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スーパーGT×DTM 特別交流戦 観戦記vol.1 歴史的ドリームレースが始まった!

今回は富士スピードウェイにて日本のスーパーGTとドイツDTMの特別交流戦を観戦してきたので、その模様を書いていきたいと思います。

クラス1と名付けられた同じシャシーを使うスーパーGTとDTMの両マシンが、日本で初めて交流戦を行った歴史的レースは、実力が拮抗する素晴らしい第一歩となりました。

公開車検でDTMマシンをチェック

DTMを早く見てみたいという気持ちで、7時から開催される公開車検に参加すべく5時に出発する。

11月も下旬になると午前6時台ではまだ日が昇る前、正面には富士山が見え、本日は天気が良さそうだ。

6時50分、富士スピードウェイへ到着すると、ゴールデンウィークのスーパーGTほどではないが、8月のスーパーGT並みにはファンが詰めかけている。

まずはグランドスタンド裏のチケットカウンターへ直行し、前売りチケットを渡しパドックパスを受け取る。

これがスーパーGT×DTM交流戦のパドックパス。

最近のパスはなかなか手が込んでいて、コレクションアイテムとして持っていたくなる素晴らしいデザインだね。

パドックパスを無事入手し、いざパドックへ潜入!

パドックはまだ7時台ということもあり、ファンも少なくマシンをじっくり見ることができそうだ。

それではDTMのマシンを見ていくことにしよう。

こちらはアウディのDTMマシン。

アウディのマシンのフロントカウルを取り外した写真だが、エアボックスに遊び心が見られる。

こちらはキドニーグリルでBMWのDTMマシンだとすぐにわかる。

このBMWの00号車は、DTM勢として出走する小林可夢偉選手のマシン。

つづいてスーパーGTのマシンを見ていく。

前日のクラッシュから突貫工事でマシンを変更したチーム無限。

カーナンバー1番も今回のレースで見納めになるチーム国光のマシン。

今年のチャンピオンマシンであるチームルマンだが、来年はGT500クラスからの撤退が噂されている。

果たして2020年は、カーナンバー1を付けたチームルマンのマシンを見ることが出来るのか?

9戦目ということでフロント部分の飛び石が目立つ、ナカジマレーシングのNSX。

今回はCVSTOSとのコラボレーションで、マシンのカラーリングを変更して挑むARTA。

チームインパルは、このレースが最後のカルソニックカラーでの参戦になるのか?

左がDTMのBMWで右がスーパーGTのGT-Rの同じクラス1車両だが、両車両を見比べてみると随分と違いがわかる。

50分ほどの公開車検は、時間もたっぷりありファンも少なかったため、非常に満足だった。

パドック散策 GRスープラとFRのNSX GT-R来期のマシン3台が展示

公開車検を堪能した後はパドックをブラブラ散策する。

今回はDTMで使われているハンコック製のコントロールタイヤを全車が使用する。

チームルマンの脇阪監督が乗ってきた新型のGRスープラ。

前述したが、来期はGT500クラスからの撤退が噂されているだけに、来期のトヨタGT500クラスのベースマシンで会場入りするあたり、なんとも意味深なのだが・・・。

ピットガレージ3階に上がると、その来期マシン3台が展示してある。

GRスープラの曲線を多用した3次元のデザインは、写真で見るより間近で拝見するほどカッコよく見える。

このマシンにKeePerやau、ZENTなどのカラーリングをされたらどんな感じになるのか、来期が楽しみでならない。

来期ミッドシップからFRに大変革するNSXは、それでも『ミッドシップらしさ』が十分に出ているが、ボディサイドの排気管がなんとも違和感・・・。

GT-Rは特に代わり映えは・・・しない。

3マシンともにFRになり構成部品の共通化が進んでいるスーパーGTだが、こう見るとボディデザインで3車の個性が十分に出ている。

この3台の開発車両を見て気になることといえばタイヤメーカーで、GRスープラとNSXがブリヂストンでGT-Rはミシュランだったが、そのタイヤからエースチームが読み解けるかもしれない。

日産勢のエースチームはミシュランということもありニスモで間違いなく、トヨタ勢はトムスだろうが、ホンダ勢はやはりブリヂストンを履いていることからヨコハマを履くチーム無限ではなく、チーム国光がエースチームなのだろうか?

