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【観戦記】2024年WEC富士④ 混戦のハイパーカーはポルシェリード!GT3はロッシが表彰台に!?決勝中盤編

今回も2024年WEC富士の観戦記。レース序盤はポルシェ6号車が首位を直走り、今年から新規加入のBMWとアルピーヌが好調。そんな中、地元トヨタの逆転はあるのでしょうか。

私はというと、GRスープラコーナーでの撮影を終了し、ダンロップコーナーに向かいます。

最初からご覧になりたい方は下記のバナーからどうぞ。

レーシングマシンはリヤがステキ!?

GRスープラコーナーで1年ぶりのハイパーカーをじっくり撮影した後は、富士もうひとつの撮影スポットであるダンロップコーナーに向かいます。

ただ、WEC富士は耐久レース。ということで、いつもはあまり撮影しないGRスープラ看板の真下からハイパーカーのリヤを狙います。

排気熱のモヤと超望遠レンズの圧縮効果で、なかなか哀愁のある雰囲気。「やっぱりレーシングマシンはリヤの造形だよな」と、ひとりで納得します。

ポルシェ963は近年の市販車と同様にテールランプ中央にPORSCHEのロゴが入ります。いやー、カッコいいですね。

マシンごとに違う縁石の使い方

今度はちょっとだけ移動して、GRスープラコーナーのアプローチを撮影。

コーナーリング中のブレーキングが難しいこのコーナー。縁石の使い方も各マシンで違うようです。

フェラーリは縁石を跨ぎ、グリーンの部分にタイヤを落とします。

逆にキャデラックはほぼ縁石を使わない。

ランボルギーニは縁石のみを使います。

そしてBMWはボラードをかすめます。まあ、これはちょっと失敗したのでしょうが・・・。

さてトヨタはというと、フェラーリほどではないものの縁石を跨いでいます。

昨年は縁石に軽く乗る程度でしたが、今年はペースが無いためリスク覚悟で攻めているのかもしれません。

レース中盤フェラーリとポルシェがトップを争う!

ということであらためてダンロップコーナーへ移動。道中は各チームのフラッグが棚引くWEC恒例の演出があります。

ダンロップコーナーに目をやると、とんでもない人垣。今年のWECは本当に観客が多いです。

ではレース中間、スタートから3時間を経過した時点でのハイパーカークラスの順位を、写真とともに見ていきましょう。

トップは深紅のマシン、フェラーリ50号車。複雑な造形のフロントアンダースポイラーや様々な場所に設置されたフィンなど、最先端の風洞で綿密に仕上げられたマシンなのだと分かります。

ここまでトップを直走っていたポルシェ6号車は給油の関係で2番手に後退。ただフェラーリに肉薄しており、直後にフェラーリ50号車をオーバーテイクします。

3番手はBMW 15号車。今年WECにデビューしたマシンですが、ここまではシーズンで一番の走りを披露しています。

2周目の緊急ピットインで後退したポルシェ5号車ですが、マシンの速さは相当なもので、4番手まで上がってきました。

そして地元トヨタの7号車は5位。ここまで観ていると、厳しいBoPの影響でライバルに対して純粋な速さで劣るトヨタですが、地の利を生かして戦略で上位を狙います。

そしてトヨタ8号車が6位で続きます。

ライバルメーカーで勤続まもなく30年の私ですが、F1ではホンダを、そしてWECではトヨタに声援を送ります。

やっぱり日本メーカーが頑張ってもらわないとね。

以下、7位にフェラーリ51号車、8位9位にジョタの2台、10位にアルピーヌ38号車となっています。

さあ、優勝はどのマシンになるのか? そしてトヨタの追い上げは?

2輪界伝説のライダーがWEC表彰台に!?

MotoGPで9度のチャンピオンに輝いた伝説のライダーバレンティーノ・ロッシ選手。

バイクレースには疎い私ですが、もちろんロッシ選手の偉業は知っています。

そんなバイク界の生ける伝説が今シーズンからWECのLMGT3クラスに参戦。BMW M4のステアリングを握っています。

ということで、今回のWECではバイクファンも多く来場しているようです。

カーナンバーはMotoGP時代と同じ46。バイクファンにとってはたまらない演出かも。

そんなBMWの46号車が表彰台を賭けて3位を爆進中。

かつてはホンダF1にも所属したジョン・サーティースさんなど、2輪から4輪に転向したドライバーもよく見られました。日本では高橋国光さんが有名ですね。

しかし近年では完全に棲み分けがなされており、ほとんどありませんでした。

そんな中、バレンティーノ・ロッシ選手の4輪転向はかなり異例。まあ、思い返してみれば、2000年代前半にフェラーリでF1のテストに何度か出場していたし、4輪の才能も相当なものなのでしょう。

45歳というかなり遅いデビューですが、ぜひWECで大成してもらいたいですね。

いずれはBMWからハイパーカーに? ファンとしても夢が広がります。

注目という点ではアイアンリンクスのピンクのマシンも。こちらのマシンのステアリングを握るのは女性ドライバーのトリオなんです。

近年モータースポーツの世界にも女性が進出していますが、世界選手権を戦っているのはこちらの3人のドライバーだけ。

ぜひ彼女たちの活躍も期待したいです。

ということで今回は以上。次回はレース後半の模様を書いていきますので、興味のある方はお付き合いください。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。