モータースポーツ撮影に最適なモデルは?
それでは具体的にどのカメラがモータースポーツ撮影に向いているのか、価格帯別におすすめのモデルを紹介してみましょう。
ちなみにカメラの価格帯は2023年2月現在の価格.com最安値から決めています。まあ実際にはもう少し高いです。悪しからず・・・。
【アマチュア向け】20万円未満のモータースポーツ撮影用カメラ
まずは20万円以下のおすすめカメラから紹介します。
キヤノンEOS R7
20万円以下のカメラで私がもっともおすすめするモータースポーツ撮影用カメラは、キヤノンEOS R7です。
前述のとおり、キヤノンはむかしから動きモノに強いカメラを製造するメーカーとして有名です。
そのキヤノンの中でも7シリーズは伝統的に動きモノに特化した性能を持つシリーズで、2023年現在の最新作が2022年6月に発売したEOS R7です。
メカシャッターで秒間15コマを撮影できる連写性能はモータースポーツ撮影で威力を発揮。さらに乗り物優先被写体検出も搭載し、オートフォーカス性能は申し分なしです。
またセンサーサイズがAPS-Cなので、フルサイズセンサー搭載のモデルに比べて1.6倍の焦点距離になり、超望遠レンズが必要とされるモータースポーツ撮影ではかなりの武器になります。
間違いなくEOS R7はこの価格帯に於いて最適なモータースポーツ撮影用カメラです。
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キヤノンEOS 90D
20万円以下のミラーレス機ではキヤノンEOS R7以外おすすめできるカメラはあまりありません。
この価格帯では一眼レフ機も視野に入れるべきでしょう。
キヤノンEOS 90Dなどの価格がこなれた中級一眼レフ機ならば、長年の技術が蓄積され安心してモータースポーツ撮影が楽しめます。
ただし、キヤノンのEFマウントやニコンのFマウントなど、一眼レフ機が採用するマウントは正直オワコン。レンズはリーズナブルですが、資産にはなり得ないかも・・・。
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【アマチュア向け】20-30万円のモータースポーツ撮影用カメラ
さて、次は20万円から30万円の予算でモータースポーツ撮影を楽しめるカメラを紹介します。
キヤノンEOS R6
この予算でまずおすすめしたいのがキヤノンのEOS R6。
円安や半導体不足の影響で最新カメラが軒並み価格が上昇する中、このEOS R6は新型のEOS R6 MarkⅡが発売されたことで少しずつ価格が低下し、だいぶ購入しやすくなりました。
旧型だからちょっと敬遠?いや、こちらもまだ現行機種です。
発売は2020年8月とまだまだ新しく、キヤノンの主力機種であるEOS R5とほぼ同じ時期に発売した同じく主力機で、モータースポーツ撮影には特に重要なオートフォーカス性能もEOS R5と同等。さらに暗所性能ではEOS R5をも上回ります。このカメラで富士24時間での夜間撮影を撮ってみたい!
有効画素数が2010万画素と比較的少ないのですが、モータースポーツ撮影ではあまり重要ではなく、連写で多く撮影する方にとってはSDカード容量を圧迫しないのが逆にメリットになります。
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ニコンZ6Ⅱ
キヤノンEOS R6のライバルが同年に登場したニコンZ6Ⅱ。
私はキヤノンユーザーなのでこのニコンZ6Ⅱを詳しく知りませんが、画素数や液晶モニターの大きさ、そしてモータースポーツ撮影で重要な連写性能(メカシャッターで秒間14秒)など、多くの数値でライバルのEOS R6を上回ります。
もちろんモータースポーツ撮影で一番重要な被写体追従性能も、ニコンのこのクラスならば問題ないでしょう。
ニコン好きならばこのカメラを候補に挙げて間違いありません。
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ニコンD850
2017年9月に発売されたモンスター一眼レフ機のニコンD850も年月が経ち、購入しやすい価格になりました。
このカメラの特徴は有効画素数が4575万画素もあるのに、すべてがオールマイティなところ。
連写性能は一眼レフ機ではかなり多い秒間9コマ(マルチパワーバッテリー搭載時)で、オートフォーカス性能も高く、一眼レフ機としては多い153点の測距エリアを備えています。
まさにニコン最後の最高傑作一眼レフ機です。
ただバッテリーやカードを含むと1kgを超えるボディと、将来の見えないFマウントレンズが不安。
私は古くからのキヤノンユーザーですが、このニコンのカメラに憧れたため今回のラインナップに入れましたが・・・やっぱりこれからはミラーレス機かなあ・・・。
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OMデジタルソリューションOM SYSTEM OM-1
私はキヤノン使いでEOS R5に乗り物優先被写体検出が実装されてからはこれを常用していますが、この乗り物優先被写体検出を最初に搭載したのがオリンパス。そのオリンパスを引き継いだがOMデジタルソリューションです。
私はオリンパスやOMデジタルソリューションのカメラを使用したことがありませんが、モータースポーツ撮影仲間が使用しており、この乗り物優先被写体検出で撮影した彼の写真がいつもバチピン!相当に良いらしいのです。
カメラメーカーの多くはヒエラルキーを大切にしており、この価格帯のカメラはある程度の妥協があるはず。しかしOMデジタルソリューションはOM-1が最高峰カメラなので、妥協なくすべての技術を投入しているのでしょう。
さらにOM-1のセンサーサイズはマイクロフォーサーズなので、フルサイズセンサーの2倍焦点距離が稼げます。
モータースポーツ撮影に於いて焦点距離は重要。コンパクトである程度価格が手頃なレンズで撮影できるOM-1はおすすめです。
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【ハイアマチュア向け】30-50万円のモータースポーツ撮影用カメラ
次は30万円から50万円のモータースポーツ撮影に最適なカメラを紹介していきます。
キヤノンEOS R5
この価格帯でおすすめするのはキヤノンのEOS R5です。実はこのカメラ、私が2020年からモータースポーツ撮影用として長く使用している機種です。
EOSの5シリーズといえば高次元オールマイティーカメラ。RFマウントのこのEOS R5も御多分に洩れず、様々なシーンで活躍してくれます。
メカシャッターで秒間12コマの高速連写が可能で、乗り物優先被写体検出も搭載。
EVFは一眼レフ機から乗り換えた当初遅延が少々気になったものの、ファームウエアのアップデートと慣れで現在は問題ありません。
このカメラは有効画素数が4500万画素もあり、レースクイーンのきれいなおねえさんも解像度抜群!
