現在、F1ファンの多くはスカパー!のフジテレビNEXTで、F1中継を視聴していると思います。
かく云う私も2000年から、フジテレビ721・739→フジテレビNEXTと20年にわたり、スカパー!でF1中継を視聴してきました。
しかし2016年からDAZN(ダ・ゾーン)でのF1視聴が可能になり、日本のF1ファンは視聴プラットフォームを選択する自由が与えられました。
そこで今回は、スカパー!フジテレビNEXTと新星DAZN(ダ・ゾーン)を比べて、両プラットフォームのメリットとデメリットを考えてみましょう。
ザックリ見出し
スカパー!フジテレビNEXTのメリット
- F1ファン定番の豪華解説陣
- 録画ができる
- タイムラグが少ない
- 映像が滑らかできれい
F1ファン定番の豪華解説陣
川井ちゃん(川井一仁氏)は、日本人モータースポーツジャーナリストで唯一、F1パドック殿堂※入りしたことからもわかるとおり、F1パドック内での独自のコネクションを持っています。
※ F1パドック殿堂とは、F1を運営するリバティメディアが、F1に対し長年(概ね25年以上)貢献をしてきたジャーナリストやカメラマンなどを対象にした賞典。川井一仁氏は2018年の第1回で選出された世界33名の内のひとり。
川井ちゃんの情報量は日本のF1ファン誰しもが認めていますが、その解説が聞けるのはスカパー!のフジテレビNEXTだけです。
また、今宮さん(今宮純氏※)、森脇さん(森脇基恭氏)、右京さん(片山右京氏)の解説も安定感があり、たまに登場する津川さん(津川哲夫氏)の超マニアックな解説もスカパー!フジテレビNEXTのみです。
当記事を執筆中、2020年1月4日に今宮純氏がご逝去されました。日本のF1=今宮純氏といっても過言ではないくらいに、今宮純氏は我が国のF1人気を深く支えた功労者であったと思います。古くからF1の大ファン(今宮純氏曰くF1 LOVERS)だった私にとっても、この訃報は大きな衝撃と共に深い悲しみに暮れています。もうあの愛情のこもった解説は聞くことができませんが、今回は敢えてフジテレビF1中継の解説陣としてお名前を入れさせていただきました。
ご冥福をお祈り致します。
録画ができる
スカパー!フジテレビNEXTは、録画をして何度も見返すことができるのもメリットです。
それに対しDAZN(ダ・ゾーン)のF1 ZONEでは、翌週には視聴できなくなります。
タイムラグが少ない
スカパー!フジテレビNEXTはDAZN(ダ・ゾーン)のF1 ZONEと比べて、タイムラグが少ないのも特徴です。
DAZN(ダ・ゾーン)のF1 ZONEは40秒から1分の遅延があるのに比べて、スカパー!のフジテレビNEXTは5秒ほどしか遅延がありません。
そのためTwitterを見ながら視聴している方は、注目シーンが先にTwitterで知ってしまうという場面が考えられます。
その点スカパー!フジテレビNEXTは、ほぼリアルタイムでの視聴になるため、そのようなリスクは回避できます。
映像が滑らかできれい
DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEは少しカクついて見える気がしますが、スカパー!フジテレビNEXTはご存知のとおり4K放送にも対応しており画像が滑らかでストレス無く視聴できます。
DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEのメリット
- ライブタイミングやトラッカーなど4画面同時視聴ができる
- スマホでいつでもどこでも視聴可能
- 見逃し配信があるので録画忘れのリスクが無い
- 無線の同時通訳が快適
ライブタイミングやストッカーなど4画面同時視聴ができる
DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEの最大のメリットは、ライブタイミングやストッカーなど、4画面が同時視聴できることです。
私にとって注目はライブタイミングで、前述したとおり以前はFIAのホームページから視聴できたのに、数年前に見ることができなくなった時は相当にショックで、私がDAZN(ダ・ゾーン)に加入した大きな要因です。
またストッカーに関しても、スカパー!フジテレビNEXTのF1中継ではピットストップ時に数秒出てくるだけなので、じっくりと見てみたいですね。
DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEの4画面同時視聴についての詳しい解説はこちらから
↓↓↓
スマホでいつでもどこでも視聴可能
DAZN(ダ・ゾーン)は、スマホやタブレットでいつでもどこでも視聴可能です。
通勤時間や昼休みなど、時間が空いた時にいつでも視聴できるところがメリットです。
見逃し配信があるので録画忘れのリスクが無い
2020年のF1は年間22戦もあり、ついつい視聴や録画を忘れてしまうかもしれません。
そもそも録画予約の作業がめんどくさいですよね。
しかしDAZN(ダ・ゾーン)は録画予約することなく、グランプリ終了後7日間動画が残っており、その間はいつでも視聴することができます。
無線の同時通訳が快適
スカパー!フジテレビNEXTの無線通訳は川井ちゃんの、
「アタマ聞き逃しました!」
がいわば名物(音声システム上仕方がない)ですが、DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEの実況陣は、英語が非常に堪能なので無線をわかりやすく通訳してくれます。
特に実況のサッシャさんは、父親がドイツ人で自身も10歳までドイツに住んでいたので、ドイツ語はもとより英語も非常に堪能で、ドライバーやチームが喋った無線を要約することなくほぼ同時で通訳してくれます。
