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トヨタ・日産・ホンダの歴代スーパーGT GT500マシン一覧

全日本GT選手権を受け継いではじまったスーパーGTは、トヨタ・日産・ホンダの三大自動車メーカーがしのぎを削る、日本でもっとも人気のあるモータースポーツカテゴリーだ。

そのため各自動車メーカーは、自社のブランドをプロモーションするために、さまざまな車両をベースにマシンを開発し参戦させてきた。

そこで今回は、スーパーGT GT500クラスに参戦する、トヨタ・日産・ホンダ3メーカーの歴代GT500マシンを振り返ってみたいと思う。

トヨタ(レクサス)のスーパーGT GT500マシン

まずはトヨタ(レクサス)のGT500マシンから振り返ってみよう。

スープラ(2005-2006)

ZENTがスポンサーだった頃のトムススープラ2005年仕様
写真提供:Mさん
マシン参戦期間エンジン
スープラ2005-20063UZ-FE 4,500cc V8 NA

トヨタは全日本GT選手権時代から引きつづき、スープラでスーパーGTに参戦した。

エンジンはレクサスLSやクラウンマジェスタに搭載される、大排気量の4,500cc自然吸気3UZ-FEを搭載。

そんなトヨタ勢は翌2006年よりSC430を投入したが、初年度にデリバリーされたSC430はセルモ・チームルマン・クラフト・トムスの4チームにとどまり、つちやエンジニアリングとサードはひきつづき2006年までスープラを使用した。

SC430(2006-2013)

チームルマンSC430 2012年仕様
2012年JAF GPにて
マシン参戦期間エンジン
SC4302006-20133UZ-FE 4,500cc V8 NA(2006-2009)
RV8KG 3,400cc V8 NA(2009-2013)

前述のとおりSC430は2006年に4チームに対して供給し、2007年よりすべてのトヨタ系チームにデリバリーされた。

SC430はレクサスブランドの車両だが、2006年から2008年はトヨタブランドで参戦をし、2009年からベース車両と同じくレクサスブランドに変更となった。

エンジンはスープラ時代からひきつづき4,500ccの3UZ-FEを使用したが、2009年からフォーミュラニッポンで使用するRV8KGを投入。

そんなSC430は2006年から2013年までの8年の長きにわたりスーパーGTで活躍した。

RC F GT500(2014-2016)

チャンピオンを獲得したサードのRC F GT500 2016年仕様
2016年スーパーGT第5戦にて
マシン参戦期間エンジン
RC F GT5002014-2016RI4AG 2,000cc 直4 直噴ターボ

2016年にレクサスRCの最上級グレードであるRC Fをベースに開発した、レクサスRC F GT500にマシンをチェンジし、レクサスらしいスピンドルグリルのフロントフェイスになった。

エンジンはスーパーフォーミュラ用のRI4AをベースにスーパーGT用に改良したRI4AGを投入。

RC F GT500は最終年にサードがシリーズチャンピオンを獲得し、3年という短い参戦を締めくくった。

LC500(2017-2019)

レーシングプロジェクトバンドウのLC500
スーパーGT×DTM特別交流戦にて
マシン参戦期間エンジン
LC5002017-2019RI4AG 2,000cc 直4 直噴ターボ

2017年よりトヨタ(レクサス)は、ベースマシンをレクサスの高級ラグジュアリークーペのLC500にスイッチする。

エンジンはRC F GT500からひきつづきRI4AGを搭載。

LC500はデビューシーズンの2017年に初戦から1位から5位を独占すると、開幕から5連勝と圧倒的な強さでシリーズを席巻し、シリーズタイトルを獲得する。

2018年は惜しくもホンダ勢に破れたが、最終年の2019年も両タイトルを獲得し、3年間でシリーズタイトルを2回と素晴らしい成績のままスーパーGTを去った。

GRスープラ(2020-)

2020年スーパーGTにデビューしたGRスープラ
2020年スーパーGT最終戦にて
マシン参戦期間エンジン
GRスープラ2020-RI4AG 2,000cc 直4 直噴ターボ

2020年、長年つづいたレクサスブランドから久しぶりにトヨタブランドにチェンジし、2006年以来の(GR)スープラを投入した。

エンジンはLC500からひきつづき2,000cc直4ターボのRI4AG。

大荒れになった2020年シーズンは、最終戦で勝ったチームがシリーズチャンピオンを獲得するシュチュエーションの中、最終コーナーまでトップを走行していたが、チェッカー寸前でガス欠により失速しホンダNSXに逆転される。

デビューシーズンに必ずチャンピオンを獲得してきたトヨタだったが、GRスープラのデビューシーズンはチャンピオンを獲得することができなかった。

しかし2021年最終戦では、NSX-GT完全有利の中、GRスープラは逆転でチャンピオンを獲得し、前年の借りを返した。

次のページでは、日産・ホンダの歴代スーパーGT GT500マシンを紹介します。

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奥が深いモータースポーツ撮影の世界
MOTORSPORT撮影術

モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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大福
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。