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SUZUKA Sound of ENGINE 2019 観戦記vol.3 最後の鈴鹿?中嶋大祐が父のマシンでファンを魅了!

今回もSUZUKA Sound of ENGINE 2019の観戦記を書いていきます。

vol.1 vol.2をご覧いただいていない方、よかったら下記リンクからどうぞ!

翌週のスーパーGT×DTM特別交流戦で突如引退を表明することになる中嶋大祐選手が、最後の鈴鹿で父中嶋悟氏のF1時代に乗っていたティレル019を走らせたシーンは、心の奥に深く刻まれた出来事でした。

ヘアピンでF1デモレースを撮る!

SUZUKA Sound of ENGINEは主に東コースを使って行われるが、F1デモレースは西コースも含めたフルコースで行われる。

そのため私が考える鈴鹿サーキットのベスト撮影スポット、ヘアピンコーナーへグランドスタンドから20分の道のりを移動する。

ヘアピンコーナーへ到着すると、走行まで1時間以上あるが、すでに数人のファンがF1の走行を待っていた。

ヘアピンコーナーは超望遠レンズを使用することなく、マシンを左右前後に撮影できる本当に素晴らしい場所で、ここぞという撮影はここに来ることが多い。

さあ、ブラバムを先頭にF1のデモレースが始まった。

中嶋悟氏がティレル在籍時に乗った019を息子の中嶋大佑選手が駆る。

私はただそのシーンに感動していたが、翌週のスーパーGT×DTM特別交流戦で引退表明をするとは、この時はまだ知る由もない。

本人曰く、来年はレース業界を離れるとのことで、これが最後の鈴鹿サーキットでの勇姿になるのか?

まだ30歳という年齢を考えると、あと10年はレーシングドライバーとして活躍できただろうが、本人が決めたことなので仕方がない。

今後新たなフィールドでの活躍に期待したい。

中嶋大祐選手の父中嶋悟氏のマシンといえば、このロータス101も印象深いマシンだ。

1989年雨のオーストラリアグランプリで日本人初のファステストラップを記録したマシンとして、今もなお語り草になっているマシン。

ロータス101と同じ1989年のマシンとしては、このベネトンB189も日本グランプリで優勝したナニーニのマシンが印象深い。

最後はヘアピンのファンに手を振って応えてくれた。

レイニーの走行に鈴鹿のファンは声援を送る

もっぱら4輪レース専門の私にって2輪ロードレースはあまり詳しくないのだが、今回登場した3名のライダーウェイン・レイニー氏、エディー・ローソン氏、ケニー・ロバーツ氏はあまりにも有名で私も名前だけは知っている。

ウェイン・レイニー氏はレース中の事故で下半身不随となりライダーを引退したのだが、今回SUZUKA Sound of ENGINEのために来日し、同郷のローソン氏、ロバーツ氏とともに26年ぶりに鈴鹿サーキットを走行した。

締め括りはティレルP34

本日の締め、6輪タイレルことティレルP34のデモ走行は、オーナーである元F1ドライバーのピエルルイジ・マルティニ氏自らステアリングを握る。

30分以上時間が押し、日も沈みかけていたが、1コーナー侵入ではわずかにタイヤをロックさせるほどのスピードで、鈴鹿サーキット東コースを4周した。

最後に

1年間でF1日本グランプリをはじめ、WECやスーパーGT、スーパーフォーミュラなど多くのレースを観戦する私だが、このSUZUKA Sound of ENGINEは、特別なイベントのひとつで、この日が来るのを心待ちにしている。

そんな中、今年もまた期待を裏切ることなく、私の素晴らしいモータースポーツのシーンとして心に深く刻まれた。

その中でも多くのF1マシンの中で私が最も好きなマシンのひとつ、ティレルP34と同じくティレル019の走行シーンを観ることができ、最高の思い出になった。

モータースポーツを撮影する場合、レースカテゴリーによってピントを合わせる場所が異なり、スーパーGTやLMPカーはマシンのフロントであるのに対し、F1をはじめフォーミュラカーはドライバーのヘルメットにピントを合わせる。

そのためこのようなクラシックカーイベントでも、フォーミュラカーの場合誰が乗っているかも重要なのだが、ティレルP34にはそのコレクターとして有名なピエルルイジ・マルティニ氏が、そしてティレル019にはそのマシンの主人の息子である中嶋大祐選手が乗ったのだから、それもまた格別であった。

特に中嶋大祐選手は、翌週のスーパーGT×DTM特別交流戦で突如として引退を表明することになるのだが、最後の鈴鹿サーキットでの勇姿は私の心に深く刻まれた。

今年は例年になく、素晴らしい企画を用意してくれたSUZUKA Sound of ENGINEだったが、来年もまた今回のようなビッグなマシンやゲストで我々ファンを楽しませてもらいたいと、願わずにはいられない。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。