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フェラーリF93A 70年代以来のホワイトラインが復活したマシン【ミニカー#16】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はフェラーリが1993年のF1グランプリに投入したマシン、F93Aを取り上げていきたいと思います。

フェラーリF93Aの外観チェック

まずはフェラーリF93Aの外観をチェックしてみます。

70年代の黄金期を彷彿!ホワイトラインがF93Aのアイデンティティー

前年のF92Aではダブルフロアを採用し、フェラーリ史上歴史的な駄作でしたが、F93Aでは一般的なサイドポンツーンに戻され、前年の攻めすぎた反省からか、F93Aは非常にオーソドックスなマシンです。

ただカラーリングだけは特徴的で、通常フェラーリのマシンといえば赤一色でしたが、この年は白のストライプが目立つように描かれており、これがF93Aの最大の特徴でしょう。

このホワイトラインは、1970年代フェラーリの黄金期に採用していたカラーリングで、当時の監督はルカ・モンテゼモーロ氏でした。

1993年にルカ・モンテゼモーロ氏が社長としてフェラーリに復帰し、当時の活躍にあやかったと言われています。

エンジン性能もルノーをはじめ他のメーカーに遅れをとっていたフェラーリは、1992年を最後に休止したホンダから技術供与をしてもらったと話題になりましたね。

あとF93Aは、フェラーリF1で唯一アクティブサスペンションが採用されたマシンでしたが、突貫工事での搭載で誤作動がドライバーを苦しめていました。

フェラーリF93Aを実車のように撮る!

それではフェラーリF93Aを撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

ホワイトラインが特徴的なジャン・アレジ選手のフェラーリF93A。

カーナンバー27がファンにはたまらない!

実際には実現しなかったポールポジションの位置に。

セカンドローには当時最強を誇った、アラン・プロスト選手のウィリアムズFW15C。

アイルトン・セナ選手のマクラーレンMP4/8とのツーショット。

サイドポンツーン下部には『PIONEER』のロゴ。

昔のロゴは大文字だったんですよね。

ジャン・アレジ氏出演のパイオニアカロッツェリアのCM、

「道は星に聞く」

というフレーズを思い出してしまう。

当時、赤いリムが特徴的なBBSのホイールもカッコよかったですね。

蛇足でーす

撮影終了後ノーズに付いているアンテナが紛失!いったいどこに行ってしまったのかなあ・・・。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

【マテル製】フェラーリF93A

マテル製の特別バージョンで、2013年前後に発売されたモデルだったと記憶しています。

おそらく現在は絶版だと思います。

【ixo製】ウィリアムズFW15C

2017年2月に発売されたデアゴスティーニF1マシンコレクションの第3号で、ixo製になります。

【ixo製】マクラーレンMP4/8

ウィリアムズFW15Cと同じく、デアゴスティーニF1マシンコレクションの第19号で、ixo製です。

フェラーリのその後

1992年から1993年にかけてドン底の低迷を迎えたフェラーリでしたが、前述のとおり1970年代にフェラーリF1の黄金期の監督であるルカ・モンテゼモーロ氏が社長に就任すると、F1部門にも大鉈を振るいます。

1993年シーズンの途中に、元プジョーのラリー活動の監督で現在はFIA会長のジャン・トッド氏を、監督として招き入れます。

1996年には当時最強を誇ったミハエル・シューマッハ選手と、シューマッハ氏とともにベネトンで最強チームのテクニカルディレクターだった現F1グループマネージングディレクターのロス・ブラウン氏が加入。

1997年にはベネトンでデザイナーだったロリー・バーン氏が加入し、シューマッハ・トッド・ブラウン・バーンという伝説ともいえるメンバーが揃いました。

そして1999年にコンストラクターズチャンピオン、2000年にはドライバーズチャンピオンを獲得し、2004年までフェラーリ最大の黄金期を迎えることになるのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。