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ロータスE20 伝統のJPSカラーをオマージュしたライコネンF1復帰マシン【ミニカー#33】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回は2012年のF1に参戦したロータスE20を取り上げていきたいと思います。

マシンデータ

まずはロータスE20の主要諸元をチェックしてみます。

年式2012年
カテゴリーF1
チームロータスF1チーム
マシン名E20
デザイナージェイムズ・アリソン
エンジンルノー

デザイナーは現メルセデスのアリソン ライコネン復帰後初優勝マシン

現在ルノーとして参戦するエンストンのチームがこのロータスF1チームでした。

このマシンのデザイナーは、現在常勝メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェイムズ・アリソン氏で、細いノーズやサイドポンツーン下を大きくえぐるなど、積極的な空力処置が随所になされています。

またこの年のマシンの特徴であるステップドノーズ(段付きノーズ)は、他のマシンと比べて段差がスムーズになるように処理されています。

WRC参戦から2年ぶりにF1復帰したライコネン選手が、シーズン前テストでトップタイムを連発し話題をさらい、シーズン終盤のアブダビグランプリでは、ライコネン選手がロータスF1チームにとっての初優勝をもたらしました。

結局ドライバーズランキングでライコネン選手が3位を、コンストラクターズ順位ではレッドブル、フェラーリ、マクラーレンに次ぐ4位を獲得しました。

ロータスE20を実車のように撮る!

それでは1/43のロータスE20を撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

今回のマシンは、ライコネン選手が2年間のWRC修行(?)から戻ってきた最初のマシンです。

偽ロータス?

いやいやこちらはマレーシアのアレではなく、グループロータスがサポートするほんまもんの親戚みたいなロータスです。

エンジンカウルにロータスのロゴも入っているでしょ!?

2010年からレース中の給油が禁止され、マシンの全長が伸びました。

2020年のマシンはさらに伸びていますが、規定のない全長を伸ばすことでマシンの表面積広くしダウンフォースを稼いでいるらしいんです。

当時のF1マシンはサイドポンツーン下をえぐるのが流行していましたが、ロータスE20は特に強調されていましたね。

そして当時のF1マシンのもうひとつの特徴は段付きノーズ。

この年からFIAは、前車との追突時の安全性確保から、フロントノーズ先端の高さを550mmに規定します。

しかしディフューザーへ空気を大量に流したくモノコック下を持ち上げたい、という思いからマクラーレンを除くすべてのマシンが段付きノーズを採用しました。

ライコネン選手のロータスE20をスターティンググリッドに移動してきました。

後方に見えるのはアロンソ選手のフェラーリF2012です。

ゴールドのラインがもっと肌色に近かったような気がしたので調べてみたところ、実車もこの色でした。

翌年のロータスE21から肌色に変化します。

確かにコーリン・チャップマンが率いた頃のロータスも、年式によりこのゴールドラインが変化しており、晩年は肌色に近い色になりました。

赤色が残念!

TOTAL赤色がJPSロータスカラーの足かせになっていますね。

以上、1/43のロータスE20を実車のように撮影してみました。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

ロータスE20

デアゴスティーニのF1マシンコレクション87号で、IXO製です。

フェラーリF2012

アシェットのフェラーリF1コレクションvol.78で、2014年に購入しましたが現在はもう在庫がないと思います。

ウィリアムズFW34

デアゴスティーニのF1マシンコレクション77号で、IXO製です。

最後に

元祖ロータスのJPSカラー
2018年鈴鹿サウンドオブエンジンにて

今回取り上げたロータスE20は、元祖ロータスの代名詞であったJPSカラーが再現され、素晴らしいカラーリングのマシンでした。

そしてバックで写っていたウィリアムズFW34もまた、ウィリアムズの黄金期であった1994年から1998年のロスマンズカラーをリメイクしたカラーリングでした。

タバコブランドが彩った時代はF1マシンが素晴らしく華やかで、それを両チームが再現してくれた2012年はいい年でした。

以上、今回は1/43のロータスE20を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。