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【観戦記】2020年スーパーGT最終戦vol.2 迫力の決勝スタート編

2020年スーパーGT最終戦の模様を、ウォームアップ走行から迫力のスタートシーンを中心に現地観戦目線から書いていきます。

ちなみにvol.1をご覧になっていない方はよかったら下記のリンクからご覧ください。

GRスープラコーナーからウォームアップ走行を撮影

室屋義秀選手と豊田章男社長、坂東会長の夢のコラボレーションを観覧した後は、本日はじめてのスーパーGTマシンの走行となる20分間のウォームアップ走行が行われる。

GT500クラスでは6チームにチャンピオンの権利がある大混戦の最終戦ということで、各チームウォームアップ走行からピリピリムードだが、今回はコースサイドの順位ボードがない場所からの観戦になる。

そこでこのウォームアップ走行では、今回がモータースポーツ初投入の最新型ミラーレスカメラ、キヤノンEOS R5でとことん撮影をしていこうと思う。

ミラーレス機でのレーシングマシンの撮影は不安だが、本気で撮影してみる。

各マシンがエキゾーストノートを響かせて、ピットロードを出て行く音が、私のいるGRスープラコーナーでも聴こえ、すぐにマシンがやってきた。

さあ、撮影開始だ!

まずはシャッタースピード1/160でウォーミングアップ。

なるほど、ミラーレスでも問題なく撮影できそうだ。

シャッタースピード1/80。

一気にシャッタースピードを下げ1/30!

あれ?なんだこのファインダーのカクツキは!?

構わず行けー!

次はシャッタースピード1/20じゃ!

カクツキがとんでもなく気になるが、構わず行くんだシャッタースピード1/15!

最後は驚異のシャッタースピード1/10だーーー!

ミラーレスのキヤノンEOS R5は、スローシャッターでのEVFのカクツキに非常に違和感を感じるが、ブラックアウトが気にならないのはとってもいいところ。

今後のモータースポーツ撮影はキヤノンEOS R5に切り替えるか、それとも今までどおり一眼レフのキヤノンEOS 5D MarkⅣを続投しようか悩ましいところだ・・・。

キヤノンEOS R5でのモータースポーツ撮影については、下記の記事で詳しくまとめてあるので、興味のある方はどうぞ。

スタートはコカコーラコーナー

今回の富士スピードウェイは、2020年スーパーGTシリーズの最終戦となる。

例年スーパーGTはツインリンクもてぎで最終戦を開催するため、富士での最終戦は2008年シーズン以来で、富士を拠点として観戦する私にとってはひさびさのピリピリムード。

ましてや今回GT500クラスは、6チームがチャンピオンを獲得する権利があるため、レースの行方をじっくりと見守りたかったが、現地観戦ではなかなかそのレース展開を把握しにくく、増してや今回はグランドスタンドへ入場チケットを購入しなかったので、コースサイドのスピーカーからピエール北川さんの実況を途切れ途切れに聴きながらの観戦になる。

そのため決勝レースでは、テレビ観戦とは違った現地観戦の臨場感を書いてみる。

スターティンググリッドの様子をスタンドの切れ目から確認した後、まずはスタート直後の団子状態を撮影しようと、コカコーラコーナーに移動する。

コカコーラコーナーに到着すると、すでに二重三重にアマチュアカメラマンが群れを成していた。

富士スピードウェイはホームストレートエンドから撮影ができないため、スタート直後の団子状態を撮影するためには2コーナーからコカコーラコーナーへ向かう短いストレートエンドから撮影するのが一般的だが、やはり皆同じことを考えている。

何とか場所を確保し準備完了。

そしていつものようにピエール北川さんの、

「Are you ready?」

の掛け声でサーキットが盛り上がり、フォーメーションラップがはじまる。

フォーメーションラップ1周目はまだマシンの間隔が広い。

2周目は徐々にマシンの間隔が狭まって行き、スタートか?

と思ったが、今回は路面が冷えているためかもう1周するらしい。

そして・・・

レーススタート!

ポールポジションのトムス37号車がホールショットを決めて、私のいるコカコーラコーナーを団子状態で通過!

ひさびさにコカコーラコーナーでスタートシーンを観たが、迫力が凄い!

続いてGT300クラスもスタート!

出走台数が多いGT300はGT500クラスにも増して圧倒的な大迫力だ!

仕事完了!

私も含めたアマチュアカメラマンは、一斉にコカコーラコーナーから退去する。

カメラをリュックに詰め込もうとした後、ふと見上げると2周目のマシンが・・・、ニスモがダントツ??

訳がわからぬまま、とりあえずコカコーラコーナーを後にするのであった。

100R出口〜ヘアピン

コカコーラコーナーの観戦エリアから、落ち葉で溢れかえった小道を抜けると、100Rの出口にショートカットできる。

この場所は金網が邪魔で撮影には適さないが、100Rを高速で抜けたマシンが左にヨーを残しながらフルブレーキングする様子を至近距離から観覧することができる、私のお気に入りの場所だ。

だが今回は、富士スピードウェイとしては短い300kmの距離と、新規導入のキヤノンEOS R5をさまざまなコーナーから試したいため、5分ほど立ち止まった後に移動。

100R出口からヘアピンを歩いて行くと・・・あれ?

つい先程まで後続を引き離していたニスモがズルズル後退して、トムス37号車がふたたび首位に!?

やはり現地観戦ではレース展開がなかなか把握できないのは止むを得ないことなのだが、少しでも把握するために来年からはサーキットFMを聴くためにラジオを導入しようかな。

今回はここまで。

次のページでは、トムス37号車にチームクニミツが怒涛の追い上げを仕掛け、最後に奇跡の逆転を成し遂げた、決勝後半の様子を書いていきます。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。