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ルノーRS10 F1初のターボエンジンによる優勝マシン【ミニカー#23】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回は1979年のF1マシン、ルノーRS10を取り上げていきたいと思います。

ルノーRS10の外観チェック

まずはルノーRS10の外観をチェックしてみます。

ターボエンジン初のF1優勝マシンルノーRS10

1977年、F1初のターボエンジン搭載マシンとしてルノーRS01を開発し、次期マシンとして1979年にデビューしたのがルノーRS10でした。

当時のターボエンジンは、予選ではそのパワーでポールポジションを奪うも、決勝では信頼性がめっぽう悪く、11戦×2台=22戦で合計14回のリタイヤを数えました。

ハイライトは第8戦の地元フランスグランプリで、ポールポジションからスタートしたルノーRS10のジャブイーユ選手は決勝でも独走し、ターボエンジンとして初のF1優勝を遂げたのでした。

リタイヤが多かったターボエンジンでしたが、その爆発的な加速力からF1がターボエンジン時代へ移行する足がかりになったマシンでした。

シャシーは当時急速に流行ったグラウンドエフェクトカーをルノーとしては初採用しました。

ミニカーでもサイドポンツーンの下側が逆ウイング構造になっているのがわかります。

またルノーRS10はリヤウイング翼端番から下側にかけてU字型になっているのが特徴です。

ルノーRS10を実車のように撮る!

それではRS10を撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

1979年は予選最強を誇ったルノーRS10がリジェJS11を従えてポールポジションの位置に着きます。

サイドポンツーン側面はグランドエフェクトを稼ぐためにスカートが取り付けられているのがわかります。

ルノーの前方に見えるのは、1979年のチャンピオンマシン、シェクターのフェラーリ312T4。

ルノーにエルフにミシュラン、ドライバーはジャブイーユにアルヌーって全部フランスやん!

スーパーアグリでもここまではできなかったです・・・。

エンジンはグリッドで唯一ターボが装着されています。

1979年のルノーRS10、フェラーリ312T4、リジェJS11、アロウズA1。

当時のマシンは個性的でしたね。

以上、ルノーRS10を実車のように撮影してみました。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

【ixo製】ルノーRS10

デアゴスティーニのF1マシンコレクションシリーズの32号です。

【マテル製】フェラーリ312T4

6年ほど前に購入したマテル製の上級バージョンだったと記憶していますが、源氏は廃盤です。

【ixo製】リジェJS11

デアゴスティーニのF1マシンコレクションシリーズの26号です。

【ixo製】アロウズA1

デアゴスティーニのF1マシンコレクションの48号です。

ルノーのその後のF1活動

2019年F1日本GPにて

ルノー最初のF1活動は、シャシーは1977年から1985年までエンジンは1986年まで行われ、前述のとおりF1にターボをもたらしその後F1はターボが主流となりましたが、火付け役のルノーは結果チャンピオン獲得には至りませんでした。

1989年からウィリアムズにエンジン供給と言うカタチで復帰し、1991年から1997年にかけては最強エンジンとして多くのタイトルを獲得しました。

2002年から2010年はシャシーとエンジンのオールルノーとして復帰し、2005年にはフェルナンド・アロンソ選手とともにコンストラクターズとして初のタイトルを獲得し、翌2006年も連覇しました。

2010年から2013年はエンジン供給先のレッドブルのドライバーズとコンストラクターズの4連覇に貢献しました。

しかし2014年から導入されたパワーユニット時代では苦戦を強いられており、多くの勝利をともにしたレッドブルとも2018年をもって決別し、2018年より供給を開始したマクラーレンとも2020年を最後に供給を終了します。

ルノーシャシーでの参戦は2016年からですが、こちらも供給先のレッドブルやマクラーレンにも劣る成績で、現在は厳しい戦いを強いられています。

ルノーエンジン供給推移

最後にルノーエンジンの供給先の推移を表にしてみました。

チーム名期間
ルノー1977-1985
2002-2010
2016-
ロータス1984-1986
リジェ1984-1986
1992-1994
ティレル1985-1986
ウィリアムズ1989-1997
2012-2013
ベネトン1995-1997
2001
レッドブル2007-2018
ロータスルノーGP→ロータス2011-2014
チームロータス→ケータハム2011-2014
トロロッソ2014-2015
2017
マクラーレン2018-2020

以上、今回はルノーRS10を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。