2019年全F1ドライバーのミドルフォーミュラ時代の成績を調べてみたら凄かった! PART2

モータースポーツ中毒者のぴぴと申します。

フォーミュラは完全にピラミッド型で、上のカテゴリーに行くに従ってその人数は絞られていき、F1というモンスターマシンを操ることが許されるドライバーは、そのピラミッドの頂点によじ登ってきた選りすぐりの20名です。

今回も類まれな才能を持ったF1ドライバーの、ミドルフォーミュラ時代を見ていくことにしましょう。

ちなみにPART1はこちらからどうぞ
 ↓

2019年全F1ドライバーのミドルフォーミュラ時代の成績を調べてみたら凄かった! PART1

2019年6月4日

では、マクラーレンのカルロス・サインツJr.のF1デビューまでの足跡からいってみましょう。

カルロス・サインツJr.のF1デビューまでの足跡

https://twitter.com/Carlossainz55/status/1133063517907632128
カルロス・サインツ公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2012ヨーロッパF3
2012イギリスF35
2013GP30
2013フォーミュラルノー3.5
(5ラウンドのみ)
2014フォーミュラルノー3.57勝1位

WRCチャンピオンを父に持つカルロス・サインツJr.は、ジュニアフォーミュラであるフォーミュラルノー2.0で実績を上げた後、2012年にヨーロッパF3とイギリスF3にエントリーし、イギリスF3では5勝を上げましたが両シリーズともにチャンピオン争いに絡めずにシリーズを終えました。

翌2013年はGP3とフォーミュラルノー3.5に参戦しましたが、この年も前年同様特に目立った成績を収めることができませんでした。

2014年はフォーミュラルノー3.5にエントリーし、7勝を上げ四輪レースで初めてシリーズチャンピオンになり、翌年トロロッソからF1にデビューしました。

トピック
  • 2014年フォーミュラルノー3.5シリーズチャンピオン

ランド・ノリスのF1デビューまでの足跡

ランド・ノリス公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2016年イギリスF3
(スポット参戦)
4勝8位
2016年ヨーロッパF3
(3レースのみ)
2017年ヨーロッパF39勝1位

ランド・ノリスは2016年、ニュージーランドで開催されているトヨタレーシングシリーズでタイトルを獲得し、同年イギリスF3とヨーロッパF3にスポット参戦します。

2017年もヨーロッパF3を戦い、全30戦中9勝、表彰台フィニッシュ20回という成績でシリーズチャンピオンに輝き、2018年にマクラーレンとテスト兼リザーブドライバーとして契約し、翌2019年に同マクラーレンにてF1デビューしました。

トピック
  • 2017年ヨーロッパF3シリーズチャンピオン

セルジオ・ペレスのF1デビューまでの足跡

セルジオ・ペレス公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2007年イギリスF3
(ナショナルクラス)
14勝1位
2008年イギリスF3
(メジャークラス)
4勝4位
2009年GP212位
2010年GP25勝2位

メキシコ人F1ドライバーのセルジオ・ペレスは、2007年にイギリスF3の下位クラスであるナショナルクラスでミドルフォーミュラにデビューし、14勝を上げシリーズ優勝しました。

翌2008年はイギリスF3のメジャークラスに昇格し、4勝しシリーズ4位になります。

2009年からF1直下のGP2にエントリーすると、初参戦ながらパストール・マルドナードとチャンピオン争いを演じ5勝を上げましたが、惜しくも2位でシーズンを終え、翌年メキシコから多くの資金を携え小林可夢偉選手のチームメイトとしてザウバーからF1デビューしました。

現在F1でチカラのある中堅ドライバーとしての地位を確立したセルジオ・ペレスですが、以外にもミドルフォーミュラ時代には大きな活躍を見せていません。

トピック
  • 2010年GP2参戦初年度にシリーズ2位

ランス・ストロールのF1デビューまでの足跡

ランス・ストロール公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2015年ヨーロッパF31勝6位
2016年ヨーロッパF31位

