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【観戦記】2020年スーパーGT最終戦vol.3 チーム国光奇跡の優勝編

今回も、富士スピードウェイで行われた2020年スーパーGT最終戦の現地観戦の模様を書いていきます。

前回までの記事は下記リンクからどうぞ。

ダンロップコーナー

ヘアピンで観戦した後は、300Rの下り坂をいつものように電動折り畳み自転車で爽快にかけ抜けて、ダンロップコーナーに到着する。

この場所はマシンをさまざまな角度から撮影できる、富士スピードウェイでもっとも人気のある撮影スポットだ。

まずはバックストレートエンドのダンロップコーナー入り口を、土手の上から撮影。

GT500マシンの真っ赤に燃えるカーボンブレーキを、と思ったが、フォーミュラカーと違いホイールに隠れてあまりキレイに撮影できない。

ということで、シャッタースピードを下げて流し撮り大会敢行!

シャタースピード1/30。

シャッタースピード1/25!

そしてシャッタースピード1/20!

この場所はマシンの速度領域が高いので背景が思いっきり流れてくれるのだが、前のフェンスが邪魔になり、同じ場所で撮影するアマチュアカメラマンを見ると、台を持参して高い位置から撮影をしている。

やっぱりこの場所では脚立が必要だな・・・。

次は徒歩で20秒の富士スピードウェイ最大の撮影スポットである、ダンロップコーナー出口に移動する。

20mほどのあまり広くはない撮影エリアにカメラマンが折り重なっているが、隣の方にあいさつをしながら撮影する。

すでにタイヤ交換を済ませ、順位はある程度変化しているようだが、トムス37号車は依然トップを走行しているようだ。

ちなみにこの場所は前述したとおり人気の観戦エリアなのだが順位ボードが無く、ぜひ設置をお願いしたい。

後方からは、今回がレイブリックカラーで参戦する最後のレースになるチームクニミツの勢いがいい。

しかし前方トムス37号車との差はまだまだあり、最後にあのようなドラマが起こるとは、ドライブする山本尚貴選手もこの時は知る由もない・・・。

次はダンロップコーナー観戦エリアの最下端から、フェンスにへばりついて後方からマシンを狙う。

このダンロップコーナーからの立ち上がりは、テレビ中継ではわからないのだが相当に登っており、その坂道をGT300マシンはエンジンを唸らせながらもなかなか加速せず、その脇をGT500マシンが簡単にオーバーテイクしていく。

ちなみにこの場所は、富士山とレーシングマシンが同時に撮影できる名物スポット。

この日は曇っていたので見ることができないと思っていたが、ご覧のとおり雲の切れ間から大きな富士山が顔を出した。

んっ!右下にウイングが!?

あらあら、JLOCのウラカンが止まっていたのね。

それにしてもこのウラカン、真後ろから見るとその迫力が倍増される。

最後は13コーナー

GT500のチャンピオンはトムス37号車で決まりだな、と思い、レース後早めにサーキットを脱出するため駐車場近くに位置する13コーナーへ移動する。

しかしトップを行く平川亮選手のトムス37号車のペースが上がらず、対する2位の山本尚貴選手がドライブするチームクニミツが近づいてくる。

勝利した方がシリーズチャンピオンだ。

残り数ラップでこの差!

しかしご覧の最終ラップ、テールツーノーズまでは詰まらず、トムスの優勝、そしてシリーズチャンピオンは決したかと思ったが・・・。

目の前にいるサーキットFMを聴いていた青年が喜んでいる!?

※ちなみに13コーナーはピエール北川さんの場内放送がほぼ聴こえない

んっ?

何が起きた!?

次第にその歓喜は13コーナーにいる多くのファンに広がっていく・・・。

「ガス欠!トムス37号車がガス欠した!!」

何と、平川亮選手のトムス37号車は、最終コーナーを立ち上がった後にガス欠をして失速し、山本尚貴選手のチームクニミツがオーバーテイク!

じつに劇的な2020年シーズンのフィナーレだった!

最後に

山本尚貴選手とチームクニミツは、ジェンソン・バトンと組んだ2018年以来2度目の年間王者、そしてチームメイトの牧野任祐選手にとってはスーパーGT GT500初のチャンピオンとなった。

そして1997年からチームクニミツとともにスーパーGTの前身である全日本GT選手権に参戦したレイブリックは、最後のレースで最高の栄冠を手にしたのであった。

フィニッシュしたチームクニミツのNSXも燃料はギリギリの状態だったのであろう。

ウイニングランの途中、私のいる13コーナーでガス欠からマシンを止め、FROに牽引されながら表彰台に向かっていった・・・。

2020年のスーパーGTはコロナ禍で大変だったが、チャンピオン争いは例年以上に熾烈で、今回の最終戦は、その激戦のシーズンが凝縮されたじつに面白いレースだった。

そしてこのレースを生で観ることができたことを嬉しく思い、スーパーGTがより好きになった。

以上、最後までご覧いただきありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。