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マクラーレンMP4-23【ミニカーで振り返るレーシングマシン58】ハミルトン初のチャンピオンマシン

1/43のミニカーを実車のように撮影し、実車の現役時代を紹介するこのコーナー、今回はマクラーレンが2008年のF1に参戦するために開発した、マクラーレンMP4-23を取り上げていきたいと思います。

マシンデータと戦績

まずはマクラーレンMP4-23の主要諸元をチェック。

年式2008年
カテゴリーF1
チームマクラーレン
マシン名MP4-23
デザイナーバディ・ロウ
ニール・オートレイ
エンジンメルセデス
FO 108V

つづいてマクラーレンMP4-23の戦績を見てみる。

コンストラクターハミルトンコバライネン
シーズン順位2位1位7位
シーズンポイント151P98P53P
優勝6回5回1回
ポールポジション8回7回1回
ファステストラップ3回1回2回

ハミルトン初のチャンピオンマシン

前年にデビューしたルイス・ハミルトンは、その年チームメイトですでに2度のワールドチャンピオンになっていたフェルナンド・アロンソと互角の戦い(ポイントは同点で、上位フィニッシュの多かったハミルトンの方が選手権順位は上位)をし、驚異の新人とデビューから注目を浴びた。

翌年アロンソはハミルトンとの関係を解消したいと1年でマクラーレンを離脱。

それにより、ハミルトンはF1デビュー2年目にして名門マクラーレンのエースドライバーに昇格したのであった。

そしてこの2008年、ハミルトンはMP4-23を駆り、モナコグランプリや地元のイギリスグランプリなどで次々と勝利をあげ、フェラーリのフェリペ・マッサとドライバーズタイトルを賭けて一騎打ちとなり、最終戦のブラジルグランプリを迎える。

マッサがトップでフィニッシュした場合、ハミルトンは5位以上に入ると無条件でチャンピオンが決定する。

予選トップはマッサで、ハミルトンは4位スタートだった。

レースではスタート直前に突如雨が降り出し、ウエットの混戦レースになる。

ポールポジションからスタートしたマッサは順調にレースをリードし、ハミルトンは4位でレースを進める。

雨が止みコースは徐々に乾き10周前後で各車がドライタイヤにスイッチするが、地元レースでトップを快走するマッサに対し、ハミルトンは6位。

(中略)

残り10周でふたたび雨が落ち、その時点でトップはマッサ、ハミルトンは5位。

残り2周、ハミルトンはベッテルにかわされ6位に落ちる。

マッサは順調にトップを走行しそのままチェッカー。

最終周急激に雨足が強まり、その時点で4位にいたドライタイヤのグロックは急激にペースが落ち、グロックは最終12コーナーでベッテルそしてハミルトンにかわされる。

そうハミルトンは最終戦の最終コーナーで5位になり、そのままフィニッシュをして、自身初のワールドチャンピオンを決めたのであった。

マクラーレンMP4-23のミニカーを実車のように撮る!

それでは1/43のマクラーレンMP4-23を撮影していこうと思う。

もちろんテーマはいつものように、『実車のように撮る!』。

マクラーレンMP4-23のカーナンバー22は、ルイス・ハミルトンがチャンピオンを決めたマシン。

フロントウイング上に装着されるブリッジウイングは、当時流行ったエアロパーツのひとつ。

幅の小さなフロントウイングに低いリヤウイングのデザインはカッコいい!

翌2009年からはフロントウイングがちり取型と比喩された幅の広い形状になり、リヤウイングは幅が狭く高くなり一気にダサくなるのだ。

スターティンググリッドに移動。

前方に見える赤いマシンは、ライバルマッサのフェラーリF2008。

前年のMP4-22に比べてサイドポッド下のえぐれがかなり激しくなり、同じくサイドポッド開口部からチキンウイングにかけての形状は相当に複雑。

この細かいエアロパーツ装着合戦が激化したため、翌シーズンから規制されることになる。

この時代のマクラーレンのミラー塗装は個人的にとても好きだが、相当に塗料重量が重くなると思うのだが・・・。

以上、1/43のマクラーレンMP4-23を実車のように撮影してみた。

今回登場したミニカー

今回撮影に登場したミニカーを紹介する。

【ixo製】マクラーレンMP4-23

デアゴスティーニのF1マシンコレクション35号で、製造はイタリアのixoが行なっている。

【マテル製】フェラーリF2008

2008年ごろ発売したアメリカマテル製の通常ラインナップ。

フェラーリF2008【ミニカーで振り返るレーシングマシン59】激レア!?メタリックレッドのフェラーリF1マシン

【ixo製】トロロッソSTR3

デアゴスティーニのF1マシンコレクション33号で、製造はイタリアのixoが行なっている。

トロロッソSTR3【ミニカーで振り返るレーシングマシン】vol.52 ベッテル初優勝&トロロッソ唯一の優勝マシン

最後に

当時のカーナンバーは前年のワールドチャンピオンが所属するチームがカーナンバー1と2を、そして3以降はコンストラクターズ順位によってカーナンバーを与えられるのだが、名門マクラーレンのMP4-23が、なぜ22・23という大きなカーナンバーを付けているのか?

それは前年に勃発したマクラーレンスパイゲートが影響をしている。

2007年、フェラーリのチーフメカニックであったナイジェル・ステップニーは、マクラーレンのチーフデザイナーのマイク・コフランに、2007年型フェラーリの技術情報が書かれた数百ページにおよぶ書類を渡したのだ。

コフランはその書類を印刷業者に持ち込み、その印刷業者がフェラーリに知らせたことで情報漏洩が伝わり、事件が勃発したのだ。

結局マクラーレンは2007年のコンストラクターズポイントがすべて剥奪され、選手権最下位になり、翌年のこのマクラーレンMP4-23のカーナンバーは、全チーム中もっとも大きい22・23が与えられることになったのだ。

以上、今回は1/43のマクラーレンMP4-23を実車のように撮影し、実車の現役時代を振り返ってみた。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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モータースポーツ撮影歴18年。腕に覚えは全く無いが、知識だけは豊富なワタクシぴぴが、レース撮影について偉そうに解説します。




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ぴぴ
モータースポーツをこよなく愛す、セナプロ世代の四十代。 サーキット観戦デビューは、1996年フォーミュラニッポン第7戦の富士スピードウェイ。ど迫力のエキゾーストノートとタイヤの焼ける匂いを実感し、それまでテレビでしか観戦してこなかった事を悔やむ。以降、F1・WEC・スーパーGT・スーパーフォーミュラなどを富士スピードウェイ・鈴鹿サーキットを中心に多数観戦する。 一眼レフデビューは2001年頃、CANON EOS7(フィルム機)。腕に覚えは全くないが、年数だけはそこそこ長い。 【一眼レフ遍歴】 CANON EOS 7 → CANON EOS kiss N → CANON EOS 60D → CANON EOS 7D MarkⅡ → CANON EOS 5D MarkⅣ & SONY α7R Ⅲ 【所有カメラ】 CANON EOS 5D MarkⅣ SONY α7R Ⅲ SONYサイバーショット DSC-RX1R 【所有レンズ】 CANON EF100mm-400mm f/4.5-5.6L IS Ⅱ USM CANON EF70-200mm f/2.8L IS Ⅱ USM CANON EF24mm-70mm f/4L IS USM CANON EF50mm f/1.2L USM CANON EF85mm f/1.4L IS USM SONY FE24-105mm F4 G OSS