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スーパーGTチームクニミツNSX-GT(2018年仕様)バトン&クニミツ初のチャンピオンマシン【ミニカー#103】

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はスーパーGTのGT500マシンを取り上げる。

そのマシンとは、チームクニミツがF1チャンピオンのジェンソン・バトンを迎え入れ、チーム初のチャンピオンを獲得した、2018年仕様のチームクニミツNSX-GT。

今回はこのミニカーを撮影し、現役時代を思い出してみたいと思う。

マシンデータと戦績

まずはチームクニミツNSX-GT 2018年仕様の主要諸元をチェック。

年式2018年
カテゴリースーパーGT GT500クラス
エントラント名TEAM KUNIMITSU
マシン名RAYBRIG NSX-GT
エンジンホンダ製 HR-417E
主要諸元表

つづいてチームクニミツNSX-GT 2018年仕様の戦績を見てみる。

ドライバー部門
(山本尚貴・J.バトン)
チーム部門
シーズン順位1位1位
シーズンポイント78P100P
優勝1回1回
表彰台4回4回
ポールポジション1回1回
ファステストラップ0回0回
戦績表

バトン&クニミツ初のチャンピオンマシン

2018年スーパーGT 第5戦 富士スピードウェイにて(実車)

今回はスーパーGT GT500マシンの、チームクニミツNSX-GT 2018年仕様になる。

そう、このマシンは2009年のF1ドライバーズチャンピオンを獲得したジェンソン・バトンと、国内のホンダドライバーのエース的存在である山本尚貴が乗り、チームクニミツにとって初のスーパーGTチャンピオンを獲得したマシンである。

スーパーGTでは過去にも元F1ドライバーが参戦していた。その中でF1での実績No.1は、この年も参戦しているヘイキ・コバライネンで、彼はマクラーレンに所属していた2008年に優勝経験がある。

しかし、F1チャンピオン経験者の参戦はもちろん無く、サーキットには国内レースファンだけではなく、多くのF1ファンが詰めかけた。

また彼の母国イギリスをはじめ、多くの国でテレビ放送され、スーパーGTの知名度はバトンのおかげで飛躍的に伸びたのだった。

しかし、バトンはそれまでにF1をはじめとしたフォーミュラカーの経験しかなく、またスーパーGTマシン特有の挙動もあり、乗りこなすのに相当苦労しており、チームメイトの山本尚貴にもラップタイムで大きく水を開けられていた。

だが持ち前のドライビングセンスで、中盤戦以降徐々にマシンを乗りこなし、F1で培ったタイヤマネージメントとともに安定したラップを刻むようになる。

そして迎えた第6戦のスポーツランドSUGO戦で初優勝を飾ると、ツインリンクもてぎでの最終戦では3位に入り、バトンは参戦初年度にして初の、そしてチームクニミツにとっても初のスーパーGT GT500クラスのチャンピオンを獲得したのであった。

では、そのチームクニミツNSX-GT 2018年仕様のミニカーを詳しく見ていこう。

チームクニミツNSX-GT 2018年仕様のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のチームクニミツNSX-GT 2018年仕様を撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

ホンダ勢のチームクニミツは、2014年以来NCベースのNSX-GTを使用する6チームのうちのエース的存在だ。

※2014年から2016年はNSX CONCEPT-GT

チームクニミツのカーナンバーは参戦以来100番を使用するが、この年チャンピオンを獲得したため、翌2019年はチーム発足以来初のカーナンバー1で参戦した。

ちなみにチームクニミツがなぜ100番を選択したかというと、チーム代表の高橋国光監督がかつて世界GPに参戦し、初優勝をしたレースでのカーナンバーに由来する。

GT500クラスに参戦するレクサスLC500や日産GT-Rにある、フロントタイヤ後ろから排出されるエキゾーストパイプがこのホンダNSX-GTには見当たらない。

そう、ホンダNSX-GTはGT500車両で唯一リヤミッドシップにエンジンを搭載したため、後方排気となる。

ただGT500クラス(DTM)で採用されるクラス1規定はFRを基本としているため、ホンダNSX-GTは特認車両となり車両重量を上積みされていた。

しかし、2020年よりホンダNSX-GTはFR化され、特認車両ではなくなった。

チームクニミツは長い間、主にヘッドライトなどを製造する自動車部品メーカーのスタンレーのサポートを受け、レイブリックブランドで参戦をしていた。

しかしレイブリックブランド終了に伴い、2021年から会社名と同じスタンレーブランドで参戦している。

チームクニミツのNSX-GT 2018年仕様をスターティンググリッドに移動し、この年のライバルマシンの1台であるニスモGT-R 2018年仕様と並べてみた。

ちなみにここからは、いつもの屋内ではなく屋外で撮影してみたが・・・どうだろう、いつもよりも本物のように見えるのではないだろうか?

以上、1/43のチームクニミツNSX-GT 2018年仕様を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【エブロ製】チームクニミツNSX-GT 2018年仕様

2021年5月に静岡市のエブロ直営店であるエブロギャラリーで購入した。

例年エブロから発売されているスーパーGTのミニカーだが、日産GT-Rを除く2018年モデルがなかなか発売されず待ち遠しいかったのだが、2021年にやっと発売され即座に購入した。

【エブロ製】ニスモGT-R 2018年仕様

こちらも同じく直営店のエブロギャラリーで購入した。

今回の撮影機材

今回ミニカーを撮影したカメラ機材を紹介する。

カメラキヤノンEOS R5
レンズキヤノンRF35mm F1.8 IS STM
スピードライトキヤノン430EX Ⅱ
三脚ベルボンEX-Macro
撮影機材

最後に

スーパーGTやその前身である全日本GT選手権に参戦した日本人を除く元F1ドライバーは、私が思い出す限りでも7人の名前が挙がる。

元F1ドライバーGT参戦F1参戦
エリック・コマス1995-20061991-1994
ベルトラン・ガショー1996-19971989-1992
1994-1995
ラルフ・ファーマン1997-20132003
エイドリアン・スーティル20062007-2014
ヘイキ・コバライネン2015-2007-2013
ジェンソン・バトン2018-20192000-2017
カーティケヤン20192005
2011-2012

上記表のとおり、ジョンソン・バトンの参戦以前にF1である程度成功した外国人ドライバーはマクラーレン時代に勝利をあげたヘイキ・コバライネンのみで、その他のドライバーに限っては活躍したとは言い難い。

そんな中F1のトップチームで長年にわたり活躍し、チャンピオンにまで上り詰めた人気ドライバーバトンのスーパーGT参戦の効果は絶大で、同時に参戦していたコバライネンの影響力もあり、同シリーズの世界的地位は一気に上昇し、DTMの衰退とともに、スーパーGTは世界トップのGTカーレースとしての地位を確立した感がある。

私としては今後多くの人気ドライバーが参戦し、アジアだけではなく世界中を転戦して、F1とともに世界モータースポーツの中心になってくれることを願っている。

以上、今回は1/43のチームクニミツNSX-GT 2018年仕様を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。