・ベルガーのメキシコグランプリでの1勝が印象的です。

ウィリアムズ FW11やマクラーレンMP4/2Cが印象的な1986年にあって、テオ・ファビのポールポジション2回も素晴らしかったですね。

派手なカラーリングが特徴的な記憶に残るマシン

イタリアのファッションブランドであるベネトンが、トールマンを買収したのがベネトンフォーミュラです。

そのはじめてのマシンであるベネトンB186は、マシン前部をベネトンのイメージカラーであるグリーンに、後部のエンジンカウルには筆で書いたような模様をさまざま色で表現する、ファッションブランドらしい、今見ても非常に斬新なカラーリングが特徴でした。

アメリカグランプリの予選では、タイヤのサイドウォールにもカラフルなペイントを施しましたね。

そのマシンのお洒落なカラーリングとは裏腹に、搭載されるBMWターボエンジンは非常に強力で、エンジンパワーが試される高速コースでは速いラップタイムを記録しました。

高速速コースとして名高いモンツァサーキットで行われたイタリアグランプリでは、予選で5.5バールの記録的な高過給圧で1350馬力を発生し、前戦の同じく高速コースのエステルライヒリンクで行われたオーストリアグランプリにつづき2連続でポールポジションを獲得しました。

そして第15戦のメキシコグランプリでは、ゲルハルト・ベルガーがベネトンフォーミュラに初の優勝をもたらしました。

ベネトンB186のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のベネトンB186を撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

尖ったノーズに大きい一枚タイプのフロントウィングは初期のロリー・バーン設計の特徴で、その後B187・B188・B189と採用することになります。

当時のマシンはドライバー位置がかなり前寄りです。

高速コースとして名高いモンツァで行われたイタリアグランプリではベネトンB186に積まれるBMWターボが1350馬力を発生したと言われており、もし前方から壁にぶつかったら、と想像すると相当に恐ろしいです。

リヤディフューザーが無い!?

ミニカーだから省略されているのか・・・しかし精度の高いミニチャンプス製なのでそんなことは無いか・・・。

ということは、ダウンフォースを前後ウィングのみで発生させていたのでしょうか??

スターティンググリッドに移動しました。

奥に見えるのは前回特集したフェラーリF186

モデル化が非常に珍しいマシンです。

ベルガーのヘルメットがフェラーリやマクラーレンで活躍していた頃の、紺色ベースに赤と白のオーストリア国旗をモチーフにしたものとは違っています。

リヤカウルのさまざまな色を筆でなぞったようなデザインは、ファッションブランドらしい非常にポップな印象ですね。

サイドポンツーンサイドは、シャッターを横にしたかのような特徴的なデザイン。

どのような効果があるのかわかりませんが、独創的なロリー・バーン設計です。

以上、1/43のベネトンB186を実車のように撮影してみました。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

【ミニチャンプス製】ベネトンB186

ミニチャンプスの製品で20年近く前に購入しましたので、現在は新品での入手は困難だと思います。

【マテル製】フェラーリF186

アシェットのフェラーリF1コレクションvol.68で、2014年4月に発売されたモデルで、製造はマテル社です。

フェラーリF186【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.39 エンジンカウルが特徴的なマシン

最後に

最後にこのB186からはじまったベネトンフォーミュラについて。

当初はティレルのタイトルスポンサーとしてF1に参戦したイタリアのファッションブランドベネトンですが、1986年にイギリスのエンストンに本拠を置くトールマンを買収してベネトンフォーミュラとしてF1に参戦します。

ちなみにこのエンストンのチームは現在ルノーF1として活躍しています。

1980年代後半からは潤沢な資金を元手に着実にチーム力を向上させていき、1991年にミハエル・シューマッハがチームに加入すると、さらにチームの成績が向上し、1994年には日本のJTがマイルドセブンブランドでメインスポンサーになると、シューマッハとともにドライバーズタイトルを獲得し、1995年には当時最強と謳われたルノーエンジンを獲得しドライバーチャンピオンとコンストラクターチャンピオンの2冠に輝きます。

しかし1996年にシューマッハがフェラーリに移籍し、その後主要人物として活躍したロス・ブラウンやロリー・バーンも同じくフェラーリに移籍するとチーム力が一気に下降します。

そして2000年にルノーがベネトンフォーミュラを買収することを発表。

2001年まではベネトンフォーミュラとして参戦しますが、2001年にルノーF1チームとして参戦し、16年にわたるベネトンフォーミュラとしての活動は幕を閉じることとなったのでした。

ベネトンB190【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.5 目を引く極彩色マシン

現在はレッドブルやアルファタウリ、ハースなど、自動車関連会社以外のメーカーやブランドが親会社としてF1に参戦していますが、ベネトンフォーミュラはその先駆け的存在として活躍した、とても印象深いレーシングチームでした。

以上、今回は1/43のベネトンB186を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS