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フェラーリF2012 エースアロンソが王者ベッテルに対して最後まで善戦したマシン【ミニカー#44】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はフェラーリが2012年のF1に参戦するために開発したフェラーリF2012を取り上げていきたいと思います。

マシンデータと戦績

まずはフェラーリF2012の主要諸元をチェックしてみます。

年式2012年
カテゴリーF1
チームフェラーリ
マシン名F2012
デザイナーニコラス・トンバジス
ルカ・マルモリーニ
エンジンフェラーリ

つづいてフェラーリF2012の戦績です。

コンストラクターアロンソマッサ
シーズン順位2位2位7位
シーズンポイント400P278P122P
優勝3回3回0回
ポールポジション2回2回0回
ファステストラップ0回0回0回

アロンソ3ポイント差で涙を吞む!

この頃のF1はレッドブルが全盛の時代でしたが、2012年はエキゾーストブローイングが禁止されたこともありチーム間の戦力差が縮まり、開幕から7戦つづけて優勝者が異なる激戦のシーズンになり、最後に残ったのはレッドブルのセバスチャン・ベッテルとフェラーリのフェルナンド・アロンソでした。

アロンソは着実にポイントを積み重ねチャンピオン獲得の最有力候補と目されていましたが、後半からレッドブルのセバスチャン・ベッテルが速さを増し、第14戦からの4連勝でアロンソを逆転し、最終的には3ポイントという僅かの差でフェラーリは2007年以来の栄冠を手にすることはできませんでした。

2012年のF1マシンの特徴はノーズコーンとモノコックの段差で、フェラーリF2012も他のマシン同様に目立つ段差がノーズにありました。

ファンからは非常に不評でしたが、ジャーナリストやF1関係者からは『見慣れたらそれがカッコよく見える』と言われていましたが、私の目には最後までブサイクに見えました・・・。

そしてフェラーリF2012の特徴としてフロントサスペンションのプルロットが挙げられます。

F1マシンがハイノーズ化されてからは、ロッドのボディ側付け根が高くなることで傾斜が浅くなるのを嫌い、プッシュロッドを採用するチームが大半でしたが、フェラーリは空力的メリットで採用に踏み切りました。

フェラーリF2012のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のフェラーリF2012を撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

ピットガレージに佇むフェラーリF2012。

カーナンバー5はフェルナンド・アロンソのマシンです。

フロントと同様にプルロットを採用するリヤサスペンション。

段付きノーズの前部分のノーズコーンは、かなり薄くデザインされています。

そしてウイングステーは相当な面積で重々しく見えますが、強度的な問題なのかそれとも空気をアンダーフロアに誘導するためのトンネル的な役目があるのでしょうか。

2012年F1マシンの特徴である段付きノーズ・・・酷過ぎる見た目に驚愕・・・。

サイドポンツーン下のえぐれは控えめです。

スターティンググリッドに移動しました。

2番手グリッドに見えるのは、この年のスペイングランプリでポールトゥーフィニッシュをすることになる、マルドナドのウィリアムズFW34です。

当時頻繁に使われていたエンジンカバーのロゴは、意図的にマールボロを連想されるようにデザインされていました。

今では完全にOUT!?

プッシュロッド式のフロントサスペンションが、このアングルからだとわかります。

チリトリと比喩されたフロントウィングは、2012年で4年目のシーズンでしたが、これがカッコいいと思ったこたは1度もありません。

以上、1/43のフェラーリF2012を実車のように撮影してみました。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

【マテル製】フェラーリF2012

アシェットのフェラーリF1コレクションvol.78でマテルが製造したものです。

2014年に購入しましたが現在は新品での購入が厳しいと思います。

【ixo製】ウィリアムズFW34

デアゴスティーニF1マシンコレクション77号で、ixo製です。

【ixo製】ロータスE20

デアゴスティーニF1マシンコレクション87号で、ixo製です。

最後に

フェラーリF2012はF2008以来久々にF+西暦4桁のネーミングが用いられました。

マシンドライバーズコンストラクターズ
フェラーリF20011位1位
フェラーリF20021位1位
フェラーリF2003-GA1位1位
フェラーリF20041位1位
フェラーリF20053位3位
フェラーリF20071位1位
フェラーリF20082位1位
フェラーリF20122位2位

このF+西暦4桁ネーミングはフェラーリの歴史上8シーズンに渡り使用されてきましたが、そのうちドライバーズ選手権では5度のタイトル、コンストラクターズ選手権では6度のタイトルをフェラーリにもたらした実績のあるネーミングでした。

前後シーズンと比べると2012年のフェラーリF2012は最後までタイトル争いを繰り広げ、やはりF+西暦4桁ネーミング神話は崩壊していませんでした。

しかしこのF2012を最後に現在に至るまで使用されておらず、近年のフェラーリ低迷を打破するためにはこのF+西暦4桁ネーミングを復活させれば、とマッティア・ビノット氏にアドバイスしてあげようと思います。

2021年のマシン名:フェラーリF2021!

これでフェラーリは復活することでしょう!?

と書きながら、本日行われているシュタイアーマルクグランプリ予選のフェラーリの低迷ぶりを観て、来年もダメだと確信したのでありました。

以上、今回は1/43のフェラーリF2012を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。