資産2500億円の大富豪ローレンス・ストロールを父に持つランス・ストロールですが、彼はただの御曹司ではありません。

ジュニアフォーミュラのイタリアF4やトヨタレーシングシリーズでチャンピオンを獲得後、2015年にヨーロッパF3にエントリーし1勝を上げシリーズ6位になります。

翌2016年もヨーロッパF3を戦いシリーズチャンピオンを獲得し、2017年にウィリアムズよりF1デビューを果たします。

ちなみに御曹司ならではのエピソードといえば、F1デビュー前の2016年から2017年にかけて、ウィリアムズの2年落ちマシンとメルセデスPU2機で、市街地コースを除くほぼ全てのF1開催サーキットにて事前テストを行ったといいます。

また、F1チャンピオンにならないと雇わない個人広報を、新人時代からつけていたのも異例です。

しかもその人物が、かのアン・ブラッドショー。

その昔フランク・ウィリアムズの傍にいた、古くからのF1ファンなら誰もが知る超大物広報です。

トピック
  • 2016年ヨーロッパF3シリーズチャンピオン

キミ・ライコネンのF1デビューまでの足跡

https://twitter.com/FansOfKR/status/1132662102122999809
キミ・ライコネン公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2000年フォーミュラルノー
イギリス選手権※
7勝1位

※ ミドルフォーミュラの経験が無いため、ジュニアフォーミュラの成績を記載

現F1ドライバー中最年長のキミ・ライコネンのF1ドライバーへの足跡は・・・ F1デビュー時話題になったのでご存知の方も多いと思いますが、実は彼F3はおろかミドルフォーミュラの経験が全く無いんです。

1999年にフォーミュラフォードを数戦戦い、2000年にジュニアフォーミュラである地方選手権のフォーミュラルノーイギリス選手権ウィンターシリーズで4戦4勝、翌2000年のレギュラーシーズンで10戦7勝、2位1回、3位1回というとんでもない成績でチャンピオンを獲得しました。

するとF1ザウバーチームのオーナーであるペーター・ザウバーの目にとまりF1を走らせると楽々操縦し、度肝を抜かれたペーター・ザウバーは、翌年F1のシートを用意しました。

ピラミッド型の図式が確立した近代F1にあって、F3すらも経験したことのないドライバーが一気にその頂点であるF1にデビューしたケースは、おそらくキミ・ライコネンだけではないでしょうか。

トピック
  • 2000年フォーミュラルノーイギリス選手権(ジュニアフォーミュラ)シリーズチャンピオン獲得後、F3すらも経験すること無くF1デビュー

アントニオ・ジョヴィナッツィ

https://twitter.com/Anto_Giovinazzi/status/1121425341761720320
アントニオ・ジョヴィナッツィ公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2013年ヨーロッパF30勝17位
2013年イギリスF32位
2016年GP22位

アントニオ・ジョヴィナッツィは、2012年にフォーミュラピロータチャイナで四輪デビューしチャンピオンになります。

翌年ヨーロッパF3とイギリスF3にエントリーし、イギリスF3でシリーズ2位に入り、マスターズF3では10位フィニッシュでした。

2016年にはF1直下のGP2にデビューし、シリーズ成績はピエール・ガスリーに次ぐ2位になり、翌年パスカル・ウェーレイン負傷の代役としてザウバーからF1デビューを果たしました。

そして2019年、キミ・ライコネンのチームメイトとしてアルファロメオのレギュラードライバーとしてF1再デビューをしました。

トピック
  • 2016年GP2シリーズ2位

ダニール・クビアトのF1デビューまでの足跡

ダニール・クビアト公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2013年ヨーロッパF3
ゲストで7戦のみ出場
1勝ゲストのためランキング無し
2013年GP31位

ロシア人ダニール・クビアトはジュニアフォーミュラのフォーミュラルノーで活躍した後、2013年GP3にデビューし参戦初年度にチャンピオンに輝きました。

同年ヨーロッパF3にも7戦にゲスト参戦し、1勝を含む5レースで表彰台に上がりました(ゲスト参戦のためシリーズランキングは無し)。

そして2014年、トロロッソからF1デビューしました。

トピック
  • 2013年GP3参戦初年度にシリーズチャンピオン

アレクサンダー・アルボンのF1デビューまでの足跡

https://twitter.com/alex_albon/status/1068250079797092352
アレックス・アルボン公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2015年ヨーロッパF30勝7位
2016年GP34勝2位
2017年F20勝10位
2018年F24勝3位

伝説のF1ドライバー、プリンス・ビラ以来のタイ人F1ドライバーとして、2019年にデビューしたアレックス・アルボンは、2012年にフォーミュラルノーで四輪デビューをします。

