今シーズンからスーパーフォーミュラに参戦するレッドブルの刺客リアム・ローソン選手が、第4戦のオートポリスで優勝を遂げましたね。
フロントロー2番グリットからスタートしたローソン選手は、スタートを失敗して阪口晴南選手に先行を許すも、規定のピットインを14周目とトップ勢では一番早く行い、阪口選手のオーバーカットに成功。
ローソン選手はさらにハイペースで飛ばし、トップを行く坪井翔選手が25周目に規定のピットストップを行うと、ローソン選手が事実上の1位に浮上。
その後はタイヤにアドバンテージのある坪井選手に専攻を許さず、さらに坪井選手をオーバーテイクして2位に上がった宮田莉朋選手の猛追も凌ぎ、ローソン選手が優勝。いやー、強かったっす!
今回もトップ勢はタイヤ交換のタイミングが違いましたが、タイヤの状態が同じならばローソン選手が今回も最速でした。今シーズン毎レース思うことですが、ローソン選手のレースペースは本当に速い。しかもオートポリスって彼、初めて走るコースでしょ!?なのに、何ですぐに最速で走れるの??
・・・(思案中)やっぱセンス?
データがないのでこんな答えしかありません・・・スミマセン。。。
でも、やっぱ常人には計り知れない才能と、ネジが吹っ飛んだ神経・・・やっぱセンス、才能、これでしょ??
初めて走るコースでもすぐに熟知して、数周で速いタイムを叩き出してしまうのが、真の才能あるドライバーだと言われていますが、ローソン選手はまさにそれ。適応能力が半端ないです。
これでローソン選手は今シーズンのドライバーズラインキング首位に浮上しました。
今季は9戦が行われるスーパーフォーミュラなのでまだ時期尚早だとは思いますが、今シーズンのチャンピオンの最右翼であることは間違い無いでしょう。
今回の第4戦ではディフェンディングチャンピオンの野尻智紀選手が病気のため欠場しましたが、ローソン選手と野尻選手のチームメイト対決が、今シーズン後半の1番の楽しみですね。
ただこれだけの才能を持ったローソン選手。もしかしたら今シーズンの途中でスーパーフォーミュラを離脱してF1デビューがあるかも??
そう、F1ではアルファタウリのニック・デ・フリーズ選手が苦戦を強いられていて、先日もレッドブルのドライバー人事を一手に担っているヘルムート・マルコが、「最悪の事態になった場合、若手ドライバーを当てにすることになるだろう。具体的にはリアム・ローソンと岩佐歩夢だ」と答えています。
FIA-F2で大活躍する岩佐歩夢選手がデ・フリーズ選手の代役として角田裕毅選手のチームメイトになることが私たち日本人にとっては一番嬉しいことですが、岩佐選手にはまだスーパーライセンスポイントが足らない。対するローソン選手はスーパーライセンスを所持しており、やはり彼が今F1のシートにもっとも近いレーシングドライバーだと言えるでしょう。
そういえばJ SPORTSのレース中継で解説の土屋武士さんが「ピエール・ガスリーもオートポリスで優勝した」と言っていました。
確かにガスリー選手は2017年のオートポリスで優勝し、同月に開催されたシンガポールグランプリでF1デビューを果たしました。ガスリー選手と同じカーナンバー15のレッドブルカラーのチーム無限でオートポリスを勝ったローソン選手も・・・今シーズン中のF1デビューやっぱりあるかも??
まあいずれにしても早かれ遅かれF1に参戦するであろうリアム・ローソン選手。彼の走りを日本でじっくり堪能できるのも今シーズン限り。日本のモータースポーツファンのみなさん、今シーズンは存分に楽しみましょう!
2023年スーパーフォーミュラ第4戦の決勝結果
順位 | ドライバー | チーム | エンジン |
---|---|---|---|
1 | L.ローソン | 無限 | ホンダ |
2 | 宮田莉朋 | トムス | トヨタ |
3 | 坪井翔 | セルモインギング | トヨタ |
4 | 山下健太 | KONDO | トヨタ |
5 | 平川亮 | インパル | トヨタ |
6 | 牧野任祐 | ダンディライアン | ホンダ |
7 | 佐藤蓮 | ナカジマ | ホンダ |
8 | 福住仁嶺 | スリーボンド | ホンダ |
9 | 山本尚貴 | ナカジマ | ホンダ |
10 | 国本雄資 | KCMG | トヨタ |
11 | 小林可夢偉 | KCMG | トヨタ |
12 | 大嶋和也 | ルーキー | トヨタ |
13 | G.アレジ | トムス | トヨタ |
14 | 大津弘樹 | 無限 | ホンダ |
15 | C.ブリュックバシェ | TMG GP | ホンダ |
16 | 太田格之進 | ダンディライアン | ホンダ |
17 | R.ハイマン | B-Max | ホンダ |
18 | 関口雄飛 | インパル | トヨタ |
19 | 小高一斗 | KONDO | トヨタ |
– | 松下信治 | B-Max | ホンダ |
– | 阪口晴南 | セルモインギング | トヨタ |
– | 大湯都史樹 | TMG GP | ホンダ |
2023年スーパーフォーミュラドライバーズランキング(第4戦終了時)
順位 | ドライバー | チーム | エンジン | ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | L.ローソン | 無限 | ホンダ | 57 |
2 | 宮田莉朋 | トムス | トヨタ | 53 |
3 | 坪井翔 | セルモインギング | トヨタ | 46 |
4 | 野尻智紀 | 無限 | ホンダ | 42 |
5 | 平川亮 | インパル | トヨタ | 28 |
6 | 山下健太 | KONDO | トヨタ | 25 |
7 | 佐藤蓮 | ナカジマ | ホンダ | 11 |
8 | 山本尚貴 | ナカジマ | ホンダ | 10 |
9 | 牧野任祐 | ダンディライアン | ホンダ | 8 |
10 | 福住仁嶺 | スリーボンド | ホンダ | 8 |
11 | 大湯都史樹 | TMG GP | ホンダ | 8 |
12 | 阪口晴南 | セルモインギング | トヨタ | 7 |
13 | 小林可夢偉 | KCMG | トヨタ | 5 |
14 | 小高一斗 | KONDO | トヨタ | 5 |
15 | C.ブリュックバシェ | TMG GP | ホンダ | 5 |
16 | G.アレジ | トムス | トヨタ | 3 |
17 | 大嶋和也 | ルーキー | トヨタ | 2 |
18 | 国本雄資 | KCMG | トヨタ | 1 |
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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