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ジョーダン191 ミハエル・シューマッハの鮮烈デビューマシン【ミニカー#25】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はジョーダングランプリのF1デビューマシンである1991年型ジョーダン191を取り上げていきたいと思います。

ジョーダン191の外観チェック

まずはジョーダン191の外観をチェックしてみます。

※写真をクリックすると拡大します

ジョーダン初のF1マシンは美しい曲線基調のフォルム

当時流行り始めたハイノーズを採用する

1991年から2005年までF1に参戦したエディ・ジョーダン氏が率いたジョーダングランプリが、F1に初参戦した時のマシンがジョーダン191です。

当初はジョーダン911というネーミングでデビューする予定でしたが、ポルシェからクレームがつき、ジョーダン191に変更しました。

ゲイリー・アンダーソン氏が設計した191は、ノーズからエンジンカウル、リヤディフューザーに至るまで、丸みを帯びた曲線基調のデザインが美しいマシンでした。

半円状のリヤディフューザーが特徴的

フロントウイングは前年のティレル019のアンヘドラルウイングをモデファイした形状で、多くの空気をシャシーの下に流し、二つの半円形が特徴なリヤディフューザーで大きなメカニカルグリップを稼ぎました。

新規チームらしからぬ速さで徐々にスポンサーが増え、第3戦からはリヤウイングに日本の富士フイルムの大きなロゴも貼られました。

トピックは第11戦のベルギーグランプリで、ベルトラン・ガショー選手に代わり出場したミハエル・シューマッハ選手が、デビュー戦ながら予選7位を獲得し、決勝ではアンドレア・デ・チェザリス選手が終盤2位を走行(結果エンジントラブルでストップ)し、マシンの実力の高さを証明しました。

ジョーダン191を実車のように撮る!

それでは1/43のジョーダン191を撮影していきます。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』です。

※写真をクリックすると拡大します

丸みを帯びた曲線基調のデザインが美しいジョーダン191。

グリーンはイギリスのナショナルカラーからではなくスポンサーの7UPからで、青色がアイルランドのナショナルカラーから採用されました。

このジョーダン191は、ベルトラン・ガショー選手に代わりF1デビューしたミハエル・シューマッハ選手のマシン。

シューマッハ選手のジョーダン出走はベルギーグランプリのみなので、自ずとこのモデルはベルギー仕様ということになります。

インダクションポッドからエンジンカウルにかけての流れるようなフォルムも、ジョーダン191の魅力のひとつです。

ジョーダン191の後方にはフェラーリ642。

ミハエル・シューマッハ選手がジョーダン191でエントリーしたのはベルギーグランプリのみで、本来ならばベルギーグランプリの時点でフェラーリはすでに643を投入していたので、この組み合わせはミニカーならではということになります。

前年のティレル019が導入したアンヘドラルウイングをモディファイした形状のフロントウイング。

フェラーリ642と並べてみると、ジョーダン191の空力の良さが見た目からでもわかる気がします。

以上、1/43のジョーダン191を実車のように撮影してみました。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介します。

【ixo製】ジョーダン191

デアゴステーニのF1マシンコレクション22号で、2017年に発売されました。

【マテル製】フェラーリ642

2013年頃にマテルの上級バージョンとして発売していたモノを購入しました。

最後に

佐藤琢磨のジョーダンEJ12 ホンダコレクションホールにて

最後にジョーダングランプリと日本の関わりについて。

ジョーダングランプリは日本のF1ブーム真っ只中の1991年にデビューしてから2005年の撤退まで、日本と関わりの深いチームでした。

特にエンジンは、1992年にヤマハ、1998年から2000年まで無限、2001年から2002年までホンダ、2005年にはトヨタから供給を受け、これだけ多くの日本のメーカーと関わりを持ったチームはジョーダンの他にはありません。

また私個人としては、2002年のF1日本グランプリでジョーダンの佐藤琢磨選手が5位入賞したレースが思い出に残っています。

レース後佐藤琢磨選手が、一番と書かれた日の丸カラーのはちまきを締めたメカニックに肩車され、ホームストレートで嬉しそうにはしゃぐ姿をスタンドから観た時には、感動で胸が熱くなりました。

あっ最後はジョーダン191の話題ではありませんでしたが、ジョーダンということで・・・。

以上、今回はジョーダングランプリのF1デビューマシンである1991年型ジョーダン191のミニカーを、実車のように撮影し実車の現役時代を振り返ってみました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。