2015年にヨーロッパF3にエントリーすると、優勝は叶いませんでしたが2度のポールポジションなど随所で速さを見せ、7位でシーズンを終えます。

2016年はGP3を戦い、チームメイトのシャルル・ルクレールに次ぐシリーズ2位に入りました。

2017年はF2にステップアップし、表彰台を2回獲得し総合10位、翌2018年もF2を戦い、優勝4回を含む表彰台フィニッシュ8回を数え総合3位になり、2019年にトロロッソからF1デビューしました。

トピック
  • 2016年GP3参戦初年度にシリーズ2位
  • 2018年F2シリーズ3位

ジョージ・ラッセルのF1デビューまでの足跡

https://twitter.com/GeorgeRussell63/status/1131247430056517633
ジョージ・ラッセル公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2015年ヨーロッパF31勝6位
2016年ヨーロッパF32勝3位
2017年GP34勝1位
2018年F27勝1位

2019年F1デビューのドライバーは総じて評価が高いと言われていますが、このジョージ・ラッセルもそのひとりです。

ラッセルは2015年にヨーロッパF3にエントリーすると1勝を上げシリーズ6位、翌2016年もヨーロッパF3を戦いシリーズ3位で終えました。

2017年はGP3にステップアップし、参戦初年度に4勝を上げチャンピオンを獲得します。

GP3を1年で卒業、翌2018年はF2に戦いの場を移し、このF2でも初参戦ながらシーズン7勝でチャンピオンに輝き、2019年に名門ウィリアムズからF1にデビューしました。

F1では戦闘力が乏しいウィリアムズでチームメイトのロバート・クビサとともにテールエンダーを構成していますが、シャルル・ルクレールのあとを追いGP3→F2と参戦初年度でチャンピオンに輝いており、彼の才能をF1の上位チームで見てみたいものです。

トピック
  • 2017年GP3参戦初年度にシリーズチャンピオン
  • 2018年F2参戦初年度にシリーズチャンピオン

ロバート・クビサのF1デビューまでの足跡

https://twitter.com/R_Kubica/status/1100823550393544706
ロバート・クビサ公式ツイッターより引用
年度カテゴリー勝利シリーズ順位
2003年ユーロF312位
2004年ユーロF37位
2005年ワールドシリーズバイルノー4勝1位

2012年シーズン前の事故以来壮絶なリハビリを続け、2019年F1ドライバーとして戻ってきたロバート・クビサ。

彼の復活は、私自身本当に嬉しく思いました。

ロバート・クビサは2003年にユーロF3にデビューしシリーズ12位、翌2004年も同カテゴリーを戦いシリーズ7位でした。

2004年には世界の競合ドライバーが参戦するマカオF3にもエントリーし、2位表彰台を獲得、マカオF3には翌年も2位になりました。

そして2005年に初年度のワールドシリーズバイルノーにステップアップし、シーズン4勝を上げ初代チャンピオンに輝き、翌年BMWザウバーよりF1デビューを果たしました。

トピック
  • 2005年ワールドシリーズバイルノー シリーズチャンピオン

最後に

今回は2回にわたり2019年のF1グランプリに出場する全ドライバーのF1デビューまでの足跡について調べてみましたが、いかがでしたでしょうか。

スペースの関係上、F3以降のキャリアに絞って書いてみましたが、実は若者がF3ドライバーになるだけでも凄いことなんです。

レーシングカートで実績をつくり、多くの者がふるい落とされた末にその上位ドライバーだけがフォーミュラルノーやFIA-F4などのジュニアフォーミュラに乗ることができます。

同じくそこでまたふるい落としがあり、十代のうちにいくつもの困難に打ち勝った者だけがプロドライバーを目指す資格が与えられ、F3に出場する権利を獲得できます。

F1ドライバーはそのF3で多くのプロドライバーを目指す者との争いに勝ち、GP2やF2でも常にトップ争いを演じてきた、それは凄い奴らの集まりなんです。

だからこれからテレビでF1を観戦していて少しのミスで、「下手くそー!」なんて言わないでください。

彼らF1ドライバーは、強靭なメンタルと並外れたドライビングテクニックを持った選ばれし最強の20名なのです。

2019年全F1ドライバーのミドルフォーミュラ時代の成績を調べてみたら凄かった! PART1

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS