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スーパーGTゲイナーSLS(2015年仕様)ロングノーズSLS AMG最終マシン【ミニカー#102】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回は久々のスーパーGT車両。

2015年のスーパーGT GT300クラスに参戦したゲイナーのFIA-GT3マシン、ゲイナーSLSのミニカーを本物のように撮影し、現役時代を振り返ってみたいと思う。

マシンデータと戦績

まずはゲイナーSLS 2015年仕様の主要諸元をチェック。

年式2015年
カテゴリースーパーGT GT300クラス
エントラント名GAINER
マシン名GAINER TANAX SLS
ドライバー平中克幸
ビヨン・ビルドハイム
主要諸元表

つづいてゲイナーSLS 2015年仕様の戦績を見てみる。

ドライバー部門チーム部門
シーズン順位5位4位
シーズンポイント52P71P
優勝0回0回
表彰台4回4回
ポールポジション0回0回
ファステストラップ0回0回
戦績表

ロングノーズのメルセデスSLS AMG最後の年

表彰台に上がった富士スピードウェイ戦(実車)
2015年スーパーGT第4戦にて

今回は久々のスーパーGTマシンで、2015年のスーパーGT GT300クラスに参戦したゲイナーのメルセデスベンツSLS AMG GT3だ。

GT300クラスは大きく分けると、JAF-GT車両やその派生車両のマザーシャシー、FIA-GT3車両が混在するが、ゲイナーが使用するメルセデスベンツSLS AMG GT3はFIA-GT3車両になる。

メルセデスのFIA-GT3車両は翌2016年よりAMG GTへの置き換えがはじまっており、2017年にスーパーGTに参戦するすべてのメルセデスのマシンがAMG GTになり、今回の主役であるゲイナーも2013年から使ってきたメルセデスSLS AMG GT3だったが、2015年を最後に、翌2016年よりAMG GTになっている。

京都に本拠を置くゲイナーは、GT300クラスに2台体制で参戦する数少ないチームのひとつだ。

しかも2015年当時は2台が別のメーカーのマシンで、今回の11号車のメルセデスベンツSLS AMG GT3とともに、もう一台の10号車は日産GT-R GT3を使用した。

2015年シーズンは平中克幸とビヨン・ビルドハイムの強力なドライバーコンビで参戦し、優勝こそなかったものの富士スピードウェイで行われた第2戦、同じく富士スピードウェイの第4戦、スポーツランドSUGOの第6戦、ツインリンクもてぎの第8戦と、すべての偶数戦で表彰台を獲得し、シーズン順位はドライバー部門が5位、そしてチーム部門では4位に入っている。

ちなみにこの年は同じゲイナーの10号車(GT-R)がチャンピオンを獲得した。

では、そのゲイナーSLS 2015年仕様のミニカーを詳しく見ていこう。

ゲイナーSLS 2015年仕様のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のゲイナーSLS 2015年仕様を撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

スリーポインテッドスターがデカデカと主張する、メルセデス車特有の威圧感は圧巻だ。

ちなみに、イエローで塗装されるヘッドライトはGT300クラスマシン全車に共通。

市販車は571馬力の大パワーを誇るも、スーパーGTではリストリクターによりかなり絞り取られ直線スピードは遅かった。

しかしコーナーではかなり速く、それはこの大きなリヤディフューザーからもわかる。

このサイドからのアングルからも分かるとおり、メルセデスベンツSLS AMG GT3の最大の魅力はロングノーズだ。

この長いボンネットの中には6.2LのV型8気筒エンジンが備わる。

フロントに比べるとリヤは極端に短い。

ゲイナーSLSをダミーティンググリッドに移動し、この年のライバルマシンの1台であるARTA CR-Zとともに並べてみた。

ちなみに今回はより本物に近づけるため、ここからは屋外で撮影をしてみたがいかがだろう?

私的には屋内でストロボを使い撮影するよりも、かなり本物に近いと思うのだが・・・。

大きな車体で市販車の値段は数千万円というメルセデスSLS AMGと、小さな車体を無理やりGTカーに仕向けた市販車では比較的リーズナブルなCR-Zが、性能調整のおかげで、ともに選手権を戦っているのだからスーパーGT GT300クラスはじつに興味深い。

最近本物のレーシングマシンの撮影では、マシン後方からの流し撮りにハマっているため、私のミニカー撮影では珍しいこのアングルからも今回撮影してみたがどうだろう。

前述したとおり、メルセデスベンツSLS AMG GT3の魅力はフロントのロングノーズだが、このアングルからだとよりマシンの迫力が増すように思うのだ。

ボンネットにこれだけのラジエターアウトレッド用の穴が空いているとは、ミニカーならではの発見だ。

メルセデスベンツSLS AMG GT3といえば、ドアの開き方にも他のマシンとは違う特徴があった。

通常の手前に開くドアでなけらば、ランボルギーニのようなバタフライドアでもなく、ルーフセンター付近を中心に真上方向に開くガルウイングドアになっている。

優勝したドライバーがそのガルウイングを開けて出てくる様は、本当に格好が良かった。しかし後継のメルセデスAMG GT3では残念ながら通常の開き方になってしまった。

でも何より、このロングノーズは素晴らしい。

私的にはタイヤハウスからドアの前端までの距離が、長ければ長いほどエロさを感じる。

以上、1/43のゲイナーSLS 2015年仕様を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【エブロ製】ゲイナーSLS 2015年仕様

静岡市にあるエブロの直営店『エブロギャラリー』で、2021年5月に3,000円でセール品を購入した。

【エブロ製】ARTA CR-Z 2015年仕様

同じく静岡市にあるエブロの直営店『エブロギャラリー』で、2020年9月にセール品を破格の2,000円で購入した。

今回の撮影機材

今回ミニカーを撮影したカメラ機材を紹介する。

カメラキヤノンEOS R5
レンズキヤノンRF35mm F1.8 IS STM
スピードライトキヤノン430EX Ⅱ
三脚ベルボンEX-Macro
撮影機材

最後に

ということで、今回はゲイナーのメルセデスSLS AMG GT3を撮影してみたが、じつに魅力のあるマシンだとあらためて思った。

フェラーリやランボルギーニなど、一目で華やかだと感じるマシンではないのだが、驚くほどのノーズの長さであったり、ガルウイングドアであったりと、細部に渡るまでクルマ好きのオトナを魅了する。

後継のメルセデスAMG GT(実車)2020年スーパーGT最終戦にて

本文でも書いたとおり、メルセデスベンツSLS AMG GT3は2016年シーズンをもってスーパーGTからは姿を消し(ゲイナーは2015年まで)、翌年からは後継のメルセデスAMG GT3に代替えする。

しかしそのマシンは、特徴的だったノーズが短くなり(それでも長いが)、ガルウイングドアもやめてしまったため、正直魅力が半減してしまったと思う。

やはりこのクラスのマシンには、走りだけではなく、エクステリアでもファンを魅了する何かが欲しいと思うのは私だけではないはずだ。

以上、今回は1/43のゲイナーSLS 2015年仕様を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。