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ティレルP34(1977) 伝説の6輪たいれる【ミニカー#3】

今回はティレルが1977年のF1グランプリを戦った、ティレルP34 1977年型を取り上げます。

マシン紹介

ティレルP34は、F1初で唯一F1グランプリを走った6輪車として、あまりにも有名です。

前輪の4つのタイヤを小径とすることにより、当時流行したスポーツカーノーズの陰に隠れるデザインとし、空気抵抗を抑えることを目的としました。

しかし、目的としていた空気抵抗の減少は、通常のリヤタイヤの影響で前面投影面積がかわらず、思った効果が得られませんでしたが、フロントの4つのブレーキと4輪でのタイヤ設置面積の向上で、ライバルに対しアドバンテージを受け競争力を発揮し、1976年のスウェーデングランプリでは優勝を果たしました。

今回取り上げる1977年型は、リヤエンジンを覆うカウルを採用し、軽量化も計ったマイナーチェンジ版です。

グッドイヤーが特注の小径タイヤの開発に注力することが難しくなったため、戦績はイマイチでしたがカラーリングは前年以上ですね。

私個人的には、シティバンクのメインスポンサーがついた、この1977年型P34がF1史上最もクールなマシンだと思っています。

蛇足ですが、中嶋悟さんが乗ったF1史上初のハイノーズマシン、ティレル019のカラーリングとそっくりですよね。

ただ019のカラーリングは、もともとロスマンズタバコをメインスポンサーに迎え入れようと交渉していた名残だそうです。

ティレル019特集はこちら(実車)

ミニカー紹介

今回のモデルは、ポールズモデルアート社のミニチャンプスブランドになります。


※ こちらは1976年型です

1/43ミニカーでは、業界一のメジャーブランドです。

私の所有するものは15年ほど経過したモデルのため、デカールが黄色く変色してしまっていますが、さすがトップブランドで造形は今見返しても非常に良くできています。

サスペンションやブレーキ周りなど細かいパーツも素晴らしく、ドライバーフィギュアのつくりも自然です。

撮影

それではティレルP34を撮影します。

目指すはいつもの様に、『実車の様に撮る!』です。

 

同時期に活躍したフェラーリ312T2・312T3とともに
312T3は1978年なので同時に走ってはいません

最後に

今のF1マシンは各チーム同じ様なデザインで、カラーリングを同一にするとどこのチームかわかりません。

しかし1977年までのF1マシンは空力が今ほど発達していなく、各チーム試行錯誤でのデザインで、チーム毎の個性がありましたよね。

しかしこの年(1977年)ロータス78が登場し、グランドエフェクトの概念をF1に持ち込みます。

すると翌年(1978年)から各チーム風洞実験を使用し始め、空気力学を勉強しF1マシンは少しずつチーム間の個性が少なくなっていきます。

ティレルP34は、まだ自由な発想ができる時代だからこそ生まれた、F1で一番の変わり種マシンでした。

その後6輪車は、各チームテストを行なっていましたが実戦で使用することなく、1983年の車両規定改正で禁止され登場する可能性もなくなりました。

そんな年代毎の違いを、マシンを並べて比べることができるのも、ミニカー鑑賞の醍醐味の一つではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。