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フェラーリ412T1 ベルガーがフェラーリに4年ぶりの優勝をもたらしたマシン【ミニカー#56】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はフェラーリが1994年のF1に参戦するために開発したフェラーリ412T1を取り上げていきたいと思います。

マシンデータと戦績

まずはフェラーリ412T1の主要諸元をチェック。

年式1994年
カテゴリーF1
チームフェラーリ
マシン名412T1
デザイナージョン・バーナード
エンジンフェラーリ
Tipo043

次にフェラーリ412T1の戦績見ていく。

コンストラクターアレジベルガー
シーズン順位3位5位3位
シーズンポイント71P24P41P
優勝1回0回1回
ポールポジション3回1回2回
ファステストラップ0回0回0回

フェラーリ412T1のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のフェラーリ412T1を撮影していく。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

カーナンバー28はゲルハルト・ベルガーのマシン。

ベルガーは1987年から1989年、1993年から1995年と6年間フェラーリに所属したが、カーナンバーはすべて28だった。

1970年代の栄光をふたたび、という願いを込めてから、当時の312Tシリーズにあやかって、412T1という名称を1994年のマシンに与えた。

ただし312Tシリーズは312T・312T2・312T3・・・・と、初代は312T1とはならなかった。

私としては412Tでよかったのでは、と思うのだが・・・。

前年のF93Aでは久々に赤地に白いラインが入ったが、この412T1では全身深紅のフェラーリに戻っている。

サイドポンツーンがスパッと切り立っており、このマシンは厳密にはグスタフ・ブルナーが改良し第7戦のフランスグランプリから投入し412T1Bだと伺える。

スターティンググリッドに移動。

奥に見えるのが、この年ミハエル・シューマッハとともにグランプリを席巻した、デーモン・ヒルのウィリアムズFW16。

フェラーリにはAgipのロゴがよく似合う。

そしてその後ろのPIONEERのロゴは現在の小文字でのPioneerと違い、四半世紀の経過を感じさせる。

少し見にくいが、エンジンカウル後ろの穴は、この年のサンマリノグランプリでのセナの事故により、安全上の理由からエンジン出力を抑えるために急遽レギュレーションで定められた空気抜き。

ゴールドのBBSホイールも当時のフェラーリマシンの特徴だった。

ライバル?シューマッハのベネトンB194とヒルのウィリアムズFW16とともに。

以上、1/43のフェラーリ412T1を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【マテル製】フェラーリ412T1

マテル製で、2012年ごろ?に発売した通常ラインナップよりも上級のモデル。

【ixo製】ウィリアムズFW16

デアゴスティーニのF1マシンコレクション54号で、製造はイタリアのixo製。

【ixo製】ベネトンB194

デアゴスティーニのF1マシンコレクション4号で、ixoが製造したモデル。

最後に

1991年からフェラーリは極度の低迷期に突入し、1991年から1993年までの3年間は未勝利に終わった。

そこで1991年にフェラーリの社長に就任したルカ・ディ・モンテデーモロはチーム復活のためまずはチームマネージメントの改革に着手した。

そこで1993年フランスグランプリから、プジョーのパリダカやスポーツカー世界選手権で活躍していたジャン・トッドをチームに招き入れる。

トッドはチームを分析しながら、内部改革や人材確保を実行しはじめ、その成果が少しずつ現れてきたのが1994年だった。

1994年のドイツグランプリでは、ベルガーがこの412T1でフェラーリにとって1990年以来の優勝をすることになる。

その後は1996年にベネトンで活躍していたミハエル・シューマッハを、そしてそのオフにはシューマッハと同じくベネトンのロス・ブラウンとロリー・バーンを引き抜き、フェラーリは2000年からの黄金期を迎えることになるのであった。

以上、今回は1/43のフェラーリ412T1を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。