スーパーGTの中継をご覧になった方ならご存知ですよね。
スカパー!フジテレビNEXTのデメリット
- 川井ちゃんをはじめとした解説がメインで、実況が手薄
- ライブタイミングやトラッカーが見れない
- 無線の同時通訳に聞き逃しが多い
- 台風などで衛星電波が受信できないと視聴できない
川井ちゃんをはじめとした解説がメインで、実況が手薄
フジテレビといえば1987年から長きにわたりF1中継を行っており、その間に多くの名物解説者を生み出してきました。
その解説陣が存在感を出すことにより、本来スポーツ中継で必要な選手の攻防やハイライトが解説陣の話により遮られ、実況できていないことが私としては少し気になります。
古舘伊知郎氏の実況で育ったF1ブーム世代の私としては、本来しゃべくり実況が大好きなのですが、現在はその実況で興奮しながらF1を観ることができないのが少しもどかしいのです。
ライブタイミングやトラッカーが見れない
スカパー!フジテレビNEXTはもちろん1画面のみで、国際映像のみを放送します。
そのためライブタイミングやトラッカーは、F1公式アプリから年間3,200円を払わないと見る事ができません。
レース戦略が複雑になり様々な要素が絡み合う近年のF1において、ライブタイミングやトラッカーが見ることができないのでは、F1の魅力を存分に楽しめません。
無線の同時通訳に聞き逃しが多い
スカパー!フジテレビNEXTでは、基本的に川井ちゃん(川井一仁氏)がチーム無線の通訳をします。
しかし前述のとおり聞き逃すことも多く、
「すいません、アタマ聞き逃しました!」
が、F1ファンの間では川井ちゃんの代名詞!?にもなっています。
台風などで衛星電波が受信できないと視聴できない
衛星から電波を受信するスカパー!の弱点として、台風や暴風雨が襲来すると電波を受信できなくなります。
もちろんDAZN(ダ・ゾーン)もインターネットデータを受信していますが、台風や暴風雨には比較的強く、近い将来5Gになり電波障害は解消されます。
DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEのデメリット
- どちらかというと実況がメインで解説陣が手薄
- 録画保存しておくことができない
- 1分近くタイムラグがある
- 映像が荒く電波環境によっては視聴できない
どちらかというと実況がメインで解説陣が手薄
DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEの解説は、モータージャーナリストの小倉茂徳氏と元F1ドライバーの中野信治氏です。
両氏の解説は非常にわかりやすいのですが、現地で取材を行っていないためか、古くからF1をどっぷり観てきた私にとっては少し初心者向けかな、と思います。
まあスカパー!フジテレビNEXTの川井一仁氏や津川哲夫氏が、異常なほどに詳しく、そのレベルに達する人間はそもそも日本にはいないですよね。
・・・あ、います!!
米家峰起氏!
現在YouTuberとしても活躍する米家氏は、日本で数少ない全戦F1に現地取材を行っていて、川井一仁氏に対抗できるF1知識を持った、日本人唯一のモータースポーツジャーナリストです。
米家氏がDAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEの解説に迎え入れたら・・・最高なんだけどなあ。
録画保存しておくことができない
私は過去に全てのグランプリをVHSで保存していましたが、DAZN(ダ・ゾーン)では7日のみしか保存できず、録画して長く保存しておくことはできません。
ただ現在はYouTubeなどで過去の動画も(違法で?)アップされており、そのようなもので視聴が可能ですよね。
1分近くタイムラグがある
DAZN(ダ・ゾーン)のF1中継は40秒から1分ほどのタイムラグがあります。
その理由を開幕戦のオーストラリアグランプリで例えると、以下のような映像の流れになります。
オーストラリア(グランプリ) |
↓ |
イギリス(DAZN本社) |
↓ |
日本(実況・解説の音声入れ) |
↓ |
イギリス(DAZN本社) |
↓ |
日本(各視聴デバイスへ) |
上記のように、いったん日本で実況と解説の音声を挿入するため、1分近くのタイムラグが生まれてしまいます。
そのため、スカパー!フジテレビNEXTで視聴したファンからTwitterでの書き込みで、先に情報を知ってしまうリスクがあります。
映像が荒く電波環境によっては視聴できない
スカパー!はテレビでの大画面視聴を視野に入れているため画質が良く4K放送にも対応していますが、対するDAZN(ダ・ゾーン)は画質向上よりもインターネットコンテンツの強みであるデータ提供を重視していると考えられます。
そのため猛スピードで通過するマシンの画質は少々カクツキがあり、スカパー!から乗り換えた直後はきになるかもしれませんが、いずれ目が慣れてきます。
また、電波状態の悪い環境では映像が止まってしまうこともあります。
しかし2020年からの5G導入により、こういったインターネットの弱点は解消されると思います。
以上、今回はF1中継比較として、DAZN(ダ・ゾーン)F1 ZONEとスカパー!フジテレビNEXT、両プラットフォームのメリットとデメリットについて書いてみました。
今回挙げた以外にも両者のメリットやデメリットがあると思いますので、ぜひコメント欄から教えてください。
次のページではさらに深掘りし、DAZN(ダ・ゾーン)とスカパー!の料金を比較してみたいと思いますので、興味がある方は下の水色のボタンをクリックしてください。
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