1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はフェラーリ312T4を取り上げていきたいと思います。
ザックリ見出し
フェラーリ312T4の外観チェック
まずはフェラーリ312T4の外観をチェックしてみます。
※写真は全てクリックすると拡大します
ダブルタイトル獲得マシン
1977年にロータス78がグランドエフェクトをF1に持ち込み、1978年から1979年にかけて各チームがそのグランドエフェクトを採用したウィングカーを導入しました。
そしてフェラーリもこの312T4で初めてウィングカーを採用しましたが、幅の広い水平対向12気筒エンジンを搭載していたため排気管が邪魔になり、完全なウィングカー構造にはなりませんでした。
当時はリジェやルノーなど、ライバル勢に比べて最速のマシンではありませんでしたが、扱いやすいマシンからの安定感でジョディー・シェクターとジル・ビルヌーブがそれぞれ3勝ずつの合計6勝をあげ、ドライバーズとコンストラクターズのダブルタイトルを獲得しました。
ちなみに1979年から1980年にかけて、この312T4でセミオートマが開発されていましたが、実戦投入されることはなく、そのデビューは1989年まで待つこととなりました。
1979 | シェクター | ビルヌーブ |
---|---|---|
Rd3 | 2位 | 5位 |
Rd4 | 2位 | 1位 |
Rd5 | 4位 | 1位 |
Rd6 | 1位 | 7位 |
Rd7 | 1位 | 7位 |
Rd8 | 7位 | Ret |
Rd9 | 5位 | 14位 |
Rd10 | 4位 | 8位 |
Rd11 | 4位 | 2位 |
Rd12 | 2位 | Ret |
Rd13 | 1位 | 2位 |
Rd14 | 4位 | 2位 |
Rd15 | Ret | 1位 |
シリーズ | 1位 | 2位 |
フェラーリ312T4を実車のように撮る!
それではフェラーリ312T4を撮影していきます。
もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。
※写真は全てクリックすると拡大します
ポールポジションの位置にマシンを止めたジル・ビルヌーブのフェラーリ312T4。
同じフロントローにはリジェJS11の姿が。
ルノーRS10とともに。
コックピット前方のブルーのエアロスクリーンがカッコよすぎます。
フェラーリ312T4の外観上の特徴として、この段付きノーズがあげられます。
当時は『みにくいアヒルの子』と比喩されたらしいのですが、速いマシンは美しいという言葉があるとおり、成績が上がるとカッコよく見えてきます。
当時のマシンは個性があります。
左は1979年第2戦まで戦った312T3。
同じ312Tシリーズでも、見た目が大きく違うことがわかります。
左は1980年シーズンを戦い、フェラーリ史上最大の歴史的大敗を喫した312T5。
同じように見えた312T4と312T5ですが、カウルの形状やノーズの長さなど、違いがよくわかります。
以上、フェラーリ312T4を実車のように撮影してみました。
今回登場したミニカー
今回撮影に登場したミニカーを紹介します。
【マテル製】フェラーリ312T4
マテル製で5、6年ほど前に購入した、通常ラインナップよりも上級のモデルだと記憶しており、現在は絶版だと思われます。
【ixo製】ルノーRS10
デアゴスティーニのF1マシンコレクションシリーズの32号です。
【ixo製】リジェJS11
ルノーRS10と同じく、デアゴスティーニF1マシンコレクションシリーズの26号です。
【ixo製】アロウズA1
デアゴスティーニF1マシンコレクション48号です。
最後に
1979年はドライバーズとコンストラクターズのダブルタイトルに輝いたフェラーリですが、翌年の312T5で大失敗をし、選手権ポイントが8ポイントでコンストラクターズランキング10位という、チーム史上最悪と言ってもいいシーズンになってしまいました。
そしてフェラーリが312T4以来再びコンストラクターズタイトルを獲得するのは1999年、ドライバーズタイトルに至っては2000年まで待たなくてはなりませんでした。
以上、今回はフェラーリ312T4を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ミニカー記事一覧は下のボタンをクリック
コメントを残す