スーパーGT×DTM予選1

小雨がぱらついているため、9時25分から開催されるスーパーGTとDTMの特別交流戦1日目の予選は、ピットガレージの上から観覧することにする。

新しいカテゴリーのマシンを観るのはいつも楽しみなのだが、特にDTMは注目していたカテゴリーだけに特に気持ちが高まる。

予選が近づきマシンがピットロードに並ぶ。

リヤウイングの高さや幅、マシンの全幅など、当然のことながら同じクラス1規定のマシンだけあり、スーパーGTマシンとDTMマシンが混在していても違和感が無い。

そして、20分間の短い予選が始まった。

シリーズ戦では見られないヘッドライト下のハンコックのロゴや、ウエットタイヤのサイドウォールが水色なのも少し新鮮に思える。

こちらが富士スピードウェイ初お目見えの、アウディのDTMマシン。

同じ2,000cc直噴ターボエンジンで各マシン同様のエンジンサウンドだと思っていたが、排気管の取り回しの関係か、このアウディのマシンのみ音色が違って感じた。

そしてこちらがヘッドライトが相当にイカツイBMWのDTMマシン。

小林可夢偉選手のBMWには、『こんにちはSUPER GT』と書いてあるが、あんた日本人とちゃうんかい!?

予選1日目の結果はトムス37号車が最速ラップを記録し、2番手にアウディが続き、その後ろもスーパーGT勢とDTM勢が入り乱れるカタチとなり、両カテゴリーのファンやスーパーGTを運営するGTAとDTMを運営するITRの両陣営も期待していた結果となったのでおろう。

ピットウォーク

ピットウォークではいつものようにドライバーのサイン会に長蛇の列。

マシンは公開車検の時に撮影したので、自然とカメラのレンズはきれいなおねえさんの方へ向く。

レースクイーンのおねえさんの撮影は、生地が少ない真夏の時の方が楽しめる!?

今回のレースクイーンの写真は、下の記事にまとめてあります。

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イベント広場にBMW・アウディ・アストンマーティンのブース

ピットウォークの後は、パドックからグランドスタンド裏へ行き、イベントブースを見て回る。

いつものスーパーGTシリーズ戦と比べると、DTMに出場するBMW・アウディ・アストンマーティンのブースがあり、イベント広場の雰囲気も少し違う。

BMWには今回ゲストドライバーとして、元F1ドライバーでインディチャンピオンのアレックス・ザナルディ選手が出場する。

ザナルディ選手はインディカーレースで両足を切断するも、モータースポーツに復帰し、手でアクセルとブレーキを操作する。

パラリンピックのハンドサイクル選手としても有名で、前回大会では金メダルを獲得している。

今回は来年富士スピードウェイで行われるパラリンピックのハンドサイクル選手競技の視察も兼ねているという。

前週はSUZUKA Sound of ENGINEで下半身不随となったライダーのウェン・レイニー氏の走りを観てきたが、モータースポーツで不慮の事故に遭った選手にはその後の人生を応援したい。

ARTAブースでは鈴木亜久里総監督と伊沢拓也選手、野尻智紀選手がトークショーを行なっていた。

それにしても伊沢拓也選手はよくしゃべる!

テレビでは到底話せないほどの毒を吐きながら、ファンは大爆笑していた。

各メーカーのブースでトークショーやサイン会が行われ、ドライバーの表情はにこやかで、さながらプロ野球のオールスターゲームのような雰囲気だった。

SUZUKA Sound of ENGINEと2週連続観戦ということで写真の編集作業が追いつかず、スーパーGT×DTM特別交流戦の観戦記vol.1はここまでにします。

vol.2では驚愕のインディ式スタートを採用したレース1の模様を書いていきますので、ひきつづき下記ボタンへお進みください。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。