これ1台でなんでもこなしてくれる万能機で、個人的にはムチャクチャ満足しています。
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キヤノンEOS R6 MarkⅡ
動きモノに強いとされるキヤノンEOSシリーズの最新カメラが2022年12月に発売されたEOS R6 MarkⅡです。
好評のEOS R6からさらにトラッキング性能を向上し、レーシングマシンにバッチリとピントを合わせてくれる高性能カメラ。もちろん乗り物優先被写体検出も付いてます。
連写性能もメカシャッターでは上位機種のEOS R5と同様の秒間12コマで、電子シャッターならばEOS R5を上回るなんと秒間40コマ!(ここまで要らん!)
ミラーレス機はまだまだ進化の途中。最新機種が最強なのです!
ニコンZ7Ⅱ
キヤノンEOS R5のライバルとなるニコンの高次元オールマイティーカメラといえばこのニコンZ7Ⅱ。
発売時期がEOS R5の後ということで、ほとんどのスペックでEOS R5を上回っているのに、価格が10万円以上も安いのはとっても魅力です。
メカシャッターの連写性能が秒間10コマとややライバルに劣りますが、まあ問題ないでしょう。
ということで、レーシングマシンだけでなくレースクイーンのきれいなおねえさんもこれ1台でこなせるニコンZ7Ⅱもおすすめです。
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【プロ&ハイアマチュア向け】50万円以上のモータースポーツ撮影用カメラ
最後はプロも愛用する50万円以上のモータースポーツ撮影に最適なカメラを紹介します。
キヤノンEOS R3
価格は関係なし、性能だけを考えて選ぶとしたら間違いなくキヤノンEOS R3でしょう。
乗り物優先被写体検出は下位機種のEOS R5やEOS R6 MarkⅡよりもさらに優秀で、レーシングマシンを捉えて離しません。
モータースポーツ撮影に於いて腕のあるカメラマンほどEVFの遅延が成功率を下げると言われていますが、このEOS R3は一眼レフ機から乗り換えてもその遅延が気にならないほど優秀です。
前述したとおり、日本人F1フォトグラファーの第一人者である熱田護さんも発売直後に長年愛用していた一眼レフ機のEOS 1DXシリーズからこのEOS R3に乗り換え、流し撮りでの成功率の高さとAFスポットの広さに驚いたと言います。
2023年現在、モータースポーツ撮影の最強カメラはこのEOS R3で間違いありません。
個人的にも今一番欲しいカメラです。
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ニコンZ9
現在のニコン最高峰カメラがZ9です。
ニコンのライバルキヤノンはまだミラーレス機の最高峰カメラ(EOS R1?)が登場していませんが、ニコンは2021年12月に最高峰Z9を発売し、60万円を超える価格にも関わらずムチャクチャ売れています。
一眼レフ時代の最高峰カメラは画素数を犠牲にしてオートフォーカス性能に重きを置いていましたが、新時代のミラーレス最高峰カメラは有効画素数4571万画素と申し分なく、高画素と被写体追従性能を超高次元で両立させているのが特徴。
さらにこのクラスのカメラはプロカメラマンが過酷なシチュエーションで使用することを考慮し、防塵防滴性能や堅牢性も超一流。
時には雨の中で行われるモータースポーツに於いて、安心して使えるのもZ9の特徴のひとつです。
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まとめ
今回はモータースポーツ撮影のおすすめカメラを価格帯別に紹介しましたが、まとめると以下のとおりです。
2022年の暮れに、モータースポーツファンが大半を占める私のTwitterアカウントで、モータースポーツ撮影をミラーレス機と一眼レフ機のどちらで撮影しているかアンケートをとったところ、一眼レフ機が58.4%を占めていました。
まだ、一眼レフ機を使用している方が多いようです。
冒頭で書いたとおり、2023年現在、究極の動きモノ撮影と言われるモータースポーツ撮影に於いてもミラーレス機が一眼レフ機を上回りました。そろそろ書い替え時かもしれません。
2023年シーズンはまもなく。今年はミラーレス機でもう一段上の写真を撮ってみませんか?
以上、最後までご覧いただきありがとうございました。
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